たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

フナイド尾根経由で矢岳へ

2015年01月11日 | 秩父の山
◎2015年1月10日(土)

「栗山入口」バス停脇駐車地(7:40)……フナイド尾根取付き(8:00)……稜線(9:20)……1040m篠戸山(9:45)……矢岳(11:05~11:20)……下り尾根分岐(12:00)……884m標高点付近(12:10)……大久保林道(12:35)……荻の久保トンネル(13:00)……駐車地(13:30)

 昭文社の「山と高原地図 奥武蔵・秩父」(2008年版)を見ると、秩父さくら湖(浦山ダム)周辺には、名称があるのに実線も破線も記されていない尾根がいくつかある。フナイド尾根、バラモ尾根、峠ノ尾根、大ネド尾根、高ワラビ尾根の北西側といったところだ。栗山尾根を含めて他にもあるだろうが、あくまでも「山と高原地図」を基準とした場合のことで、それ以外を探したらきりがないかもしれない。この周辺の山は脈絡もなく歩いているようだが、一応、これらの尾根歩きを当面の目標として設定し、その間に未踏の山を歩いている。
 さて、現時点で残っているのがフナイド尾根と高ワラビ尾根。フナイド尾根は昨年歩きの予定でいたが、年が明けてしまった。秩父の山に雪が積もる前に歩くとしよう。余談だが、参考まで。フナイドに「舟井戸」をあてがう方もいるようだ。となると、「バラモ」はどうなるのだろう。沢名から由来するのだろうが「薔薇茂」か?

 浦山大橋の先に駐車する。この時期、ネイチャーランドに向かう大久保林道の入口にはゲートがあって閉鎖されている。釣り人が5~6人いて、その車だろうか、ゲート前には2台の車。わざわざここに車を置かずとも、100mばかり先の路肩に4台ほどの駐車地があって、いつもここに駐車している。
 カップウドンを食べて出発。今日の持ち物はストック、アイゼン、チェーンスパイク。念のためにロープ。予想どおり、途中で見えた山々の白さはさほどのものではなく、ワカンは持たなかった。結果的に使ったのはいつものチェーンスパイクだけ。風もなく、陽が出ている。いい日和だ。

(ネイチャーランド浦山方面、大久保林道入口)


(見づらいが、手前の影がかかっているのがフナイド尾根。奥は大反山に行く尾根だろう)


(伐採地と、中寄りに矢岳)


 ゲートを越えて大久保林道。栗山尾根の取付きを過ぎて大久保橋。左手に、篠戸山の伐採地が見えている。あの稜線まで今日はフナイド尾根経由となる。橋を渡ると、左にネイチャーランド浦山方面、その上に大久保林道が続き、右手の先にフナイド尾根の突端が間近に見えてくる。

(フナイド尾根取付き)


(左上にも社がある)


 尾根に上がるフェンスが続いていた。地図の種類によっては、この先、尾根伝いに途中まで破線が続いているが、送電線の鉄塔が3基ほど見えたので、その巡視路の破線かと思う。入口には「新秩父線67号 奥秩父線7号に至る」の標識がある。この尾根には2系列の送電線が通っているようだ。フェンス沿いに上がると、社が3基あった。石が2つに奥に木製1つ。新しい注連縄で飾られていた。いまだに信仰されているようだ。

(これを登ってみたが、急)


(結局、これを歩く。だが楽チンというわけでもなかった)


(最初の鉄塔)


 ちょっとした空間を置いて、杉の植林になっていた。最初は尾根に忠実に登ってみたが、傾斜はきつく、すぐに巡視路歩きに転じた。この巡視路とて、なかなかハードな歩きだ。地図の等高線を見る限り、この先標高差150m程の辛抱だろう。
 右手に最初の鉄塔が見え、上がってみた。展望はさしたるものではなく、正面に見えているのは小持山だろうか。

(ここからまた植林がしばらく続く)


