池やん!まいど!おおきに!ごきげんどぅ!

仕事・今までの人生
このごろ悩みが多くて困ります。
周りの多くの人に救われているのを
実感する今日この頃。

叙情

2012年01月05日 | 言わせてもらいます。
旅する先の景色から、なかなか原風景を見つけ出す事は難しいように
この頃感じている。
良い景色で長閑だナーと景色に見入る事があり立ち止まった景色の中に
大手量販店の広大な建物とその搭屋に会社名の表記が有ったり、
長閑に灰色の夜道を青白い街路灯と黄色のヘッドライトを頼りに走っていて
開けた場所にコンビニエンスストアの煌煌と照る店舗照明が現れたりする。
駿河湾から望む富士の峰は以前にも述べたことが有るが、
裾野に一本の区分線を入れたがごとく高速道路が視野に入ってくるし
白い湯気を出す煙突もあったりして本当に目ざわりで仕方が無い。

郷愁を誘う風景はどこに消えてしまったのであろうか・・・・・。

先日、木曾谷を旅したときにもそうであったが、木曾村から権兵衛峠を越えて
伊那から茅野へ抜ける道を通す地域は遠野と呼ばれる地域で日本の山村の原風景を
残すと期待して入っては見たのであるがやはりここにもコンビニエンスストアの
煌煌とした店明かりが有り、漆黒の闇夜に遠くの民屋(みんおく)の
漏れる部屋の点在する明かりだけを期待していた私の胸中を見事に
裏切るものであった。

何もコンビニエンスストアだけがその原風景を崩す要因になっているわけではないが
便利になる社会とは裏腹に、本来の日本人の持つ民族性に裏付けされる
農村・山村・漁村の風景も私が子供の頃の風景とは全く異なっているのが
どの地方へ向かっても言える事のように思い始めている。

私が子供の頃、大阪市内に住む私は父親の運転する、
トヨペットコロナやトヨペットクラウンで
岸和田の父親の勤める会社の工場へ連れて行ってもらったことが有る。
住吉公園を過ぎ国道26号線は大和川を越えると玉ねぎ畑が多く有り、
風車で水を汲み上げていた光景がなぜか今でも偶に夢に出る事がある。

私はそのような幼少の頃の風景を常に探しているのかもしれない。


琵琶湖周航の歌 加藤登紀子


歌に聴くその歌詞と郷愁を誘うその旋律から日本の原風景を感じる事しか
できなくなっているのではないであろうか?
ここに、琵琶湖周航の歌を動画としてアップしたが現在の琵琶湖では
このような風景を思い浮かべる事はできない。
モーターボート、水上バイクの航跡が水面(みなも)で交錯し、
ヨットがカラフルな帆を張る。
変わらぬ風景といえば、湖上を見通して見る伊吹の峰か、
近江富士の突出した頂だけのような気がする。

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