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たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

世立八滝はチョイ見の滝巡りでは済まず、階段歩きがしんどく、情けなくも四滝見物で終わってしまった。それも車を使って…。

2019年11月20日 | 近所じゃない群馬県の山
◎2019年11月13日(水) <松岩山>の引き続きで。

 当初の予定では<滝見ドライブイン>から歩いて「大仙の滝→段々の滝→箱の滝→久内の滝→金毘羅山→殺人の滝→仙の滝→天狗神社→ドライブイン」のコースを考えていた。不思議の滝と井戸の滝は「見学不可」となっているから、実質は世立六滝めぐりになる。ネットで見る案内看板の写真には「急な坂」という文字がやたらと目に入るが、遊歩道完備というところからして、たいしたものでもないと思っていた。
 とりあえず松岩山の登山口からドライブインに向かおうとしたら、殺人の滝(さつうぜんの滝)への標識が目に入った。車を止めてネット情報を確認する。「殺人の滝と仙の滝は町道を利用してそれぞれに見て、他はドライブインから遊歩道利用という手もあり」というのがあった。これだな。それで行こうかと六滝通し歩きはここで消えた。

(安直なコースで殺人の滝へ)


(諏訪神社)


(分岐。ここは左手下へ)


(途中のモミジ)


(階段の激下り)


 駐車地から殺人の滝までは400mとある。諏訪神社の前を通って先に行くと三方向に分岐。段々の滝と仙の滝に向かう標識の直進は通行止め。右は金毘羅山。そして、左は殺人の滝へと下る。何だ、結局、遊歩道は大回りして行かなきゃいけないのか。やめにして正解だったな。
 殺人の滝へと下る。赤いモミジに気をとられつつ階段を下る。標識には「この先急な下りです」とある。かなり下った。階段は途中で鉄からアルミ製になる。その先にようやく殺人の滝が見えたが、この階段をまた戻ることを考えると嫌な気分になる。結果として、この殺人の滝への「急な坂」はまだマシな方だった。

(展望台)


(せっかくの滝が、あの木立で台なし)


(ヒョングリにも入ってしまう)


(アップにして邪魔者)


(滝の下の方。木立がうっとうしくていらつく。中之条町の観光協会さんよ、何とかしてよと訴えたい)


(滝下の沢)


(滝がああだったから、どうしても気になる)


 板張りの展望台に立つ。滝はヒョングリだ。その分勢いもある。だが、目の前の木立が邪魔で、狭い展望台では移動をしてもたかが知れ、どうしても木立が写ってしまう。これがまだモミジなら許せるが、貧相な葉は緑。これでは絵にもならない。瀑泉さんはここから垂れていた細引きを伝って河原に下りたらしいが、そんなことは忘れているし、あったかも確認しなかった。あったら確実に下りている。まったく残念な滝で終わった。さい先が悪い。次で挽回したい。
 次は仙の滝かと階段を上がる。やはりきつかった。ゼイゼイしながら神社の前を通って駐車場に帰り着く。ここに車が一台あった。周囲に人の気配はない。こちらが殺人の滝を見ている間に金毘羅山方面に行ったのか。

(駐車場から仙の滝)


(仙の滝。これでは周囲が入らない)


(落ち口周辺)


(不満足で戻り、こんなのを撮って満足している)


 仙の滝は駐車場から一部見えていた。遠くから見ると日陰になっていて神秘的な感じがする。ここは階段の使用はない。ほぼ平行移動。踏み抜きそうな木橋を渡る。目の前に思惑にないアルミの階段があった。階段を使って間近に滝を見ることはできたが、今度は自分のカメラには滝だけが目いっぱいに入ってしまい、周囲が写らない。ここは広角レンズで撮った方がいいだろう。ここは滝もさることながら、切り立った岩の間から落ちて来る落ち口の風景が良かった。だが、殺人の滝とともに、ろくな滝の写真が撮れていない。コンデジでは限界だろう。部分、部分は撮れてもどうもなぁ…。

(ドライブインから向かう)


(大仙の滝)


(深そうな滝壺)


(落ち口)


(ここでもまた)


 滝見ドライブインに車を置いて、続いて大仙の滝、段々の滝(だったの滝)、箱の滝、久内の滝となる(はずだった)。ドライブインにはカレーライスだのの幟が立ててあるから営業はしているのだろうが、時間はすでに2時半。ランチタイムは終了なのか、駐車場にある車は数台。従業員の車だろう。寂しいドライブインだ。
 車道を渡って大仙の滝に向かう。ここは川沿いの遊歩道を歩くだけ。オニイチャンが一人、空身で滝から戻って来て、看板を眺めている。ここから上に続く階段を登る意思があるようには思えない。見上げて固まっている。
 ようやくまっとうな滝の写真を撮れそうだ。歩道を行くと、清らかな滝の全景が見えてきた。落ち口はくの字型になっている。滝壺は深そうだ。どこにでもあるきれいな滝だが、「きれい」というよりも「きよらかな」が合うかもしれない。さりとて、静かでもなく豪快な雰囲気もある。滝の鑑賞に対してのボキャブラリーが少ないから、言葉では表現できないのがつらい。
 ようやく良い写真を撮れたと思ったが、後でパソコンで見ると、半分はピンボケだ。やはり、動きのある滝の写真は三脚が必要だろうな。

(苦行の階段)


(天狗の足跡)


(展望地から)


(きれいだったのでアップで)


(展望地から見えた段々の滝)


