北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

ウグイスにも気づかず

2011年03月24日 15時35分31秒 | Weblog
巨大地震や大津波、そして原発事故と放射性物質漏れなど、突然降って湧いた
大災害
に見舞われた。
 茨城県内でも、死者や行方不明者も多数出た。民家やライフラインの損壊で、
仕事や
学校、も含め、日々の暮らしに重大な支障をキタシテイル。
 そんな中でも、私たちは冷静な情勢認識と行動をと、訴えてきたつもりではあ
ったの
だが。
 私自身も、問題山積の状態のもとでは、パニックにこそならなかったものの、
心の余
裕はうせていたのかもしれない。
 昨日の朝、ふと気が付けば裏の屋敷りんでウグイスが鳴いていた。例年ならば
、もっ
と早い時期に訪れているはずなのだが、多分私の方が気づかなかっただけのこと
なのだ
ろう。
 ましてや、茨城県産原乳からは、福島第一原発事故により漏れていた、放射性
物質が
検出され、原乳が全量出荷停止ということになってしまった。
 我が家はもとより、ただでさえ、飼料高騰、乳価低迷などで、困難な経営を強
いられ
、離農や廃業が続出し、激減している酪農業が、さらに壊滅的な打撃を受けかね
ない。
 当面は、被災地の支援活動の継続は重要だが、同時に、我が家の被災した建物
の修復
、そして、放射性物質被害を調査記録し、東電や政府に対して損害賠償請求をし
てゆか
なければならない。
 さらに、今度の巨大地震と原発事故によって、ヒューマンファーマーズや茨城
県西農
民センターで行なっている、農業と地域経済を破壊するtpp(環太平洋経済連
携協定
)参加に対抗する活動が一層重要になってきた。あせらず、はやらず、したたか
に、と
自分自身を戒めながら、じっくりと腰を据えて進めて行きたい。


農業も電力も持続可能なものに

2011年03月22日 14時59分57秒 | Weblog
巨大地震は天災だが、原発の事故は明らかに人災である。11日に発生した東日
本大震
災(他に東北関東大震災とか東北地方太平洋沖地震とかの呼称があるが、最も短
いもの
を使用。)で、福島第一原発が、大事故を起こしてしまった。
 東京電力側の説明では、初めから明らかな事故を状況の変化などと称したり、
爆発し
て吹き飛んだものを崩れたなどと表現したり、事実を矮小化したり覆い隠そうと
する姿
勢が見え見えであった。
 また、巨大地震や巨大津波が「想定外」のようになっているが、福島原発誘致
計画が
浮上した当初から、今回のような事態を含めて、あらゆる危険性を想定して、原
発建設
反対の住民運動が取り組まれていたはずである。
 例えば想定してみれば、阪神大震災のような直下型大地震が全くないという保
証はな
い。また、新潟県中越沖地震の場合には、現実に柏崎刈羽原発が、火災その他の
トラブ
ルを発生し、一時創業停止になったという経験は全く生かされていない。
 このときにも、住民運動側からは、安全対策の強化などの申し入れを受けてい
たにも
関わらず、今回の大失態を招いてしまった。原発の安全神話は完全に吹っ飛んで
しまっ
たことになる。
 ところで、人間の命の源である食糧を生産する農業は、今や地球環境のもとで
の循環
型で、持続可能な農業がもとめられている。
 電力エネルギーについても、化石燃料によるものや原発から切り替えて、風力
、水力
(大型ダムなどを除く)、太陽光、バイオ燃料(副産物や参拝、耕作放棄地など
を活用
した地産地消型)などにシフトして行くべきだと思う。
 ところで東電もまた、地球温暖化防止の低炭素社会を目指すとして、原発はc
o2を
発生しないのだから、クリーンで持続可能な電力エネルギーだなどとして、その
推進の
口実にしてきた。
だが、放射性物質も、二酸化炭素以上に地球環境を汚染するとは認識していない
のだろ
うか。
 今回の大震災でも、福島原発からの放射性物質漏れにより、近隣住民が避難を
余儀な
くされ、一部の農産物や水道水への、放射性物質の含有が報告されるなど、被害
が拡大
している。
 今回の教訓を生かして、市場原理による利潤優先、開発優先、便利さ優先とい
う人間
の生き方や政治の方向を改め、地球環境の保護と人類の生存こそが、持続可能な
方向に
進む契機として行くべきだと思う。そのようなことにこそ、人間の英知や科学の
進歩は
生かしてもらいたい。


