たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

赤城山であっけなく退散する

2014年06月24日 | 赤城山周辺
◎2014年6月22日(日)

 NHKニュースで知った。赤城山、白樺牧場周辺のレンゲツツジが見ごろを迎えたらしい。日曜日の雨は確実のようだし、ドライブがてらの花見もいいだろう。傘をさして周辺を探索してみたい。
 一人で行くのはもったいないと、S男さんを誘ったら乗ってきた。オッサン2人で花見というのは絵にもならないが、雨だし目立つまい。その話がすぐにおかしな方向に進んでしまった。では、ついでに荒山と鍋割山にでも行きましょうかと。
 なら、以前から歩きたいと思っていた、でんさんコースを辿ってみましょう。鍋割山登山口から鍋割山を経由して荒山高原、そして荒山まで行って下る周回コース。
 S男さんもいろいろ調べたのか、でしたら、荒山登山口にも車両を一台デポしませんかと言い出した。S男さんには花よりも歩きだ。念頭からレンゲツツジは完全に離れてしまい、雨天決行となった。
 前夜の天気予報、群馬県に大雨注意報が出されていた。ここで本題のレンゲツツジを思い出す。雨天決行もいいですが、場合によっては、ツツジ見だけになることをご了解くださいとメールした。S男さんからは返事がなかった。

 大間々で6時半の待ち合わせ。雨が降っている。S男さんは今や遅しと30分前に到着されていた。やはり雨ですねえ。鍋割山登山口からの歩きは無理でしょう。箕輪からにしませんか。実は、私もそう思っていたのですよ。S男さんの車は大間々に置いて、私の車で赤城山に向かう。
 南面道路から、赤城山の姿はまったく見えなかった。
 箕輪と姫百合駐車場には車がない。こんな雨の中、山歩きする人なんかいるわけがない。せっかくだし、白樺牧場に行ってレンゲツツジを見に行きましょうよ。山から下ってからでは見に行く気にもなれなくなるかもしれませんからね。
 雨の様子を眺め、ツツジだけでおしまいにしてしまいたい気分になっていた。







 傘をさして歩いている人が数人いた。霧の中に見えるレンゲツツジ。へぇ、結構、広い群生なんですねぇ。でもよく見ると、かなりの色落ち。撮った写真を再生してみると、鮮やかさはまったくない。霧の中では仕方もない。探索しようにもそういったコースはなく、フェンスで囲まれた中には入れない。ただ眺めているだけ。ツツジ見物はあっけなく終わった。じゃ、そろそろ、鍋割山、行きましょう。S男さんは歩く気満々でいる。こちらの心境はトホホ。
 姫百合駐車場には相変わらずハイカーの車なんぞなかった。
 本日は、買ったはいいが、何年も腕を通さずのままのポンチョをデビューさせるつもりでいた。確か、蒸れにくさが売りであった。S男さんは大間々に置いた車の中に合羽を忘れてしまったとのこと。私の合羽を貸した。ポンチョをかぶる。こんなものなのか。ブカブカ。機敏な動きは期待できないな。ザックの濡れを気にすることはないが。
 今日は長靴がいいんじゃないですかと、ともに長靴を履いて出発。ここは荒山高原登山口という名前らしい。





 木の階段を登って行くと、「展望の広場」に向けた標識があった。このまま荒山高原に直接出るよりも、迂回していきましょうよ。どうせ0.7kmですし。
 どうも調子が出ない。一昨日の足尾歩きの疲れも抜けていないのか。いきなり息が上がった。この分では鍋割山は無理じゃないのか。せいぜい荒山高原が限度っぽい。
 次に見た標識には、展望の広場まで1.4kmとあった。距離が延びてしまった。掲示板の地図を見ると、ミスったところはないようだが。まあ、いいか。
 続いて出てきた標識は「展望の広場 経由・荒山」。どのようにも解釈できる標識。荒山を経由して展望の広場なのか、展望の広場を経由しての荒山なのか。荒山まで行くつもりはないのだがなぁ。だが、道はこの一方向だけ。とりあえずそのまま行く。





 ちょい先に行くと、道は二分した。標識はない。上と右。荒山予定はないから、右に行きましょう。だが、道はほどなく消えた。かすかな踏み跡らしきものはある。このまま行けなくもなさそうだし、感覚として、最初の分岐、荒山高原に直接向かうコースにすぐにでも出会うと思っていた。
 それらしきところになかなか出ない。ヤブのトラバースが続く。倒木も多い。こんなところを雨の中歩きたくはないが、S男さんはスマホのGPSを見ながらさっさと行く。ここ、登山道の上を歩いているのですがね、と言いながら。トボトボついて行く。
 雨は降り続いている。メガネは曇る。そしてじっとりした外気の中、ポンチョの内側の身体はかなりの汗だくになっている。サウナスーツっていうのはこんな感じか?この先どうなってんだろう。ヤブがずっと続いている。不用意に裸木の倒木に足を乗せると滑ってしまう。