 再び植林に戻る。巡視路を追う。また鉄塔。送電線はこの辺から北側に向かうようで、それに伴い、明瞭な巡視路はか細くなり、踏み跡のある普通の尾根になった。とはいっても、巡視路を見失っただけのことで、巡視路は続いているのかもしれない。現に、この先も、鉄塔の標識は続いている。また、北西方面に「新秩父線68号に至る」の標識を見かけもした。ということは、最初に見た鉄塔が奥秩父線7号、2番目が新秩父線67号なのだろう。
 予想どおり、傾斜は幾分緩くなった。植林と雑木の混合からまた植林。ところどころで視界が開けるが、そこからの眺望が楽しめるわけではない。この植林、埼玉県の県営林のようで、看板が置かれている。

(壊れた作業小屋)


(ちょっとばかりミスして、左に軌道修正)


 壊れた作業小屋を通過。また巡視路標識を見る。確かに、杉の葉の下にしっかりした道があるようだ。標高667m付近を通過した。踏み跡を追っていくと、左手にしっかりした尾根が見えている。踏み跡追いに集中して、尾根から外れて歩いていたようだ。軌道修正。尾根に至るまで斜面は急で、滑ってきつかった。尾根筋は微妙に直進方向から左にずれていく。

(回廊が続いていた)


(振り返る。間もなく稜線だ)


 尾根に復帰すると、植林の中央部分に幅4~5mほどの回廊のようなものが続いている。これ、もしかして防火線だろうか。防火線にしては幅が狭い。左右から植林していって、その部分だけ間隔がとれなかったのかも知れない。この部分だけが、整然とした植林の中でも際立って一本道状になっている。そこをずっと歩くことにした。やがて、植林は左側に集約され、右手が雑木となっていく。
 雑木が入ってようやく明るくなり、振り返ると樹間越しに武甲山が見えるようになった。防火線のようなものはずっと続く。また急になったが、休み休みで稜線に出た。標高点962mで合流。

(稜線に出る。「フナイド尾根の頭」とも呼ばれているらしい)


 稜線には、北風が音を立てて吹きすさんでいた。ブルッと震えた。慌てて、耳あて付き帽子をかぶり、途中で脱いでいた手袋を履きなおした。ここにフナイド尾根を指す標識はない。「武州中川駅→」の手書き標識と、「大反山→」のワープロ掲示。「県営林」、「鳥獣保護区」のプレート、そして石柱があるだけ。標識で賑やかなことは確かだ。以前、テープに書き込まれた「フナイド尾根→」を見たような気がする。ところで、「大反山→」掲示に「この付近、道不明瞭…引き返す勇気も必要ですよ」とあるが、「大反山」方面に向かうハイカーに発信している以上、この稜線で引き返すといったら矢岳だろう。矢岳に引き返したら、さらに状況は悪化するだろう。もっと表現を変えたらいかがかと思う。これでは、大反山方面は遭難のるつぼのように思われる。もっとも、こんなところを歩くハイカーは、それなりに地理を把握していると思うが。

(伐採地に到着)


(先に矢岳、赤岩の頭、左に大平山が見えている)


(こちら、武甲山、大持山方面。正面にフナイド尾根。いずれ歩きたい高ワラビ尾根も見えている)


 そんなことよりも、このままでは寒い。せめて、伐採地まで行ってしまおう。なだらかな稜線を登る。右手の北側には雪が付き、寒々としている。一登りで伐採地に着いた。この先がテンゴー平と呼ばれているらしい。
 伐採地は、風はあるが日向で過ごしやすい。一服して地図を広げる。さて、これからどうしよう。フナイド尾根歩きの目的だけは達した。フナイド尾根はきついかと思い、当初の予定では伐採地の、この先あたりから適当に下るつもりでいたが、このまま戻るのもあまりにあっさり過ぎるし、まだ余力はある。こういう場合の腹案として、矢岳の先、1448m標高点の「赤岩の頭」まで行き、そこから東、北東に下る尾根を経由して、天目山林道の終点と大久保林道の終点を経由して帰路につくといった、身の程知らずのルートを想定していた。これを実行するかはともかく、とりあえずは矢岳に向かってみよう。そこで体力が尽きるようなら戻ればいい。大久保林道の終点については、やはり状況を見ておきたい。しんどいことを知ってはいるが、いつかは、終点付近から大平山に登ってみたいと思っている。そのルート、ハイトスさんと行ってみましょうかとなってから久しく、何年も経っている。
 この先、矢岳までは2年前に下りで使ったことがある。その時の印象としては、一部急斜面ながらも至ってなだらかといったものだった。確かにそうかもしれない。上り時に使った尾根は半端なものではなかったし、それに比べたら、確かに至って楽だろう。