未曾有の大地震

2011年03月20日 07時33分08秒 | Weblog
3月11日の大地震は、それに伴う大津波や福島原発の大事故と、言葉には表現
しがた
いほどの、未曾有の大災害となった。
 私は、2月中旬頃から風邪をひいて、思うようには活動が出来てはいなかったの
だが
、今年はマイペースで行こうと決めていたので、そうハヤル気持ちはないのだっ
た。
 それでも、今度の巨大地震では、母屋は何とか潰れなかったものの、長屋門の
瓦が一
部吹っ飛んだり、食器や家具類が一部壊れたりした。
 また、停電、電話が不通、水が出ない、パソコンも使えない、当然だが暖房も
効かな
い、という事態になっては、落ち着いてもいられないのだが、成すすべもないと
いうの
が正直なところである。
 その他、牛乳が出荷できない、墓石が倒伏したなどの被害もあったが、2日後に
は停
電も解消され、通常の生活を回復して行こうという思いになっている。
 そのことよりも、東北地方から茨城県北にかけての地域では、想像を絶する甚
大な被
害を受けているという状況が明らかになるにつれて、このままではいけないとい
う思い
に立ったのである。
 ここは何はさておき、被災者の人名九歳こそが最優先されなければならない。
私ごと
き一障害者には成すすべもないのだが、それでも何かやれることはないだろうか
。と考
えた
 もちろんその頃には、当然の如く我が農民連をはじめ、民間でも、団体や個人
を問わ
ず、いち早く被災地救援活動が始まっている。
 我が家の電話が回復したのは、地震発生から二日後の13日であった。この日は
日曜日
なのだが、ふと気になって、池袋にある農民連本部に電話してみたところ、予想
通りに
役員や事務局員が結集して、災害救援対策本部がすでに始動していた。
 農民連結成以来、阪神大震災や中越地震などの時や、台風による青森のりんご
が大被
害を受けた時、最近では昨年の宮崎での口蹄疫発生の時など、何度も救援活動を
行なっ
てきたという実績がある。
 特に今回のような大地震の場合は、被災者救済のために最も必要なものの一つ
が食料
である。
 阪神大震災のような、都市ぶでの地震はもとより、中越地震や今回の東日本大
震災を
見ても明らかなように、新潟県、宮城県、福島県などの農業県であってすら、田
畑や家
屋、倉庫、納屋に至るまで損壊することにもなれば、当然の如く食糧も損失する

 ここで大事なことは、この国では小規模とはいえ多彩な農業が、まだまだ健在
で頑張
っているということだ。
 新潟県が被害を受ければ、長野や群馬の農業がある。東北地方が巨大地震に遭
遇して
も、関東地方の農業がある。災害は不幸なことだが、近くに農業があればこそ、
機敏な
食糧支援が可能となる。
 パニックが起きて、食料品が買い占められ、それも食べつくした後は、海外か
らの輸
入をあてにしたところで間に合わないのである。
 とにかく今は救済優先。そして、時間はかかるだろうが、物心両面の支援を継
続しつ
つ、被害地域の復興に向けて歩みだすしかないだろう。


