北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

新譜「食糧主権が世界を救う」「百姓」

2009年05月29日 23時22分54秒 | Weblog
4月9日に大久保のフリーダムスタジオに於いて、音楽センター企画の、6チーム
による共同制作cdアルバム「草の根のうたびとたち」のレコーディングがあった。
 
 歌と演奏は、暮らしと地域に根ざした創作や演奏滑動を続けるヒューマンファ
ーマーズ(茨城)、山上茂典(広島)、フリーダム(岡山)、大熊啓とにんたま合唱部(東京)、合唱団いきしあ(京都)という全国各地からの5チームと、韓国のソウ・ビョンフィさん。

 ヒューマンファーマーズはこのcdに「百姓」(作詞渡辺三智夫
 作曲佐藤せいごう)と「食糧主権が世界を救う」(作詞作曲北嶋誠)の2曲で
参加している。

 「百姓」は亡国農政のもとで、極めて困難な農業経営を強いられながら、それ
でも大地にしっかりと根を張り、展望を失うことなく、したたかに耕し続け作り続ける農民を歌っている。

 「食糧主権が世界を救う」は、輸出国のっ食糧戦略と多国籍企業の利益第一主
義による食糧農業支配のもとで、農地の収奪と小規模家族農業の破壊が進行し、世界に飢餓や気候危機を広げているが、この歌は世界の人々が展望をもって、食糧主権の確立という共通のテーマでの国際連帯の運動を展開して行こうと呼びかけるものである。

 グローバル化が進むこの世界では、地域での草の根の運動から、wtoから農
業をはずせ、食糧主権の確立という国際連帯運動まで、即時に直結するような情勢にもなっている。

 他のチームも、「みんな違ってみんないい」、それぞれの持ち味が十分発揮さ
れてい思う。

 因みに、ソン・ビョンフィさんの歌に「キャンドルの灯」がある。この歌は、
昨年韓国でおきた出来事で、米国産牛肉輸入に反発した女子中学生が、ろうそくに灯をともして街頭に出て抗議行動を始めたことに触発されて、政権をも揺るがすような100万人の大運動にまで拡大していったという事実をモチーフにした唄である。

 これこそ、韓国民衆による食糧主権を求めるたたかいの歌ではないだろうか。

 cd「草の根のうたびとたちは6月13日に発売です。定価は2500円。
 ヒューマンファーマーズを応援されている皆さんには、特別普及期間中の特典
がありますので、「ヒューマンファーマーズ・クラブ」まで奮ってご注文ください。

やれやれgwが終わった

2009年05月14日 23時21分46秒 | Weblog
 やれやれ長かったgwゴールデンウィークがようやく終わった。通常は五月前
半を中心に1週間程度の連休となるようだが、今年は最大で4月25日から5月11日までの17日間という長期ならぬ超期休暇の所もあったようである。

 大多数の皆さんには楽しみの多い期間なのだろうが、農家とくに酪農家にとっ
ては、いい迷惑と言っても良い時期でもある。

 正月やお盆についても同様のことが言えるが、酪農家は年中無休である。
 そこにgwとなると、酪農以外の田畑の作業も忙しくなり、何かとお客さんも
みえるし、様々な集会やイベントも多く、よけいに忙しくなってしまう。

 だからgwはむしろガマンの週間で、あまりうれしくはないのだが、毎年必ず
やってくるので、それなりに工夫を凝らして楽しみを探しながら過ごして行くしかない。

 この間は菜の花まつりを皮切りに、日帰りでのイベントや集会が続く。そこで
歌い、飲んで食べて、友人たちと語り合うことが何よりもの楽しみになっている。

 特に菜の花まつりには、コンサート出演からご挨拶や宣伝、そして単なる暇つ
ぶしに至るまで、毎年各地から様々な方々が訪れる。

 これまでの参加者を紹介すると枚挙に暇がないので後に譲るとして、ここでは
この3年ほど連続して出演していただいているいわき雑魚塾を取り上げたい。

 私が初めて彼らと出会ったのは、たしか2001年のことであろうと思うが、
いわき市小名浜市民会館での笠木透と雑花塾コンサートでのことであった。

 雑花塾の増田康記さんから、演奏するから手伝ってくれと言われ、佐藤せいご
うと2人で出かけたのだが、現場に行ってみるとなんとライブレコーディングとのことであった。

 その主催者だったのが、いわき市にある、さくらんぼ保育園父母の会の人たち
であった。わが子が卒園してもまだ、この会にとどまって活動する人たちだというので、これにも驚いたが、何か面白そうな人たちだとも感じた。

 このコンサートと合わせて、教育学者で大阪教育大学教授の秋葉英則先生によ
る講演と、笠木透さんとの対談も行われ、この催しは、翌2002年にcdブック「私の子どもたちへ」として発刊された。

 この中で秋葉先生は「人間は文化を食べて生きてゆく」と発言し、その言葉に
触発されたのか、それとも、その全後にも頻繁な交流が行われている、笠木透さんのフォークソング滑動に影響を受けたのか、彼らはいわき雑魚塾を結成して演奏活動を始める。

 その後、笠木さんによる歌作り講座も開かれ、オリジナル曲も出来て、今や各
地での憲法フォークジャンボリーや菜の花まつりなどに出没するまでになっている。

 今年の菜の花まつりでも1本指のピアニストでありいわくのボーカリストとも
称される護憲のけんチャンも一緒に、元気な演奏を聴かせていただいた。

 因みに、憲法フォークジャンボリー入選曲の「丸腰で行こうぜ」は、作詞佐藤
せいごう、作曲は雑魚塾の比佐和美さんと北嶋誠の共作である。

 来年も新曲を引っさげてきていただいて、菜の花まつりの舞台で、ヒューマン
ファーマーズとの共演ができることを楽しみにしている。