北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

秋を迎えるまでに

2011年07月18日 22時55分56秒 | Weblog
 この秋を迎えるまでにやるべきことは多々あるが、秋のヒューマンファーマーズの演
奏活動をより充実したものにするために、構想を練っておかなければならない。
 まずは創作を進めたいが、特に大震災原発ものは、被害や影響が広範囲に及び、その
後の経過も多様で、どう対応してよいか難しいところでもあるが、むしろ歌は色々あっ
て良いのだと思う。
 人間の生き方が問われるような歴史の転換点になるほどの重要でタイムリーなテーマ
であることから、恐れず作って唱って行くしかないだろう。
他人の 評価はあまり気にならないにしても、共感し和えなかったり、励ましや少しの
慰めにもならない時もあるかも知れない。それでも、多少なりともフォークシンガーと
しての自負心を持つならば、有りのままの自分で、今という時期を逃さずトライするべ
きである。
 その上で、どうにも駄目ならば、仕事も遊びも学習もまだまだ不足しているという証
拠である。出直し、修行のやり直しということだろう。
 実際に、震災や原発事故の被災地を見たり、被災者や避難者の話を聞かなければ判ら
ないことが多いはずであるし、それでもなおかつ当事者でなければ判らないことも多い
ことだろう。
 その一方で、外部から冷静に客観的に分析することで判断できることもあるはずであ
る。ただそれにしても、被災地や被災者への理解不足では、響きあう創作は困難かも知
れない。
 ともかく、私たちの実力で今更背伸びをしても無駄なので、これまでの路線を踏襲し
て行くしかない。その都度情勢に対応して、悪く言えば行き当たりばったりかも知れな
いが。
 例えば、チーム結成にあたって「テーマソング」「歩みを止めずに」。れんげまつり
で「れんげの花咲く田んぼに出かけよう」。生協まつりで署名を呼びかけながら「米輸
入自由化反対署名を呼びかける歌」。百里稲刈り交流会で「稲刈りの唄」。遺伝子組み
換え食品いらない!キャンペーンの集会参加にあたって「遺伝子組換え食品いらない損
愚」。小規模家族経営を守り食料自給率向上をはかる運動の中で「菜の花が咲いたよ」
「緑の風に吹かれて」「兼業農家に捧げる歌」「百姓」。援農と菜の花応援隊のなかで
「東の国の夢農場」「一緒に歩こう」「鬼怒川」。北海道洞爺湖サミット対抗行動のビ
アカンペシーナ集会で「食糧主権が世界を救う」など。
 時の情勢や現場の状況に対応して、大量生産ではなくコツコツと創作出来たと思う。
現在は大震災と原発事故をテーマに創作を進めたい。子どもたちが安心して生きて行け
る郷土を取り戻すために。
 もちろんアマチュアであるので、出来た歌をすべて歌い尽くせるものではない。だが
もっと体節に歌って行きたい。
 今年の場合も、演奏時間は10分から30分の短時間のステージが多くなるだろう。
少ない演奏曲であればこそ、なおさら大事にしたい。

原発と核兵器と憲法九条

2011年07月11日 22時38分35秒 | Weblog
 教科書で原子力の素晴らしさを教え、テレビcmなどではco2を排出しないクリー
ンエネルギーと宣伝し、電力企業が開く原発見学会バスツアーなどで懐柔し、国民を巧
妙にマインドコントロールしてきた。
 だが、安全神話は脆くも崩れ、原発事故が不幸にも現実のものとなってしまった。
 その結果、地元の福島県ばかりか、東日本の広範囲に放射能汚染が広がっている。
 それだけではない、海に漏れ出した高濃度の汚染水は、沿岸の海底に沈殿して海草や
魚介類に吸着され、海流にのって七つの海をも汚染し続ける。
 特に原発周辺の福島県浜通りの住民たちのことを思うとき、放射能に襲われた恐怖感
、仕事と生活を奪われ故郷を追われた無念さ、原発事故を引き起こした東電と歴代政府
に対する怒りは計り知れないものがある。
 ところで、今月に入ってからのことだが、「原発ゼロをめざす7・2緊急行動」、「
核兵器廃絶国民平和大行進」、九条の会による「原発と核兵器講演会」などに参加して
、原発と核兵器の共通点、そして日本国憲法第九条との関係について見えてきた。
 原発事故は住民の平和な生活を脅かす、そして多くの被曝者を生み出すということで
は核兵器と共通している。
 また、福島第一原発三号基では、プルトニウムを燃料としてプルサーマル発電をして
いる。このプルトニウムは、猛毒ということだけではなく、核兵器の原材料となること
で知られている。
 日本国憲法第九条は、戦争の放棄と戦力の不保持を唱っているが、原発推進勢力でも
ある自民党などの改憲勢力は、「安全保障」の名の下に戦争の放棄を放棄しようとして
いる。
 そして、自衛のための軍事力を保持し、侵略の抑止力との名目で核兵器保持をも唱え
ている。
 核兵器製造可能な日本のプルサーマル発電に、米国政府は神経を尖らせている。
 今でこそ米国の僕と化してはいるが、侵略戦争を行った戦前の政権の流れを汲む日本
の政治勢力が、ひとたび核兵器と政権を手にしたらどうなるだろう。
 覇権主義の米国は決して日本を信用してはいない。核を持った日本が、旧イラク、イ
ラン、北朝鮮、アフガニスタン以上の「ならず者国家」と化し、米国にも牙を向くこと
を恐れている。
 何れにしても、このように原発は憲法九条や平和とは相容れない。やはり無くして行
くしかないのである。