食と農を歌う

2011年03月07日 16時54分30秒 | Weblog
今年のヒューマンファーマーズのメインテーマは、結成の動機でもある「食と
農を歌
う」である。
 元来ポリシーとして、危機的状況にある食料と農業を守り、日本農業を再生し
て行く
運動の一環として歌ってきた。
 もちろん、趣味が昂じてここまでフォークソングを続けてきたのではあるが、
この目
的を欠いたヒューマンファーマーズはあり得ない。
 ましてや、ここに来て菅首相によるttp参加発言があって、日本農業の崩壊
だけに
は留まらない亡国政治が推し進められているような時こそ、百姓フォークを歌う
ヒュー
マンファーマーズの望むところなのである。
 菅首相が、6月までにtpp参加を検討するとしているために、それまでの間に
それ
に対抗する学習会やら集会などが各地で企画されている。これらにも積極的に参
加して
行きたい。もちろんお呼びがないこともあるだろうが、その場合は、お呼びがな
くても
現れるようにしなければならないだろう。
 また今年の11月18日から20日にかけて、千葉県でかいさいされる日本のうたご
え祭典
で、ヒューマンファーマーズも参加して食と農をうたうコーナーが企画されてい
る。
 ここに繋げるために、千葉県内何箇所かで、プレ企画を組んで行く予定である

 その手始めとして、3月6日に千葉県市原市のサンプラザ・アイスペースでの、
市原平
和フェスティバル春の企画「tppと日本の未来について考える」に出演した。
 プログラムの第一部はヒューマンファーマーズの演奏、第二部が千葉農民連の
小倉事
務局長による講演という次第であった。
 講演に先駆けての演奏であり、非農かの参加者がほとんどということもあった
ので、
耳慣れないtppと日本農業の現状などについての、多少なりとも理解を深める
一助と
なればと心がけたつもりではある。
 この日の出演メンバーは、北嶋誠佐藤せいごう、久保田秀幸の3名で、さしずめ
キン
グストントリオならぬキングコングトリオかキングすっとんトリオといったとこ
ろだろ
う。それでも、「食糧主権が世界を救う」「ライスボート」「水田」など全8曲を
演奏
して、「よく理解できる」「勉強になった」「さすがだねえ」とのお褒めの言葉
もあっ
て、お世辞半分とはいえ概ね好評であった。
 今後の予定では、6月26日に多古町の旬の味センターでの企画もある。演奏の他
に、
講演会、シンポジウム、交流会などがセットされるとより効果的ではないかとも
思う。

春間近にして風邪をひく

2011年03月05日 00時17分43秒 | Weblog
他愛のない話だが、3月を間近にして風邪をひいてしまった。この冬も例年同様
に大
事な用件が続いていたので、注意はしていたつもりなのだが、3月を間近にしてと
うと
うひいてしまった。
 2月11日の「雪の百里初午まつり」まではなんとか頑張ってきた。初午まつりは
、事
前に雪の予報を聴いていたため、十分な防寒対策をして望んだ。「これでは百里
基地で
はなくアツギ基地だね」などと冗談をとばしてはいたが、たしかに寒く、各界か
らの挨
拶や発言が終了した後は、人影もまばらとなり、一部主催者を残すのみとなって
しまっ
た。
 ヒューマンファーマーズの演奏は、そこは抜け目なく開会直前に行なったため
、関係
者は否応ナシに聴く羽目となった。
 この日は、北嶋誠、佐藤せいごう、久保田秀幸の男性3名で、さしずめフォーク
・ク
ルセイダーズならぬフォーク・クルシイダーズといったところで、新曲「ポスタ
ー」を
含め3曲を、無難とも多難とも言えぬが、何とかこなした。
 寒い一日を終えようとして油断したわけではないが、その晩に晩酌をした後、
居眠り
をしてしまって、その時に風邪をひいてしまったようである。
 その後、約2週間にわたって、風邪が抜け切れなかった。楽しみにしていた佐野
市で
の「田中正造を現代に生かすシンポジウム」をはじめ、幾つかの用件をすっぽか
してし
まった。
 3月に入って、演奏活動も始まり、tpp参加に反対する活動もいよいよ本腰を
入れ
て行こう。