いつの間にか旬は終わっていて
わざわざ写真を撮りに来たり
ほら見て、きれいね~ なんて
微笑んだりする人はいなくなりました
遅咲きだった花がほんの少し
そこだけぽっと明るく輝いています
ひと月ほど前は
朝からカメラを持った人であふれていたバラ園です
雑草の生い茂った垣根の上に
清楚な昼顔が、地味だけど健気に咲いています
東洋的な美を誇っていた花菖蒲の池も
今は浮き草で覆い尽くされ
メダカとウシガエルの住処になっていました
ほんの数本が、残った水面にその姿を映し
残り少ない人生(人生ではないヨ)を確認しているようです
鏡に映った自分の顔を見て
あの頃は… とか思っちゃダメですよ
年輪を重ねた今が一番輝いているんです
誰にもまねすることができない自分がそこに映ってるんだからね、、