まいまいニュース

芦屋市市議会議員 いとう まい のブログ

介護保険は瀕死です!

2008-08-31 00:48:22 | Weblog
今日は高齢社会をよくする女性の会が主催した
「介護保険は瀕死です!」の勉強会へ出席してきました。

講師:小竹 雅子氏
   (市民福祉情報 オフィス・ハスカップ代表)

介護保険が始まって9年目、来年度からの改定に向けて、
厚生労働省では介護認定と介護報酬の議論が始まっていると
同時に財務省の試算では給付金抑制案が出されているようです。

介護保険法施行から来年の改定へ向けての流れを振り返る
中で、全国的に見れば、介護保険は毎年黒字となっていることや
どのように給付金抑制が図られてきたか、
要介護と要支援の認定方法、地域包括支援センターの役割、
そして介護報酬と人件費など幅広い範囲で、
多くの課題を再確認することができました。

また、出席者の多くはケアマネージャーさん、ヘルパーさん、
介護認定を受けている方などであり、彼女達の
現場の声を聴く機会を得たことも大きな成果であったと
考えます。

後期高齢者医療制度は広域連合であるのに対し
介護保険は市町村が運営に責任を持ち、
公的サービスに初めて民間が参加した事業も
介護保険であるという観点から、
持続可能な介護保険運営と介護サービスのレベル向上に
私達、議員は大切な役割があるのだと感じました。


平成19年度 決算見込み概要

2008-08-30 11:20:31 | Weblog
昨日は、9月議会の議案説明会に続き、
平成19年度決算見込みの概要の説明がありました。

一般会計の歳入は前年度比4%減の402億1527万円、
歳出は4・1%減の395億8828万円となる見込みです。

減少の原因は税制改正により個人ン市民税の一律の税率を
用いる比例税率のために、高額所得者の多い芦屋市は
市民税収入が減ったものでした。

また財政分析票についても説明があり、
財政の弾力化を示す経常収支比率は103,5%
起債償還額の財政負担の程度を示す公債費比率は31,6%
財政力を判断する財政力指数は0,979
となっています。

前年度26,4%であった実質公債比率
20,0%との発表がありましたが、この数字の変化は
本年度から算定方法が変わったことによるもので、
従来の算定方法で求めると27,1%と悪化しています。

財政健全化法により、早期健全化基準数値が実質公債比率では
25%となっているので、算定方法が変更されたことにより
「財政健全化計画を策定し、当該計画についての議会の決議を
うける」ことはなくなりましたが、
もともとの計画であれば、健全化計画策定は免れない状態であり
釈然としない説明になったと考えます。

但し、これらの数値が悪いのは、震災復興によるものであり
引き続き行革を行う事は不可欠であると考えますが、
現在の行政計画については、問題はないと考えています。



市立宝塚病院視察

2008-08-28 20:12:59 | Weblog
病院調査特別委員会で市立宝塚病院の視察に
行ってきました。

病院は480床(実働448床)の全部適用の中核病院で、
宝塚、川西、三田、伊丹に医療提供している病院です。

病院事業管理者の妙中信之氏はICU担当医であること、
芦屋病院で救急外科を取り入れようとしていることから
救急に関しての質疑が多く行われました。

宝塚病院も芦屋と同様に平成15年度ごろから
収益がわるく、現在は医師不足に悩む病院であります。

参考となったのは、一言にICUや2次医療といっても
その範囲は広く、どこに焦点を当てるのかが
大切であることや、3次救急との連携、
救急受け入れ後の各診療科の受け入れ体制を
整備することがあげられると考えます。
また、宝塚病院も立地条件としては決して良いものでなく
駅からはとおく、バスか乗用車での利用ですが
救急利用率が23%を超えており、
病院に対する信頼があれば、今の芦屋病院の立地条件で
あっても決して悲観するものでないと感じました。


翠ケ丘地区計画

2008-08-27 16:34:19 | Weblog
今日ははじめて芦屋都市計画審議会に出席をしました。
審議会とは、主に議会に議案をあげるために計画を審議を
行い、都市計画に関するもの、都市計画について市が提出する
意見に関するもの、都市計画上必要と認める事項等
幅広く審議を行います。

構成員は、知識経験者7人、市議会議員5人、
関係行政機関から1人、市民1人と市職員となっています。

本日は、
「翠ケ丘町地区計画の決定」
「芦屋景観地区(素案)の決定と市民意見募集実施結果について」
「芦有道路の売却についてどう関与できるか」
が審議されました。

