トントの話はフウセンカズラの種を集めていた時と全く同じで、僕の頭に直接聞こえてくるあの言葉だった。
嬉しかった。声を聞くのが嬉しかった。またトントと話せるのが嬉しかった。
そんな気持ちで聞いたいたのを知ってか知らずか、トントは続けた。全く危機感は感じなかったが、トントのメッセージは僕が感じたよりずっと重大な事だったのかも知れない。
「バイオリストコンピュータを構築する時、あらゆる可能性を予測してプラグラムを組みました。いくつかの条件が重なった時、それは実行されます。具体的には、また私が宇宙君をお呼びすることになりますが、多くの場合、その時の状況はあまり良いとは言えないでしょう。けれど必ず解決できます。私がほんの少しでもその時お役に立てれば嬉しく思います。いつでも頑張ってきた宇宙君、この夢が終わっても一つだけ忘れないでください。それは…」
「ちょっと待ってよ、トント。もう行っちゃうの?話したいことまだいっぱいあるよ。聞きたいこともまだいっぱいある。いつでもトントを呼び出せる合図はないの?」
「宇宙君、大丈夫。私は貴方の中にいつだっていますよ。」
「でも話はできないんでしょう?」
「宇宙君が私を覚えていてくれる限り、いつだって話はできます。今までだってそうだったでしょう?」
「うん。トントを思い出して、トントだったらなんて言うかなって一人で考えてた。でもそれは僕が勝手に考えてただけだし…」
「それでいいんです。それが宇宙君の中にいる私なんです。」
「えぇー?何だか変。ごまかしてる。」
「小さい子みたいなこと言わないの!宇宙君はハートマンでしょう?」
「ママみたいな言い方になった。」
そんな何気ない会話がもっとずっと続けばいいと思った。
「宇宙(ひろし)君。大事な事をお話しします。」
嬉しかった。声を聞くのが嬉しかった。またトントと話せるのが嬉しかった。
そんな気持ちで聞いたいたのを知ってか知らずか、トントは続けた。全く危機感は感じなかったが、トントのメッセージは僕が感じたよりずっと重大な事だったのかも知れない。
「バイオリストコンピュータを構築する時、あらゆる可能性を予測してプラグラムを組みました。いくつかの条件が重なった時、それは実行されます。具体的には、また私が宇宙君をお呼びすることになりますが、多くの場合、その時の状況はあまり良いとは言えないでしょう。けれど必ず解決できます。私がほんの少しでもその時お役に立てれば嬉しく思います。いつでも頑張ってきた宇宙君、この夢が終わっても一つだけ忘れないでください。それは…」
「ちょっと待ってよ、トント。もう行っちゃうの?話したいことまだいっぱいあるよ。聞きたいこともまだいっぱいある。いつでもトントを呼び出せる合図はないの?」
「宇宙君、大丈夫。私は貴方の中にいつだっていますよ。」
「でも話はできないんでしょう?」
「宇宙君が私を覚えていてくれる限り、いつだって話はできます。今までだってそうだったでしょう?」
「うん。トントを思い出して、トントだったらなんて言うかなって一人で考えてた。でもそれは僕が勝手に考えてただけだし…」
「それでいいんです。それが宇宙君の中にいる私なんです。」
「えぇー?何だか変。ごまかしてる。」
「小さい子みたいなこと言わないの!宇宙君はハートマンでしょう?」
「ママみたいな言い方になった。」
そんな何気ない会話がもっとずっと続けばいいと思った。
「宇宙(ひろし)君。大事な事をお話しします。」