(矢岳に向かう)


 この稜線の先に矢岳が見え、左手に大平山が見えている。矢岳の先に見えるのが赤岩の頭で、その左に延びるのが天目山林道終点に下る尾根だろうか。かつては、ここも植林で、薄暗いところだったのだろうが、伐採のおかげで見晴らしが良くなり、歩いていても気持ちがいい。ただ、すっきりしているのは左手の武甲山側で、右手の両神山は枝越しの姿となっている。どうせなら、右手の上部も伐って欲しかった。

(植林に入ると、また寒くなった)


 伐採地のシカ除けフェンス沿いに歩く。先のピーク、前回見逃した「篠戸山」の山名テープはやはりなかった。なだらかに下って、植林帯に入る。また一気に寒くなり、樹間を通う風も強まった。早いとこ抜け出したいと思っても、この先、植林を抜けても、強い冷たい風はずっと続き、歩きながらの寒さのイライラは募る一方であった。

(矢岳が近づいていることは確かだが、気分的にまだまだ遠い)


(こう見えてもかなりの急斜面)


 矢岳までの歩き、やけに長く感じた。こんなにアップダウンが多く、傾斜もきつかったろうか。さっぱり先に進まない。何度も引き返そうかと思った。だが、もう少し、もう少しと、我慢した。これでは、赤岩の頭どころではない。正月に、地元の金山ではなく、もう少し歩き応えのあるところで身体を慣らしておけばよかった。フナイド尾根が今日の目的で、矢岳はついでだったが、いつしか、矢岳が目標になってしまった。身体もどんどん冷え込む。

(矢岳山頂)


(反対側から)


 いくつかのピークにだまされ、ようやく矢岳に着いた。相変わらずの薄暗い冴えないピークだ。じっとしていられず、タバコをくわえ、うろうろしながら休憩した。山頂にある寒暖計は-5℃を示している。風も強いから体感は-10℃はあるだろう。ここからは傾斜も緩く、30分ほどで赤岩の頭に行けそうだが、かなり疲れ、もう行く気は失せていた。
 さて、戻るにしてもどこから下ろうか。地図を見ると、篠戸山の手前、1144mの先に東に下る尾根がある。884mを通過する尾根だ。ここを下るとしよう。884mから尾根は上下に分岐するが、いずれを選ぶかは状況次第。とにかく、早いとこ大久保林道に下りてしまいたい。
 登って来る際、落ち葉の下はかなり凍結していた。ましてあの急な斜面だ。チェーンスパイクを山靴に着ける。

(「こう見えても急斜面」を木につかまりながら下る)


(ここから右手・東に下るとする)


 なだらかに見える尾根を木に伝わって恐々と下る。植林帯に入ると、尾根も幅広で緩やかになってほっとする。さて、右手に分岐する尾根、尾根型が目に入らない。どこを下ればいいんだ。探しながら下ると、平らなところで、赤白のテープが巻かれた細い木が目に付いた。下には県営林のプレートが落ちている。傍らの木には、文字の消えた標識が置かれている。登った際にも目にはしていたが、ここが尾根分岐だろう(2年前の写真を見ると、この標識の杭には、「←矢岳 大反山 フナイド→」と書き込まれているが、すでに消えていた)。

(尾根型がどこにあるのやら)


(また回廊になった)


