北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

いわき食農コンサート

2009年11月30日 22時12分07秒 | Weblog
 21日のいわき市での「食と農についての歌とお話の集い」は、これこそ百姓フォークヒューマンファーマーズ面目躍如の場であった。

 ヒューマンファーマーズ本来のポリシーに基づいた歌の数々を、演奏出来る時間を1時間30分もいただいたこともうれしかったし、何よりも会場や観客がそれに相応しいものであったとも思う。

 主催者のいわき雑魚塾の皆さんは、これまでのわがチームの滑動を見て、私たちの思いを十分理解していただいているのではないだろうか。

 出演メンバーこそ私と、佐藤せいごう、久保田秀幸の3名ではあったが、」食糧主権が世界を救う」「百姓」「ライスボート」「food of 風土」などの新しいレパートリーを含め、食と農にちなんだ歌を14曲ほど演奏した。

 自己点検すれば、21年もやってきた割にはさほど上達したという思いはないが、最近では「上手くなったね」などとはよく言われることが多くなったことも事実ではある。

 今回も観衆からは、「楽しかった」「カルチャーショックを受けた」と、共感あり衝撃ありで、概ね好評だったようである。顧みればわがチームのスタート時は、テーマソングや替え歌などの、ごく少ないレパートリーという状態であった。

 今でこそ、一定の演奏時間があれば、とりあえずは一通り、このテーマでの歌を網羅できるだけのレパートリーにはなりつつあるのだが。

 ただ、今後はチームを募って、各地を歌い歩くことは困難になって行くだろう。

 地域に根ざしたささやかな活動を、グローバルな視点を忘れずに実践して行くことなら出来るに違いない。

 また、独りよがりであってもいけない。地域の人たちの暮らしや運動と共同し、国民世論と連動してこそ生かされて行くのだろう。

 私は哲学者にも、社会科学者にも、宗教者にもなれそうもないし、特になる気もないのだが、個人の尊重とか、愛とか、助け合いとかいう思想は、心の奥底に持ち続けることが出来るのならばとは思う。

 いわきでのコンサートは、一定の充足感を得ながらも、今後の活動のあり方を考えさせるものでもあった。