この秋の歌とコンサート作り

2011年07月10日 21時47分31秒 | Weblog
 今後の歌の創作とコンサート計画は着々と進んではいる。
 ただ、コンサートなどの其角については、私の地元結城氏での予定は、今のところ1
0月22日(土)のかるちあ農園主催によるゆうき市文化祭「東日本大震災復興支援コ
ンサート」(結城市民情報センター)と1~2回のうたごえ喫茶のみである。今年につ
いてはこれ以上には計画されないだろう。
 その反面、他地域での演奏機会は、上半期が大震災の影響でだいぶ潰れた反動もあっ
てか、恒例行事を含めてすでに昨年の数を上回る見込みとなっている。
 与えられた機会は、原則的にはすべて引き受けるつもりではいる。ただ、このところ
出演メンバー数が3人前後のことがほとんどであるので、個々のレベルアップをはかっ
ていかなければならない。助っ人やら各地での日雇いメンバー?の協力をお願いするこ
ともあり得る。
 歌作りについては、とても十分とは言えないが食と農、憲法九条と平和についてはチ
ラホラなりとはいえ創作もあり、これまでにそれなりの作品がある。
 そのうち一定のレパートリーもあり、未だに歌われずにストックされている歌もある
。せっかく生まれた歌なので、もうちょっと体節にして行きたい。
 雑花塾やうたごえの人たちのように創作合宿などで、意識的に歌作りに取り組む方法
もある。これもいいだろう。
 だが私は、フォークソングは基本的には暮らしや諸活動の中で、伝えたいことや共感
しあいたいことなどを、一つ一つ時には現場で歌にしてゆくことをモットーにしたいの
である。
 ただこれもなかなか実行できないので、ふがいない自分を急きたてているところでも
ある。
 それでも、このようにしてコツコツ創作してきた歌の多くが、ヒューマンファーマー
ズの代表的な歌となっているのもじじつであるので、この路線でまずトライして行きた
い。
 今は当然の如く、大震災ト原発事故も歌わなければならない情勢にあり、意識的に創
作を進めている。

それでも食と農を歌う

2011年07月10日 21時46分45秒 | Weblog

今年後半の演奏活動は、例年以上に頻繁にかつ多様にということになるに違いない。
 仕事もあるし、震災の復旧もあるし、自分も周囲の家族や友人たちも、心身ともに健
康状態が心配されるところではあるが、今年後半については何とか力を注いで乗り切り
たい。
 それでも、ただがむしゃらにということにはしない。何につけても自分たちの能力は
たかが知れたものであるし、できるうちが花ということもあって、適当に楽しみながら
行きたいと思う。
 この秋は、今や避けては通れない震災原発関係や、憲法九条関係などの創作もしなが
ら歌ってゆくことはもちろんなのだが、やはりヒューマンファーマーズとしては、軸は
ぶれずに食と農を基本テーマにして望んでゆくことになる。
 むしろ、この間の大震災と原発事故やtpp参加検討問題で、農業経営の維持と食糧
自給率向上は一層困難さを増すことになる
 特に、大津波に呑み込まれた農地、放射能汚染で故郷を追われた農民のことなど、継
続的な運動が必要である。
 また、政財界は、どこまでもしたたかで貪欲である。この国難を逆手に取って、構造
改革を推し進め、農漁業や地域経済のリストラ合理化、大企業の参入を企てている。
 だから、むしろ決意を新たにして、これまで以上に歌っていきたい。