 コンパスを合わせて下る。すぐに風がまったくなくなり、ようやくほっとした。広い植林斜面が続き、この方向でいいのかと迷ったが、ようやく尾根筋が現れてきた。どうにか正解だったようだ。そして、ここの植林もそうだが、幅3mくらいの防火線のようなものが直線状に通っている。至って楽な歩きになった。テープもたまに見かけるから、ここを歩く方もいるのだろう。

(884m付近)


(ここを登る気にはなれない)


(こんなところも通過する)


 さほど歩いた感じがしないままに884m付近に着いた。ここにも赤白のテープがある。尾根はここから二分し、距離の短い南東尾根に下るつもりでいたが、北東方面の尾根が明瞭なので、そちらを下ることにした。
 尾根筋に下ったつもりだが、ここは急斜面で、上りに使うには無理があるかもしれない。かなりバテバテになるだろう。少しだけだが、植林が消えて自然林の中の歩きが加わり、そこだけはポカポカと暖かくすら感じた。だが、これも長くは続かない。すぐに植林に復帰する。左手上に伐採地が見えてくる。

(作業道が続いていた。自転車で行けそうだ)


 また尾根が二分した。本筋はそのまま左かと思うが、行きかけると、さらに急になっていて、右手に移動した。こちらは時間がかかりそうだが、木につかまらずともに安心して下れる。しっかりした道型の作業道が左下に見えてくる。「秩父市3級基準点」と記された杭を見て、大岩を巻くと作業道に降り立った。「鳥獣保護区」の看板が置かれている。
 ほっと一息はしたが、この作業道は何だろう。大久保林道はさらに下らないといけないのだろうか。ここでGPSを取り出して見てみた。破線路に重なっていた。この作業道が大久保林道のようだ。
 林道というと、つい、工事車両が入り込む幅広の荒れた道を想起してしまうが、これが本来の林道なのかもしれないし、あるいは、この道は「大久保林道」とは呼ばないのかもしれない。あくまでもネットで記された林道名で認識していたため、ちょっとまごついた。

(大久保林道を歩く)


(左手に伐採地)


(橋も修理したりしているから、現役の林道だろう)


(放置されたモーターやトロッコ?)


 歩きやすい道だった。幅は1m50cm程度のものか。起伏はなく、ほぼ水平。山腹を巻いた道、崩壊でもしていたら、先に行くのがやっかいだろう。しっかりと整備はされているようだ。左上に伐採地が見え、右下先にはダム湖も見えてくる。パイプで水を通したところで休憩。ここは作業場だったところらしく、モーターやら、トロッコの残骸、トタンがそのまま放り出されている。ここでチェーンスパイクを外して、水で洗う。

(青トタン小屋)


(道が広がり、本当の林道になる)


(ネイチャーランド浦山)


(隅にある滝)


 ザックからヘッデンを取り出し歩き出す。青トタンの小屋があった。現役のバイクが置かれている。その先、道幅は広くなり、さも、林道となった。おそらく、ここに車を置いて、バイクに乗り換えて作業ということだろう。未舗装区間はやがて舗装林道になる。こうなると、歩いていてもおもしろくもなんともない。楽しみはトンネルだけとなった。下にネイチャーランド浦山が見え、大きな滝がある。これは人工的な滝だろう。そして、上に林道が走っている。どこまで行く林道なのか。地図にもないし、この辺は林道がごちゃごちゃしていてよくわからない。もしかすると、いつぞや、栗山尾根に林道が乗り上げてきたのを見たが、それかもしれない。

(荻の久保トンネル。ネットで「萩の久保トンネル」としているのが多い。ハギではなくオギ)


(大久保橋)


 荻の久保トンネルが見えてきた。ヘッデンを取り出したのは、このトンネル通過のためだ。長さは252mとプレートに記されている。トンネルはカーブしていて、カーブ部分はちょっと暗くなるが、出入り口から光が入り込むため、結局、ヘッデンは不要であった。暗がりに魔物が棲みついていたらと、ちょっと不安だったが、そんな影もなし。
 ガードを越えて、今朝の分岐に到着。後は車道歩きになる。浦山大橋までの登り坂が意外に応えた。立ち休みを数回するほどであった。

