まいまいニュース

芦屋市市議会議員 いとう まい のブログ

市立芦屋病院特別委員会 その2

2008-05-31 07:43:15 | Weblog
昨日の委員会報告です。
協議のメインは病院建替えについてでした。

建替費用医療機器購入・諸経費を含めて80億円
利子を含めると123億円となり、
これを独立行政法人と市とで折半する計画です。
前回の5月8日の委員会で初めて建替え計画が
示されましたが、すでにおおよその設計図も出来上がり
あまりのスピードの速さに驚き、今回の委員会開催となりました。

建替えにあたっては
●かねてから耐震問題に課題がある病棟の立替
●駐車台数を139台→180台に拡充
●救急外科の充実を図るためにICUの親切
●院内保育園の新設
などが揚げられると思います。

「病院の収支計画」と「市の一般会計負担試算」を
手に多くの議員からは、
●収支計画が希望的計画になっているのではないか?
●肝心のドクターの招聘見込
●建替えでなく改修計画について
●一般会計負担試算の詳細
などの質問がありました。
他には、病院の移転を検討すべきとする意見もありました。


私は、あまりのスピードに議員間で認識の差があると感じ
基本的な質問と、職員などのソフト面での質問をしました。

●法人に移行する際の現行の累積赤字の処理方法
●建替えの建築工事契約時の議会の関与
●コミュニティバスの見通し
●職員の意識変化について

6月議会では、病院の独立行政法人の定款を定める事が議案に
あがってきており、法人に移行されれば、議会の関与が
薄くなります。
専門分野での議会の大きすぎる関与が病院経営の
スムーズな変更や対応を阻止してきたとされる声もありますが、
市も大きな負債に責任を持つ今回の計画は
納得の出来る協議を行いたいと考えます。

G8環境サミット閉幕。

2008-05-27 18:23:19 | Weblog
26日地球温暖化問題が最大の焦点となった環境サミットが
閉幕となりました。

朝日新聞の記事からは・・・・
「先進国と発展途上国が歩み寄る場面もあったが
利害の対立も浮き彫りとなり、7月の洞爺湖サミットに
課題を残した」とありました。

<日本>
2050年に世界で温室ガス排出量を50%削減という
長期目標を出したものの、中期目標には消極的であり
数値を示さない。
<アメリカ>
国情のちがいを強調し、自らのり利益を主張して
ゆずらい姿勢。近年主要排出国となった中国などの
途上国の参加に重きを置く。
<インド>
削減のための国別行動計画を近く発表予定。
<インドネシア>
エネルギー分野のガス排出量を25年までに
17%削減。
<EU>
以前よりの主張である先進国が率先して削減義務を
負うことを主張。
20年までに90年度比より20%の削減。
<メキシコ>
記者会見で、温暖化被害を防ぐため、途上国にも
排出量や国内総生産などに応じての一定の資金拠出
を求める独自の世界基金構想を発表。

<いとうまい>
以前は、全国民の生活水準のレベルアップを
主張していた途上国の譲歩姿勢が見られたことにより、
先進国である私たち日本やアメリカの積極的な取り組みは
もちろん、途上国に対して技術提供などは
必要不可欠であり、地球単位における
責任の重さを痛感しました。




市民が提案するもうひとつの環境サミット!

2008-05-25 21:33:59 | Weblog
昨日、本日と開催された市民環境サミット
途中より実行委員としてお手伝いをしていました。
(と、言っても、大切な直前は研修の為
他の方にはご迷惑をおかけいたしましたが・・・)

延べ参加人数は300人を超える方ものとなり、
良くも悪くもG8環境サミットを機に
環境についての問題意識を共有できたこと、
単に受身でなく、問題に取り組めた事が
今回の成果であると考えます。

