僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

ホームレスと乞食 

2009年01月18日 | ウォッチング
コーヒーが飲みたくてファミレスに出かけた

気がつくとバッドスメル
激しく不快な臭い

ホームレスがいた、女性だった
若い、ひょっとしたら20代かも知れない


席に戻ってしばらく観察した

食べ物は注文しないらしい
ドリンクバーのココアを何杯も飲んでいる
ジュースも1回飲んだ
1日ここにいるつもりなのだろうか
追い出されるまでいるつもりなのだろうか
雨が降ってきたけど
傘とか持ってないようだ

店員も気付いたらしいが
無関心を装っていた
でもマイムは気になって気になって
コーヒーどころの話しではない

若い女性が
何日も風呂に入らないで
どうしてこんなところにいるんだろう
拉致されて捨てられた人だろうか
そう言えば行方不明の子供の写真が
交番前の掲示板に貼ってあった

年季の入った臭いだから
昨日や今日の生活ではないらしい

なぜそうなってしまったのか
いろいろ考えてるうちに
我慢できなくなってきた
飯ぐらい食わせてやれよ
っつーか警察に連絡してやれよ


店を出る前に声を掛けた
施しをする為に

「ごめんね、怒っちゃダメだよ」

そう言って少しの金を渡した


席に近づいた時に警戒の顔を見せたが
驚いた様子はなかった
素直すぎる表情で

「うん」

とはっきりうなずいた

追い出されることに慣れているのか
暴力に対して、あるいは
自分に対する関心がいつも同じ方向にあることに
慣れっこになっているのかも知れない


家に帰ってからも気持ちを引きずってしまった
ずいぶん考えた末のことだったが
施しをすることで
この人を乞食にしてしまったのではないか、と














コメント (2)
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