(浦山大橋)


(ゲートに到着)


 まだ釣りをしている方が2人ばかりいた。やはり、ここは風がない。
 本日の歩き、距離的、時間的にはあっけない歩きではあったが、未踏尾根を2つも歩いたためか、精神的には疲れた。これに積雪があったら、相当なものだったろう。一昨年のことだろうか、浦山ダム側から伐採地までラッセルした記事を見かけたが、半端ではないようだった。今日歩けたのも、雪がなくて幸いだったということだろう。赤岩の頭は改めての機会、それも雪とは無縁の時期だろうな。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

 時間も早いし、この時期の秩父名所の「三十槌の氷柱」を見に行ってきた。大滝までは遠かった。

(ツララその1)


(ツララその2)


 見事な氷柱(ツララ)であった。だが、ここ、見物料は徴収しない代わりに、駐車代を500円支払った。私有地につき、といったところだろうが、行って、観て、戻ってと、ゆっくり回ってもせいぜい20分だろう。随分と割高な駐車代だなと思った。夜にはライトアップもされるようだが、車で二回、三回と行く方はいまい。

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14 コメント

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荻の久保トンネル (Yoshi)
2015-01-12 01:37:08
寒い中、精が出ますね。矢岳から先の区間をこの時期に歩いてしまうのはちょっともったいないような気がします。

トンネルの名前は覚えていませんでしたが、「ネットで「萩の久保トンネル」としているのが多い。ハギではなくオギ」を見て、自分の記録も誤っているのに気付きましたよ。確かに、ネット上の記録では荻より萩の方が多いですね。自分と同様、写真を拡大して確認せずに「萩」と思い込んだのではないでしょうか。
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フナイド尾根 (HIDEJI)
2015-01-12 02:34:43
たそがれさん、こんばんは。
フナイド尾根の様子、参考になりました。ここを利用して大反山、若御子山を歩くか、矢岳の先を目指すか、楽しみが増えました。
それにしてもこの尾根は勾配があり、かなりきつそうですね。
私は少し先の三峰山を歩いていましたが、風が強く寒かったです。
私も「三十槌の氷柱」を見に行く予定でしたが止めました。もし向かっていたら、時間的にもお会いできたかもしれません。少なくともR140では、すれ違っていたかもしれないです。
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Yoshiさん (たそがれオヤジ)
2015-01-12 05:47:46
Yoshiさん、こんにちは。
Yoshiさんに、寒いのに精が出ると言われると面目ありませんわ。
しかし、雪がなくとも北風ビュービューの中を歩いていれば、傍から見ていれば尋常ではありませんよね。
矢岳から先は、仰せのように、春先の楽しみとしてとっておきますよ。ラッセルしてまで歩きたいとも思いませんから。

荻の久保トンネル、ネットの影響で、私もてっきりと萩の久保トンネルとばかりに思い込んでおりましたよ。トンネルを銘板を見て、あれっと思った次第ですが、「荻の久保」では、「萩の久保」よりも語呂が悪い気がいたします。
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HIDEJIさん (たそがれオヤジ)
2015-01-12 14:36:45
HIDEJIさん、こんにちは。
こんな歩きでも参考になりました?美辞麗句としてもうれしいですよ。
実は、HIDEJIさんのコメントをお待ちしていたところもあるのですがね。
フナイド尾根ですが、「挑む」ようなレベルの尾根ではありません。榊山尾根のせいぜい半分、もしくは1/3程度のレベルの認識で登ってください。大騒ぎして登っただけで、その実は大したことはないのですよ。
このフナイド尾根に限らず、大久保林道につながる尾根はいろいろとありますから、HIDEJIさんのオリジナルルートで歩いてみてくださいよ。