 小尾根をいくつか越えたみたいだ。ようやくハイキングコースに出た。20分ばかりほっつき歩いた。そして、着いたところは展望の広場。これ、どういうことだろう。展望の広場への道を間違えて、荒山高原ストレートルートに復帰したとばかりに思っていたのだが。
 ポンチョを脱いで、たっぷりとかいた汗をぬぐう。瞬間、涼しくなった。蒸れにくいポンチョ、この「にくい」という表現がミソなんだろう。さて、どこが展望の広場なんだ?周囲は木立とヤブで何も見えないが。またポンチョを着て荒山高原に向かう。脱いで歩くわけにはいかない雨。ポンチョって、平地のロング歩きには合うけど、登り時にはまったくの不向きなんだねぇ。最初で最後か。いや、ツェルト代わりに使えそうだ。
 どんどん下って行く。これ、帰り、大変だなぁ。また汗でぐっしょりだな。





 ようやく着いた荒山高原。変色しかけたツツジの花がいくつか残っているだけ。殺風景な濡れそぼりの風景。もし、ここでS男さんが鍋割山を言い出したら、付き合うつもりはない。その際は、はっきりと言おう。車で待ってますと。結局、S男さんも同じことを考えていたみたい。



 別の道があった。これが駐車場からの直接ルートであった。下り専門。鍋割山と荒山は雪の時期にここを歩いたことはあるが、とんと記憶がない。
 ゴロゴロした石が続く。上りで使った道とは雰囲気が大分違う。単独さんが上がって来た。お互いニヤリと恥ずかしげ。こんな日に歩いていること自体、ワケありか尋常ではないのである。





 駐車場に戻る。さっきの単独さんのと思える車が1台だけ。今、9時40分。これでも2時間は歩いていた。ぐったりと疲れた。やはり、これからでは、車でも白樺牧場に行く気にはなれなかった。先に見ておいてよかった。
 どこにも寄る気はなくそのまま大間々に向かい、S男さんと別れた。着替えをしなかったため、途中で寒気がした。12時前に帰宅。

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10 コメント

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濡れた男が二人 (K女)
2014-06-24 23:14:55
めずらしいですね、雨天決行の山なんて!意外でした。
S男さんは、外秩父の42KMから、歩くのに自信がついたような感じ、富士山に行くとかも聞いてますね。
ツツジは、10日前位がピークだったような色になっていて、残念。やはり、赤城山だけあって、整備されているなと感じました。お決まりコースを行くのはあっていないので、探検コースになってしまったのが良かったように思うけど・・
来年の最盛期は、ハイキングでも行ってみたくなりました。
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K女さん (たそがれオヤジ)
2014-06-25 05:35:20
K女さん、こんにちは。
赤城山のレンゲツツジ、見に行こうと思ったのは野次馬的な思いからです。
さらに、雨降りが確実でしたから、行ってみたというところもありました。
なぜかと申しますと、理由はきわめて単純。空いているだろうから、です。
ここのレンゲツツジ、写真ではくすんでいますけど、実際はもっときれいだったかもしれません。私の撮影レベルとコンデジではこんなものです。
やはり、晴れ間に見に行くものだと後悔しているのですよ。
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Unknown (でん)
2014-06-25 11:40:23
赤城のレンゲツツジもピークは過ぎましたね。
「まえばしライブカメラ」などでチェックしていて先週末でめっきり色落ちした感じです。
まさかたそがれオヤジさんが行ったからじゃないですよね(笑)
次のレンゲツツジは湯の丸山が見頃になりますね。
白樺牧場は中に入れないのでレンゲツツジを見に行ったことないんです(^^;)
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でんさん (たそがれオヤジ)
2014-06-25 12:26:43
でんさん、こんにちは。
何とも失敬なと言いたいところですが、そうだったかも。
地蔵岳の斜面を見上げたら、同じように花もくすんでおりました。
つい数日前のニュースの映像は真っ赤だったのですがね。
考えてみれば、牧場なんだし、普段はウシの放牧場ですよね。柵があって、中に入れないのは当たり前ですよ。
候補は湯の丸山ですか。遠いなぁ。ということは、でんさん…ということですか。
でんさんルート、秋にでも改めて歩いてみますよ。コース外を歩けば見どころもありそうだし。
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よくもまぁ・・・ (瀑泉)
2014-06-25 18:02:12
お疲れのところを,お歩きになりましたネ。
それにしても,姫百合駐車場からの鍋割山や荒山は,もしやお初・・・かと思ったら,雪の時期にねェ。
それじゃ~全く覚えていなくても仕方が無いと思いましたが,それにしても,彼処,登り下りのコースなんてありましたっけ?
自分が登ったのは,随分昔ですが,直行だったから,今回の下りのルートしか無かったような気がしますヨ。