本日は、基調講演として
「G8サミットでは地球環境を救えない」
講師: 山浦 康明氏(日本消費者連盟)
「原子力発電と日本のエネルギー」
講師: 山口 幸夫氏(原子力資料情報室)
「気候変動と超大国の責任」
講師: 早川 光俊氏(地球環境と大気汚染を考える
           全国市民会議)
の他に、シンポジウムとして
気候ネットワークから浅岡 美恵氏と
参議院員 川田 龍平氏が加わりました。


午後より、「芦屋市学童保育保護者連絡会」の
総会に出席させていただきました。
保護者の方は子育て&お仕事でお忙しく
今年度の役員の選出にご苦労がおありのようですが、
その保護者の方をサポートする立場として
心を新たに致しました。
残念ながら、全国からすると兵庫県、特に阪神間では
学童保育の体制が遅れており、今後前進するために
解決しなければならない問題が山積の状態です。

研修終了!

2008-05-23 18:04:25 | Weblog
19日より始まった市町村議会議員特別研修も
無事におわりました。
前回からの続きになりますが・・・

5月21日
「これから(分権時代)の人事行政」
講師: 中島 忠能氏(元人事院総裁)

「地方自治制度」
講師: 横道 清孝氏(政策研究大学院大学教授)

5月22日
「地方税財政制度」
講師: 小西 砂千夫氏(関西学院大学大学院経済学研究科教授)

5月23日
「演習(意見交換)」
コーディネイター: 田谷 聡氏(一橋大学大学院教授)

の日程で行われました。

数字が苦手な私にとって、以外にも面白かったのは、
地方税財政制度の講義でした。
自治体は地方交付税を財源の一部に充てて、行政執行してるのですが
どこまで財源保障がされているのか?
起債制限比率など実際に簡単なシュミレーションを
交えての講義は、財政を勉強する私の姿勢を変えたものでした。

この手の研修のもう1つの大きな意義は
他の自治体の議員との意見交換だと感じます。
もちろん、自治体の大きさや人口、歴史など
そのまま他の自治体の取り組みを真似ることは出来ませんが、
大いに参考になることがあるのと、
日本が進もうとしている方向性や抱える課題なども
学べる事が、インターネットや本からでは
習得できないものだと感じました。


お知らせになりますが、
「市民が提案するもうひとつの環境サミット」が
明日&あさってと開催されます。

24日(土)
13:00~17:00
場所:兵庫県私学会館

25日(日)
10:00~16:30
場所:兵庫県学校厚生会館

http://www.geocities.jp/CES_kobe/index.html

お時間があれば覗いてください!



市町村議会議員特別研修

2008-05-20 21:07:36 | Weblog
昨日より23日まで、滋賀県にある研修施設で
行われている地方自治基本コースという研修に参加しています。

本日のスケジュールは
①「地方議会の役割」
  講師: 高田寛文氏(政策研究大学院大学教授)

②「地方公務員制度」
  講師: 原田賢一郎氏(東北大学大学院准教授)
でした。

①は、地方自治法の歴史や平成18年に行われた法改正、
第28回地方制度調査会の報告などをはじめ、
今後求められる議会の役割などの講義でした。
今後の求められる議会の役割として、
行政のへの監査の役目と同時に
議員立法に注目すべきとあり、
「議員提出による新規の政策的条例案」の事例資料の中には
「芦屋市の男女共同参画社会づくり」も紹介があり、
うれしく思いました。と同時に、議員立法を行う為には
勉強が不可欠であり、引き締まる想いがしました。

②は、この10年ほど動きを見せている公務員制度。
基本的には国家公務員制度と地方公務員制度とは
異なるのですが、
「直面している問題の大部分は現行の法制度にあるのではなく、
法制度の趣旨と異なる運用の実態にある」という言葉を
講義中何度も耳にしました。
また、法制度はあくまでも大まかな枠組みであり、
それを基にどのような人事・給与体制を構築していくかは
それぞれの自治体に委ねられているともありました。