メインとなった翠ケ丘町地区計画は
山手幹線道路沿いの自治体としては、松ノ内町につづく
計画です。町名にふさわしい緑で自然のアーケートをつくり、
マンションと戸建の共存を目指した計画案です。
自治体の方はこれまで多くの話し合いを重ねてこられた
努力には頭が下がる想いです。
7名の自治体の方が審議会の傍聴に来られたのは
この地区計画にかける想いの現われだと感じました。

また、知識経験者の方のご意見も専門の立場から
貴重なものが多かったように感じました。



公立病院改革ガイドラインを考えるセミナー

2008-08-25 19:40:35 | Weblog
昨日行われましたセミナー報告です。

主催が大阪府公立病院協議会・大阪府自治体病院開設者協議会ですので
兵庫県自治体の参加は少なかったようです。

基調講演に、芦屋市議会で研修にお越しいただいた
長 隆氏が出席することもあり、私を含めて4人の議員と
2人の事務局の参加となりました。

「公立病院改革ガイドラインと財政支援措置のポイント」
講師: 総務省 自治財政局 濱田 省司氏

「絵に描いた餅にならない改革プラン策定のために
 聖域に踏み込む改善事例10」
講師: 総務省 公立病院改革懇談会座長 長 隆氏

パネルディスカッション
「選択と集中は大阪府民にメリットはあるか?
パネラー: 社団法人大阪府医師会病院担当理事 山本 時彦氏
      大阪府健康福祉課 高山 佳洋氏
      社団法人大阪府私立病院協会 田口 義丈氏
      八尾市立病院 院長 米田 正太郎氏

セミナーでは、公立病院の人件費を含む経費の高さや
ガイドランの内容、大阪府の病床状況、
公立病院の役割をはじめ
医療の質を確保するためには病院の集約化が大切などの説明がありました。

セミナーを終えての私の感想は
●大阪府は兵庫県に先駆けて、病院再編成に取り組んでいる
●医療は厚生省に深い関りがあるはずだが
 総務省の話しか聴く機会がない
●大阪の泉南区では2000床もの過剰病床との
 報告と救急たらいまわしとの関係
●介護と医療がクロスしている現在、国は完全に
 医療と介護を分けて事業を進めている
●医療の質を確保するためには病院の集約化が大切???
などです。

*大変遅くなりましたが、芦屋市病院の累積欠損に関連して
 土地評価価格4000万円に関しての質問ですが、
 今回、独立行政法人に移行することにより
 芦屋市から法人へ組織がかわるためのはじめての再評価となります。


リユースフェスタ

2008-08-23 21:55:17 | Weblog
今日は芦屋市の環境処理センターで行われている
「リユースフェスタ」へ行ってきました。

いらなくなった家具を芦屋市が引き取り、修理やお化粧直しを
行い、半年に一度市民の方に入札方式でお譲りする催しです。
半年に1度の企画ですが、ダイニングテーブルから靴箱、箪笥、
衣装ケースまで所狭しと展示していました。


今日は、完全にプライベートとして、ダイニングチェアを
探しに・・・
恥ずかしながら、私はテーブルはあるのですが、
イスを持っておらず、家族の持っている椅子を2脚借りて
生活しています。
どうせ買うなら気に入ったものを!と思いながら
なまけてもいるので、1年がたっています。

残念ながら、私が思っていたものがありませんでしたの
入札には参加しませんでしたが、家にスペースがあるなら
これもいいかも・・・と思うもの数点ありました。

リユースフェスタは明日まで開催しています。
なかなか楽しいですので、お時間があれば覗いてみてください!



芦屋病院夏祭り

2008-08-22 23:07:09 | Weblog
今夜は、芦屋病院で夏祭りが行われました。
もちろん、入院されている方に向けてという
想いが第一でしょうが、市民にも開かれた病院を目指す
1つの試みだと考えます。

フラミュージック・福祉落語の生講演の他に
米粉のホットケーキや綿菓子、自分のうちわづくりなど
ご近所の親子の参加も多く、スタッフと共に
病院は多くの人であふれていました。

出演者からは、ご自分も癌で何度も入院したことがある。
治療はつらいことが多いが、人生に無駄はない。
命の大切さに感謝しましょうと、心に残るメッセージがありました。

個人的に印象に残ったのは、病院委員長のお顔です。
いつも委員会でみせている、難しい顔とは
打って変わって、患者さんとお話をしている顔を
遠くから拝見し、患者さんに対する優しさ・・・
大げさに?言うと愛を感じました。

第1回 認知症勉強会

2008-08-20 18:17:42 | Weblog
わたしが所属している「高齢社会をよくする女性の会」で
分科会的なものとなる「認知症勉強会」の1回目が
本日行われました。