 一旦戻って、段々の滝に向かう。「段々の滝まで706段」とある。これには恐れる。登り放題の706段ではないだろうが、戻ることを考えれば、都合706段の登りにはなる。こればまた、目の前の階段は急だ。案内看板の「急な坂」の表記を半ばバカにしていたが、これはかなりまいった。まともに滝見をするなら、松岩山のついではきつい。
 標識は「この先 急な上りです」となった。手すり付きの階段とはいえ、本当につらい。周囲にだれもいないからいいが、だれかいたら、ぜいぜいしながら手すりに手をかけて休んでいる姿は、ただの観光がてらのジジイの姿に見えるはず。
 「天狗の足跡が見えます」で、手ごろに休める理由ができたとほっとする。というか、ここが階段登りのピークの展望場で、ここからは下りになる。なるほど、岩に下駄状の窪みがある。この辺の天狗も忙しい。天狗神社から出ては松岩山で踊って、天狗岩から下り、さらに下からこんな垂直の岩を登ったのか(笑)。
 ここの展望場から、すでに段々の滝は見えている。さらに下ると登り返しになる。とはいっても、これで我慢するわけにはいかない。改めて元気な状態で見ようと来るには遠過ぎる。

(どえらく下る)


(まだ先にも階段)


(そして段々の滝)


(滝の上部。二段だから段々の滝)


(滝の下)


 どこまで行くのかと思うような階段を下る。下りきると、また登りの階段。滝は大きくなったから、もうこれ以上はいいよと思いながらも、階段があるからには行かざるを得ない。登りきってようやく滝の全景。ここもまた滝が近過ぎて、カメラに収めると、この滝もまた大き過ぎだ。目では見えても、撮れた写真には風情を感じない。
 まぁ、この滝もすごいわ。見ごたえはある。しばらく眺めていた。写真はもうあきらめだ。
 さて、まだ箱の滝と久内の滝が残っているし、遊歩道とはいえ、階段がまだ続いている。706段の先に上乗せの数字になる。天狗の足跡を見た展望地への登り返しがしんどいなと思うと、先に行くのは面倒になってしまった。もうやめにしよう。チョイ滝見物のつもりで来たが、松岩山の帰路ではチョイ歩きのレベルがきつ過ぎる。引き返す。
 展望地に青色吐息で戻って座り込む。後は下るだけだ。ほっとする。未練はあったが、後で瀑泉さんの記事を再確認すると、瀑泉さんも、箱の滝はさっぱり見えず、久内の滝の下り場には柵があって見られないようだったし、あにねこさんのブログ記事にも、両滝ともに近寄れずに谷底を垣間見ただけとあった。まぁ、行ったとしても体の良い理由になって見られなかったわけで、安心はした。

(この時点では言い訳もなく下る。単に体力が続かないだけのこと)


(今日はこれで The End ということになる)


 ドライブインに引き返す。もう3時半だ。一時間も経てば暗くなる。食べ残しの菓子パンを食べて帰路に就く。高速代ももったいないので、一般道で帰った。長かったのなんのって。家に着いたのは7時を回っていた。
 中之条方面の歩きが二回続いた。今度は近場の山にしよう。四万川のチョイ滝も残ってはいるが、先の楽しみに残しておこう。どうせまた、高田山の紅葉見物に来ることになるし、あにねこさん情報で南尾根のことが気になっている。

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2 コメント

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Unknown (瀑泉)
2019-11-21 22:52:28
松岩山登山後のチョイ滝巡り,お疲れ様でした。
殺人の滝は,下に降り損ないましたか。あそこは,立木が邪魔で,上からでは良く見えませんからネェ。左の手摺の先に踏み跡があったんですが,気付きませんでしたか。
まぁ,久内の滝と函の滝は,パスで正解ですヨ。どうせ近づけませんから。其れに,段々の滝から久内の滝まで行ったら,仙の滝方面へ下った方が,階段も少なくて楽だし,おそらく「こんなことなら。」と思ったと思いますヨ。
滝の写真を撮るなら,広角は必須ですネ。此処に限らず,滝場は後ろに下がれない処が多いから,やはりコンデジでは限界がありますネ。
仙の滝にしても段々の滝にしても,紅葉が良いですネ。欲をいえば赤も欲しいところですが,それは贅沢というものでしょうからネ。
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瀑泉さん (たそがれオヤジ)
2019-11-22 09:51:24
瀑泉さん、こんにちは。
殺人の滝の件ですが、事前に瀑泉さん記事をしっかりと読んでいなかったのが、失敗しました。実は展望台の左下に踏み跡状のものが見え、これを下って行く人もいるのかなあと思ったものですが、素手で下るのはきつそうに思え、あっさりとそれはあきらめましたが、見えづらいところに細引きが垂れていたんでしょうね。今さら悔やんでも仕方がないですが、あれほどのヒョングリ滝を正面から見られずに残念でした。もっとも、もうスパ地下からスニーカーに履き替えての滝見でしたから、下るにしても無理があったと思います。
久内の滝、箱の滝から仙の滝ですか。そちら方面は楽ですか。確かに「こんなことなら」になりそうですね。戻っての登り返しのつらさばかりが頭でいっぱいでした。でも、滝が見られないし、見てもたいしたことがないのではねぇ。ただ、私の場合は、おそらく「ここまで来たのなら」と、柵越えをした可能性があります。そしてすごすごと戻るパターンでしょう。
おっしゃる通り、まして瀑泉さんの記事にもありましたが、滝は一眼の広角に限りますね。今回のことで納得しました。コンデジでも大丈夫だろうといった気持ちがあったので、やはりこれもまた失敗でした。
滝にはモミジがよく似合う。よく見る写真ですが、こんなシチュエーションはなかなかねぇ。
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