明日は、「これからの(分権時代)の人事行政」
「地歩運自治制度」についての講義が9時半より5時までの
予定で行われます。

市民と市長トーク 2008

2008-05-18 14:39:56 | Weblog
ゴールデンウィークを挟んで行われた
市民と市長トークが先週の金曜に終了しました。

全てではありませんが、時間の許す限り出席させて
いただきました。

トークの中でよく話があがったのが、
●後期高齢者医療制度
●福祉センターについて
●市立芦屋病院について
●安心・安全に係る道路整備や公園整備について
●子ども教育問題について
だと考えます。

地域によって話の内容も変わりましたが、
単に要望を行うだけでなく、「こうしたらどうか?」という
提案の声もあがり、積極的なものになったと思います。

多くの方が子どもの教育や未来について大きな関心を
抱いている事を理解し、意識の高さを感じました。

また、私はまだ2年しかこのトークに出席していませんが、
昨年に比べ今年は職員の自主的な出席が目に付きました。
話を聞くと市長から「市民の生の声を聞く機会」だと
出席を促す発言もあったようですが、
職員の方の行政に取り組む真剣な姿勢の表れだと感じました。

私を含め、職員の方がこれらの意見をいかに行政に反映させるかが
大切な仕事だと考えます。

トークの詳しい内容は、HPの「その他、資料」に
貼り付けましたので、お時間があれば覗いてください。
尚、私のメモを元にしておりますので、
説明不足箇所や漏れがあるとおもいますが、
ご了承いただければと思います。

市民のための政治を実践するスウェーデン

2008-05-17 17:37:25 | Weblog
今日は、女性の労働と平等社会という
勉強会に参加してきました。

講師:高橋 美恵子氏(大阪大学 社会学 准教授)

福祉や男女共同推進で有名な北欧スウェーデン。
現在、女性の就労率はライフサークル(結婚や出産など)に左右
されることなく、ほぼ一定ですが、以前は日本と同じく
男は仕事&女は家庭という社会でした。

1960年代に女性解放運動が盛んになり
「専業主婦論争」が起き、子どものいる家庭の負担軽減策として
妊娠・出産に伴う医療費の無料化、教育の機会均等化・無料化、
住宅手当の導入などの家族・社会政策が行われました。

男女平等施策の展開への原動力として
◇子どもを中心にふまえた早期幼児保育の整備
◇集団保育の促進と設備の充実
◇家事の合理化等を考慮した住宅構想
◇個人別所得課税制度の導入
◇女性差別を禁止する労働市場政策
◇男女双方にとって家庭生活に支障のない労働時間の導入
◇男女平等の原則を学校で教える男女に平等な就職指導
があげられました。

70年に入り、本格的な政策・制度が導入されます。
◇税制の改革
◇労働環境の整備
◇公的保育の整備と拡大

労働環境の整備では、両親保険制度導入があり、父親にも育児休業の
権利を認めるもので、現在は両親で約1年半の休業が認められています。
これを、一度にとるのではなく、子どもが8歳になるまでに、
複数に分けて利用する人が多いだとか。
後は、労働時間を75%まで短縮可能であったり、子どものための
看護休暇が12歳まで年間60日認められておる、柔軟な制度に
感動しました。

「なにか子どもを産む事を阻んでいるのか?」という立場で
男女平等政策が行われています。
現在男女共同推進事業で世界で一番とされているスウェーデンですが
まだまだ課題があるとして、努力する姿勢を崩していないことにも
感心をしました。

四川地震で想う事

2008-05-13 22:51:34 | Weblog
12日に中国中西部の四川省で起きた大地震。
今も被害が拡大しており、夕刊では死者9000人を超えるとの
報道がありました。

日本政府も援助体制を整え中国政府の要請を待っている状態とか・・・
建物の下敷きになってられる方の一刻も早い救出や現地の方への
救援が行われるこを希望すると同時に
不幸にあわれ方に冥福を心よりお祈り申し上げます。

