北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

ヒューマンファーマーズのシーズン 秋その2

2008年10月31日 00時04分40秒 | Weblog
 いよいよ晩秋、京都での憲法フォークジャンボリーも終わって、さらに北関東
ジャンボリーそして恒例の農業イベント文化イベントなどが続く。
 
ヒューマンファーマーズにとってハードな秋だが、何かと工夫して依頼された
用件は応えていくことにしている。
 
 多忙なのはやまやまだが、様々な人たちと向き合って演奏できる機会を得ること
は、私たち自身がいつも望んでいたことで、それだけ依頼があることは、むしろ光
栄なことだ。

 当然の如く、各ステージへの出演メンバーを確保することは容易ではないが、こ
のような時にこそメンバーの人数が多いことが活きてくる。

 もとよりメンバーそれぞれが広域に在住し、それぞれの地域、会社、団体などに
責任を持つ立場にもある。他のチームに籍をおいて演奏活動をしているメンバーも
いる。

 そういう人たちでも、チームとしての活動を継続していくために、意識的に仲間
を募ってきた。

 メンバーの人数が多いために、競合してそれぞれの出番が制限されるということ
はほとんどない。

 フルメンバーが揃うことはまずないし、現状は3人から5人という編成で望んで
いる。
 
 ありあわせの日替わりメンバーで要求に応えて滑動を継続していくことによっ
て、演奏の依頼も増えて、それぞれの出番の機会も増えてくるというものだ。

 むしろコーラスや楽器演奏など、一人ひとりの実力アップが要求されてくる。た
だし強要することはない。好きなことなら自覚的に取り組んでいくだろう。

 もちろん技術がすべてではないので、ありのままの自分の努力した姿があればい
い。

 一人だけでの演奏は楽しくないし、チーム演奏にはならない。演奏者がいても観
衆が居なければコンサートにはならない。そのコンサートを企画運営する人たちが
居る。そして私たちの滑動を理解し支援する家族や仲間の存在がある。

 これまで培ってきた多くの人たちとの結びつきがあればこそ、このようなハード
な時期でも私たちの滑動は可能なのではないだろうか。

 ステージの続くこの時期の楽しみの一つは、演奏活動を通して、笠木透と雑花塾
の皆さんをはじめ、音楽仲間、応援団の皆さんと出会い交歓することが出来ること
である。

 つい先ごろ、笠木さんのツアーに同行したが、みんなから「笠木さんは原気
か?」と聞かれていたので気にはなっていた。もちろん年相応の雰囲気ではあるよ
うだが、いたって原気であった。

 館林から那須への移動途中の車中で、運転していた雑花塾の増田康記さんが、カ
リフォルニアの友人が送ってきたというピート・シーガーのニューcdを取り出し
た。

 車のcdプレーヤーでそれを聴いた笠木さんは、「もう89歳にもなるのに矍鑠
としているなあ」と感心しきりであった。かなりの刺激剤になってしまったかも知
れない。

 また、最近演奏を聴いて驚いたのは、東京クラブランナーズダ。小学6年生の川
崎ソウタ、筋ジスのナベちゃん、クッキングハウスのヨッちゃんというベストメン
バーが揃うと、一際観衆を引き付ける演奏になってくるのだ。

 三者三様に、心からの叫びと根っから楽しんでいる姿を見て、感動を抑えること
は出来なかった。

 私などはまだまだ修行が足りない。メンバーの末席に加えてもらおうとしたのだ
が遠慮しよう。

 ただし、北関東方面に来たときだけは、日雇い派遣非正規メンバーとして、仲間
に加えていただきたいと思っている。

 秋はふけていく。演奏活動は佳境に入っていく。多忙だがやりがいはある。お互
い健康には留意して頑張ろう。

ヒューマンファーマーズのシーズン 秋その1

2008年10月24日 19時03分00秒 | Weblog
 四季を通してヒューマンファーマーズの演奏活動は続くのだが、とくに秋とも
なると毎年ハードスケジュールとなる。

 収穫の秋といわれるように、農業関係のイベントが花盛りであり、もちろん文
化芸術の秋であるからして、文化祭やら各種音楽界・コンサートも目白押しとなる。

 今年もまた9月下旬恒例の百里稲刈り交流会や茨城のうたごえ合唱発表会など
を皮切りに、十数か所での演奏が予定されている。

 実りの秋ともなれば、心身ともに満たされるということであってほしいものだ
が、疲弊する農村や食の安全を損なう事件の多発など、むしろ憂うべき現状がある。

 実りの秋を心から喜べないこんな時こそ百姓フォークを標榜するヒューマンフ
ァーマーズの本領発揮である。

 実は私自身としては忙しさももちろんあるのだが、演奏活動が頻繁になりはじ
めた9月以降は、ブログを書くことにも矯味が薄くなっていた。

 昨年5月にブログを開設し、以来それなりに頑張って継続してきてはいるのだ
が、メッセージの発信の場としてはまだそれほどの期待感はない。むしろフォー
クソングの演奏活動に集中するようになると、演奏そのものに満足できたことは
ほとんどないにしても、様々な人たちと向き合い、共感し、交流することで一定の
充足感を得ている。

 そして、もっと歌を創作しなければ、もっと歌いこんで表現力・説得力をつけ
なければとも思うのだが、まだまだ意志薄弱なのか実行が伴わない。

 先ごろ茨城パソボラの会の方々に訪問サポートを依頼した時に、メール紙面の
幅が狭いのではないかと指摘されて、幅を修正していただいたり、その他マイエ
ディットの操作指導を受けたりもした。
 
 せっかく指導をうけたのだから、友人や仲間への伝言板としても大いに活用し
ようとは思うのだが、フォークソングをやれる時期はどうしてもそちらが主体となる。
 
 ましてや今年の場合は、過去20年間歌い続けてきた農産物輸入自由化反対や
、食の安全を守れというメッセージがよく響き渡っていく。
 
 これは裏を返せば、食と農をめぐる環境が極めて悪化して、人々が深刻に受け
止めていることを意味する。
 
 だからこの秋は、これまで創作してきた歌たちがいよいよ需要を増し、カガヤ
キを放つだろう。そして百姓フォークヒューマンファーマーズの面目躍如のときで
あり、ここで行動しなければ面目を失うことにもなるだろう。