新しい街を創ろう！

　今回の震災による津波では、３階建て程度の建物でも波にのみこまれてしまったものもあるようです。今後、津波により全てを根こそぎ剥ぎ取られてしまった場所で街を復興させていくことは、精神的に厳しい現実があると思います。自分たちの生まれ育った所に戻って暮らしたい・・・でも怖い・・・。そういう皆さんが、そこに安心して住むためには、今までよりも高くて頑丈な堤防を造ることも必要だと思いますが、今までどおりの普通の２階建ての一戸建て住宅では安心して暮らすことはできないと思います。それが例え千年に一度だといわれても嫌なものは嫌だと思います。
　そこで新しく街の復興計画を立てるにあたり、私が勝手に次のような提案をします。まず、今回津波の被害があった地区には、これからは逆高さ制限を設けます。要するに低い建物は建てられないようにするということです。最低でも５階建て以上しか認めません。また、津波をもろに受けないためにも海に対して直角に建てるようにします。もちろん、地震にも強い最新技術で設計された鉄筋コンクリートで建てなければなりません。しかも、３階以下は駐車場かテナントにして、最上階は災害用の食料や燃料の備蓄スペースと避難生活用としても使える多目的ホールを造ります。そして屋上にはヘリポートと非常用電源設備＆無線アンテナの設置を義務付けます。申し訳ありませんが、一戸建てをご希望の方は、もう少し山の手の方にお願いします。
　このような大災害にあっても、多くの人がまた故郷に住みたいと願っているのが現状です。その為には、例え千年に一回の出来事だとしても、それに対応した対策を立てておかなければなりません。
　今回、震災に遭った街が、一日でも早く復興することを願っています。