おりしも芦屋病院の独立行政法人移行に伴い
病院の再生事業が検討される中、
このニュースを聞きながら、何度も頭を過ぎるのが、
やはり阪神大震災です。

家族に医師がおり、ボランティアのため芦屋病院に行く際、
わたしは、病院まで送って行きました。
そこで、見た光景は、芦屋市民の多くの方が病院をたよりに
夜次々に訪れていたのです。
通路にはすでに多くの方が横になられていて・・・

私が、安心して医療を提供できる病院の存続を
思うのは、ここが出発点かもしれません。

再出発までには多くの課題があるのも事実ですが、
この思いを忘れずに、協議を行いたいと感じました。


行財改革調査特別委員会

2008-05-12 20:55:54 | Weblog
委員会を傍聴しました。

2月に提示された「行政改革実施計画資料」に委員会から
請求した資料に基づく協議でした。

まずはじめに、県からだされた行革の影響額について
約2010万3千円の影響額があるとの話から始まりました。

今日の協議の中心となったのが、
◇保育園・幼稚園の運営に絡む「認定こども園」の方向性、
◇美術博物館を含む、指定管理者制度の推進状況、
◇芦屋病院の建替え費用(総額役80億円)
◇職員の市民参画研修参加率
◇市民活動センターの営業&利用状況
などがあがりました。

印象的だったのが、
「行革はしぼるだけではないが、引き続き安定した財政状況に
芦屋市をもっていけるように取り組みたい」との職員の意見でした。

長期的に、市民が安全・安心の生活が送れるよう
行政の無駄な支出を見直し、サービスを提供すると
いう事が、この行革の始まりだと考えます。
また公の責任として、民に任せられる事業か
行政が行うべき事業なのかをしっかり見つめる事が
必要であると感じます。

国も県も財政難を理由に多くの事業を見直す中、
実際に人々の生活に直に接する地方自治体のあり方についても
考える機会を与えた委員会となりました。

これからどうなる 年金・医療・介護

2008-05-10 21:31:50 | Weblog
所属しているNPO法人
高齢社会をよくする女性の会の例会に出席してきました。

「これからどうなる 年金・医療・介護」
講師:西村 周三氏(京都大学大学院教授)
         (内閣府 社会保障国民会議メンバー)

●社会の仕組みと心の問題
●お金の話
●地方分権の話
●提案ー政府主導でない「終末医療」の改革
   -グリーフ・ケアのすすめ

を中心に話がされました。
はじめに驚いたのが、西村氏はとにかく動き回って
芝居をしながらの講演でした。
また、通常ある「表と裏・本音」のするどい部分まで
切り込んでのお話で、表面的な事だけを議論しても
仕方がないと、言われているようで頭を原手打ちで何度も
たたかれている感じをうけました。

話は広範囲におよびましたが、現在の介護保険制度が破綻すると
するなら、ケアする人材確保で出来なくなるという現状を踏まえて
◇今後の日本の福祉のあり方として、高福祉&高負担か
 低福祉&低負担のどちらを選択するのか?
◇福祉財源は、保険料からか?税からか?
◇救急自動車の要請件数の異常な増加を例に現代人の考える
 「命の値打ち」があがったこと
◇マスコミ的発送および損得勘定での公的支援の依存
◇家族・地域のコミュニティがなくなった事による生活知識の低下
◇地方分権制度の停滞
◇資本主義社会の経済発展 VS スローライフ
などの話がありました。

もちろん、4月より開始された後期高齢者医療制度に関しても
話がありましたが、
もう一度、何か私たちの終末を幸せにするのか?
を日ごろより、家族や友人と話をし、政府主導でなく
私たちで見出すことが必要であるとの締めくくりで
あったように考えます。

確かに日本では将来の夢や目標を話す機会は多いものの、
他の国より「死」に対する勉強が進んでおらず
人はだれでもいつかは「死を迎える」にも係らず、
出来るだけ避ける習慣があるように感じました。