その日、三峰山に行かれましたか。北斜面に向いていれば、寒さも格別ですよね。レポを後で拝見いたしますよ。
「三十槌の氷柱」ですが、せめて、500円出費の覚悟で見てくるのも経験かと。2回目以降はともかくの話ですが。
ところで、今日、慌ただしく、宝登山に行って来ましたよ。ロウバイは5~6分咲きですけど、混み合う前にのんびりと愛でで来るのもいいかと。せいぜい2時間程度のことですし。
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Unknown (でん)
2015-01-12 19:35:39
ぜ~んぜんわからない地域でコメントしようがありません(笑)
たそがれさんのマニアックな歩きは足尾だけではなく秩父もなんですね。
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でんさん (たそがれオヤジ)
2015-01-12 21:39:34
でんさん、こんにちは。
すみませんね、こんな秩父の、名も知れぬ奥の山で。
それでも、コメントをいただきうれしい限りですよ。
この時期、依然として足尾の山を歩くのも億劫で、例年、秩父歩きになっているのですよ。
足尾の山好きな方々には恐縮ですが、それに応えるべく、遭難覚悟で足尾の山にも行けまへんわ。
遠くから眺める大平山を含めた南岸尾根、ますます白くなっていて、見るからに恐っそろしい気がいたします。
まだ、秩父の山でマニアックをやっている方が無難という考えですよ。
どこの山域でも、それなりの通の方はいるもので、まぁ、でんさんの大小山と同じ感覚とは思うのですが、その点はお含みおきください。
引き続き、ロウバイの開花情報などでお茶を濁させていただきますのでご容赦を。
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Unknown (十津川村)
2015-01-13 11:25:05
たそがれオヤジさんこんにちは。
お便りするのは久しぶりですが、いつも楽しく拝見しておりました。
酉谷山、大反山、篠戸山・矢岳・大久保谷作業道と、秩父通いが続いていらっしゃるようで、あの辺りによく行く私としては、レポートを拝見するのが楽しくて仕方ありません。
昨日は触発されたかたちで、篠戸山に行ってきた(事上沢両岸尾根周回)のですが、たそがれさんが寒さを強調されていた意味がよく分かりました。いやー、雪のない低山の北風、侮れませんね。

この前の記事ですが、小黒にロープが張られたとは知りませんでした。昨年五月、それから数時間後に小黒から川浦谷方面に引き込まれてしまい、翌日ヘリで下山することになった青年と熊倉山南の蝉笹で遭いました。小雨の中あまりの軽装で歩いているので、声を掛けようと思ったのですが、こちらがそれ以上に軽装であったこともあり、軽く会釈しただけにとどめたのでした。ド素人みたいな格好をした人から、大丈夫ですか、なんて声を掛けられたら腹立ちますもんね。でも後悔しています。

大久保谷の作業道は面白いし、いろいろと便利ですよ。
近場ノ谷出合までは林業関係者がちょくちょく入っていますが、その先は荒れています。地形図の破線の終点からもまだ先へ続きますが、崩落箇所が連続しているので、高巻きをしながら進む必要があります。地形図終点から、三箇所を大高巻きでいっぺんに越えると、また道がよくなり、林業関係者が幽霊が出ると噂する鎌倉沢出合、さらに進むと三つの沢の合流点である三俣と呼ばれる地点に出ます。ここが終点です。ここからは尾根伝いに長沢背稜・坊主山に出ることができます。先述の巻きさえきっちりこなせば、特に危険はありません。

宣伝になって恐縮ですが、当方今般、この辺りの面白いルートを一冊に纏めました。ヤマケイさんのホームページに小さく紹介されていると思いますので、検索して頂けると嬉しいです。
今冬はしばしば秩父を歩かれる由、更新を楽しみに待っております。