湯の丸のレンゲツツジ,昔みたけど,ハエが多すぎでゆっくりできないからパスですヨ。
自分も,いずれ,でんさんルートを歩かなくちゃと思っています。
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瀑泉さん (たそがれオヤジ)
2014-06-25 20:33:59
瀑泉さん、こんばんは。
本当によくもまぁ、です。
湿気がひどくて、歩いていられないような状態だったものですから、私一人だけでしたら、当然、さっさと帰ってしまうのですけど、何せ、5時に埼玉から出てきたお客様がいたものですから。途中で、歩くのが嫌になっちゃいましたよ。
瀑泉さんのご記憶からすれば、「展望の広場」コースなんて、最近できたコースなんですかね。それも、何本か道が走っている感じでしたが。
さらに、「ふれあいの十字路」「きのこ公園」「木の家」だのといった標識も見かけましたよ。ほとんど上の空で歩いていましたけど。
瀑泉さんも、でんさんコース、魅力的に見えました?やはり、歩いてみないことにはねぇ。
湯の丸高原のハエですか?気になって調べたら、出所は放牧の牛のようですね。
でんさんは、知ってて行かれるんでしょうね。


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雨の中まぁ (みー猫)
2014-06-25 22:23:25
こんばんわ。
いかれましたね~お仲間さんと手持ちのアイテムもお試しするとはいえ、雨の中歩くなんて御苦労様でした。雨が強くなくて傾斜もほどほどだったら、ちっちゃい傘が良いですね。あとは、休憩できる東屋があると良いと思うのですが、途中にありませんでした?一度雨の赤城のこのあたり歩いてます。自分はニヤリ単独の方と同じ種類かもです。
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みー猫さん (たそがれオヤジ)
2014-06-25 22:36:15
みー猫さん、こんばんは。
東屋ですか、見かけませんでしたね。
ご覧のようにいい加減に歩いていますからね。ヤブに入りこんだ時は、この先、どういう展開になるのだろうかと、戦々恐々でしたよ。ポピュラーな山ほど、コースを外れた際にはパニックですから。
傘がいいことは重々に承知だったのです。風もありませんでしたし。ただ、せっかくだから、この機会にポンチョを試してみたいといった気分の方が強かったのですよ。尾瀬歩きには最強の道具と悟っただけでしたが。
みー猫さんも、よく雨の中を歩かれているシーンがありますが、積極的にしたくもないですよ。
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たまには雨中も (S男です)
2014-06-26 23:11:45
こんばんは。
雨の予報は覚悟しておりましたが、屋久島でのたそがれさんの晴れた強運と自分の持っている晴れ運に期待しつつレンゲツツジを楽しみにしておりました。小雨程度で済んだのはまあ良しとしましょうか。残念ながらピークはちょっと過ぎておりましたが、雨にけぶるレンゲツツジも乙なものでした。そんな余韻を残しつつ向かった展望の広場、先頭きって歩き始めたものの自分では標識通りに歩いたつもりがいつの間にかルートを外れて焦りまくりでした。今思っても不思議でなりません。GPSのログをとらなかった後悔をしております。
外気温12℃位でしたが雨具の中はサウナのようで思った以上に疲れました。今回の本来のルートいずれ再挑戦する楽しみが残りました。
因みに、山では本当に小雨程度でしたがたそがれさんと別れての帰路、途中は物凄い土砂降りで車のワイパーが大忙しでした。
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S男さん (たそがれオヤジ)
2014-06-27 08:40:11
S男さん、こんにちは。
先日は2時間ながらもお疲れさまでした。
雨に煙るレンゲツツジといっても、実態は終わりかけでしからね。何とも残念でした。雨が降っていなかったら、少しは鮮やかな色も楽しめたのではと思うと残念です。
むしろ、雨の中のヤブ歩きの方が乙なものでしたよ。あのまま真っ直ぐに行けば、いずれはハイキングコースには出られると思っていましたし、その点、ハイカーが多く入り込む山は安心といえば安心です。
そうでしたか、帰りは土砂降りでしたか。私は霧雨のままで帰りましたけど。
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