認知症か確実に増えると予想される今日、
認知症についての情報はまだまだ少ないようです。

自分が認知症になった時に備えて・・・
ご主人がもしもの時に・・・
認知症の人へどう接したらよいのか・・・
など、分科会への参加理由もまちまちですが、
会が長く続くことと、成果あるものになるように
しっかり勉強をしていきたいと考えます。

本日は、認知症ケアの1つしての「スリーA方式」に
ついての取り組みの報告がありました。


赤穂市民病院視察

2008-08-19 22:50:02 | Weblog
今日は赤穂の市民病院へ視察に行ってきました。

「生命輝かそう21世紀の日本人」
講師: 逸見 公雄氏(赤穂市民病院委員長・
           全国自治体病院協議会会長)

「今、病院建築が面白い! 21世紀の医療環境」
講師: 牧 彰氏(赤穂市民病院設計士)

芦屋市議会として、講演依頼をしたもののスケジュールのために
実現しなかった、逸見先生のお話が聞けること、
病院の視察も牧氏と共に、実際に訪れる機会がある今回の
勉強会は、芦屋病院の建設問題に絡んで独立行政法人定款議案が
継続となっている、いとうまい にとっては
まさに、充実した一日でした。

逸見先生のお話の中で、印象に残ったのは
●患者→医療現場→厚生省→総務省の順で物事を考える事が
 大切であるが、実態は全くの逆になっている現状。
●高額医療、患者の期待感があがっているのに対し
 国政により医療費削減が目指される為に今日の医師不足の
 原点がある。
●市民に開かれた・市民参加の市民病院運営
等がありました。

残念ならが、時間の関係で逸見氏への質疑応答は出来ませんでしたが、
赤穂病院は、ボランティア登録数が100人を超えており、
玄関ロビーでは、赤ちゃん~高齢者がそれぞれのパフォーマンスを
行い、地域のコミュニケーションセンターとして
病人だけてなく、健康な人も集まる場所を目指していたように感じました。
また、逸見氏に聾唖の方の診察のために手話にも挑戦しておられ、
障害者に対する医療の充実にも力を注いでいるようでした。

牧氏のお話も大変に参考になりました。
「病院設計は特別ではなく、ただの建築物であり
 たまたま使用用途が医療提供である」との言葉に
ショックに近いものを憶えました。

定期的な人事異動によっての医師の使い勝手がよい病院よりも
患者のとって安らげる、使い勝手のよい病棟を
目指して設計が行われたようです。
(医師によって使い勝手の良い設計は異なるが、
 患者はある程度同じ気持ちがあるという意味ですが)

●一番に考えられたのが、各共同病床部屋に洗面所とお手洗いを
 設置するということだったようです。
 これば、配管など経費はかかるのですが、
 「他人に自分の排泄を御願いする」屈辱を考えての事だそうです。
●また、病室ことに千種川、海、赤穂城跡、山並みを
 ベッドに寝たまま、楽しんでもらえるように
 窓を可能な限り大きくする、外壁のベランダの塀の高さを
 60センチに押さえるよう、消防署と協議されたことなどの
 話とその実際を見ることが出来ました。

印象的であったのが、病院をともに回っていたときの
牧氏の楽しそうな、誇らしい顔でした。
最後に「病院設計に詳しい専門性の高い会社も大切であるが
設計する人のハートが一番大切」との言葉をいただきました。


市立芦屋病院運営について

2008-08-19 01:11:37 | Weblog
今日は、個人的にですがある医師と話をする機会を得ました。
彼女は1勤務医なのですが、現場の大変に貴重な話を
聞く事ができたと思います。

●診療費の未納率
●厚生省の目指すもの
●2次救急から3次救急への連帯
●ICU4床の費用対効果
●救急搬入に対する地域住民の受け入れ
●医師招聘の難しさ
●予防医学と人間ドッグ
●医療訴訟
●経営結果の責任問題
●病院建替え設計と使い勝手
等についての話を行いました。

やはり、独立行政法人は病院運営の1つの手段であり
運営方針をしっかり見据えた未来構想でなければ
持続可能な病院運営はむずかしいと感じました。

高齢化社会も進む今日、
公立病院は利益を多く出すことが目的でないとは
考えますが、「何かあったときに、災害時に・・・」と
芦屋市に公立病院の存続意義を認めるのであれば、
そこそこの収益は病院独自で計画できなくては
ならないと考えます。
この思いは芦屋市も同じだと感じていますが、
では、具体的にどうするのか?

時代に乗り遅れないスピード感のある対応と
掘り下げた議論が必要だと痛感しました。