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十津川村さん (たそがれオヤジ)
2015-01-13 16:02:12
十津川村さん、こんにちは。お久しぶりです。
篠戸山に行かれましたか。事上沢と記されてもピンと来ず、調べました。そこで思い出したのですが、2年前に矢岳に行った際、篠戸山で出会った一行が沢沿いの尾根を登ってきたと言っていましたが、それが事上沢だったようです。
こんな具合に、十津川村さんからの貴重なコメント、事上沢もさることながら、近場ノ谷、鎌倉沢についても、今レベルの私には翻訳作業が必要でした。
かろうじて、大久保林道が「大久保谷の作業道」であることを知ったことは収穫です。
この作業道に関しては、この界隈、超初心者の私にも、作業道の奥には、さらなる楽しみが広がっているようだと、薄々感じてはおります。ただ、鎌倉沢で幽霊が出るといったことになると、真偽のほどはともかく、薄暗い世界が広がっているのだろうなと想像はしております。
先ずはの目標は、この大久保谷の作業道をつめてみて、その先がどんな状況になっているのか、自分の目で確かめてみることです。十津川村さんの記された崩壊地、三俣についてもです。そこまで行けるかどうか。大高巻きとなると…。やっかいですね。

小黒のロープ、もしかすると、その青年の事故から取り付けられたのかもしれませんね。県警の山岳救助隊ニュースで、5月の遭難の件は確認いたしました。小黒から北の尾根に入り込み、川浦谷に下り、二進も三進もいかなくなったということなのでしょうか。まあ、ケガもなく救助されたようですからいいものの、もしそういう結果でなかったら、だれしも悔いますよ。

肝心な本題に入ります、ヤマケイのHP、探し回りました。わかりませんでした。ネットの検索で、それらしき言葉を入れても皆目です。十津川村さんの「一冊」、お教えください。内容的に、今の私には喉から手が出るほどに欲しい一冊かと認識しています。
お笑いですが、調べていて、西村京太郎の「十津川警部 秩父SL・三月二十七日の証言」なんてのも出てきましたよ。
十津川村さんは、何となく、この方かなといったイメージはあるのですが、そうでなかったら、もしくは、HPとかには無縁な方だとすれば失礼にあたると思い、その件には触れませんが。
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Unknown (Unknown)
2015-01-13 17:49:59
たそがれおやじさん、ご丁寧な返信有難うございます。
昔の作業道跡を探るのは本当に楽しいですよね。
大久保谷の隣りの、川浦谷左岸の地形図破線(昔の名前では川浦谷林道)も面白いです。地形図最奥の建物記号から、小黒や矢岳尾根の牛首に這い上がることができます。不謹慎な言い方ですが、小黒で遭難する人が引き込まれる川浦谷の最奥に意図的に下から作業道跡を追って入り込み、上方の尾根筋に脱出するというわけです。

話がそれてしまいましたが、拙著のこと、お手数をお掛けして本当に申し訳ありません。トップページから消されてしまったのかもしれません。(涙)
そのもずばり「秩父藪尾根」で検索して頂けると、有難いです。あとHPの件ですが、謙遜ではなく恥ずかしいぐらいネットの世界には疎く、全く無縁です。仕事関連のHPも管理人に任せきりで、自分では触ることもできません。
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大久保谷 (足尾のRR)
2015-01-13 20:18:17
こんばんは。
大久保谷、実は自分、かなり詳しいですよ。作業道は三俣で終点と思いきや、赤岩沢沿いと中の沢沿いに切れ切れながらも林道までは確認済みです。
幽霊が出ると噂の鎌倉滝、ガスの中、吹雪の中、どしゃ降りの雨の中、台風直撃中等行きましたが幽霊(女の人らしい)には1度も会いませんでした。真冬に祟りか滝壺に頭まで落ちて死にそうになった事はありましたが。
ただ、近場の谷沢の源頭で地面に埋まった時計を拾った直後からオヤジのうめき声にまとわれつかれた事や入り口のゲート前で夜中に車が揺さぶられた上にクラクションが鳴り出し、挙げ句のはてにはスマホで写真を撮ろうとしたら画面が割れた事もありましたが、実体を見たわけでは無いのであまり気にしてません。
作業道の崩壊地はかなり悪いのでそれなりの覚悟が必要です。
ちなみに川浦谷作業道の出だしの崩壊地は絶悪で絶悪で有名な崩壊つり橋まで3回かかってやっとたどり着きました。
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