池やん!まいど!おおきに!ごきげんどぅ!

仕事・今までの人生
このごろ悩みが多くて困ります。
周りの多くの人に救われているのを
実感する今日この頃。

中山道(なかせんどう)

2011年11月26日 | 旅先の事
なかやまみちではない。
中山道について思うところをつらつらと書き記してみよう。

数年前から、埼玉県内での地場量販店の取引先での商談の際には東海道で行くのではなく
この道が走りやすく渋滞箇所も無いので距離は少し伸びるのであるか良く利用している。
訳有って、先月から三回と岡谷までの半分の3.5回利用し訪れている。

京都を午後4時頃に出発すると、埼玉県内には翌日午前3時には到達している。
日中ならひたすら景色が良いはづの北部木曾谷の渓谷を縫う国道19号線を
漆黒の闇の中を対向車のヘッドライトの幻惑に戦いながら、
良いペースで走る大型車のテールライトに引っ張られての
運転になるのであるが、
この頃ではペースの遅れる低速車の追い抜きのタイミング箇所も記憶に入り
イライラする事もなくなった。

その度々行程の中で習慣になっているものがある
岐阜県垂井の丸亀製麺のうどん!
いつもであるが、ここを通過するのが午後7時少し前。
ここで釜玉うどんと自分で具を選べる天丼で体と心を温めてから、
長野県塩尻市内手前の楢川(奈良井宿)まで約5時間後の取る
小休止までの気合を注入する。
で、一気に走りきる。



塩尻市内からは塩尻峠を越えて岡谷市内から国道142号線で和田峠を越え
しばらくして、国道254号へ。
佐久市の南隅をかすめて下仁田を目指す。
佐久からは、本来江戸時代に発達整備された中山道からは離れて、
《上州姫街道》となる。
姫街道とは女性でも難なく越えられる平坦な坂の本来の街道からは離れた
脇街道の事を言うらしい。

富岡、藤岡を過ぎ、群馬・埼玉県境の橋を渡り国道17号線へ出ると
埼玉市内、大宮、浦和は一本道の国道17号線。
もう目前である。

先回は、もう少しこのコースにアレンジを加えて、
前記の楢川(奈良井宿)の手前から木曾谷を離れ、伊那谷側へ
木曽山脈を貫く権兵衛峠を権兵衛トンネルを利用して一気に越えてみて、
伊那市から杖突峠を越えて茅野を目指してみた。
で、甲州街道で江戸を目指す。



しかーーーし、
琵琶湖大橋東詰めで給油したが・・・・・・・・?
権兵衛トンネル出口で燃料警告ランプが点灯。
あと100キロは大丈夫だと考えて茅野から国道20号で甲府まで
走ろうとするのであるが・・・・・・・・・?
悪い予感がするので茅野に入りすぐ燃料点検すると
燃料が無い。タンク底に僅か。

即ちガス欠で立ち往生する直前であった。
寒い山中でのJAF救援待ちの酷寒地獄の境目を歩いていた。

国道20号線に出て諏訪インターまで戻り給油。

で、教訓!!!!
《大丈夫という確信は確認の上に成り立つ》

今までの私の人生に欠如していた事を
また、今回は勉強させていただきました。

葛城ユキ - 木曽は山の中(yume)


一人で遠くへ出かけることが多いこの頃、
一人が楽しくさえある。
誰もいないから感動も悲しさも楽しさも全ての五感に訴えてくるものが
喜怒哀楽の感情もが独り占めの今日この頃の生活である。

変わり者かもしれないがそんな生活が熱くなれている。

私は今、そんな環境に恵まれていて、
多くの人が経験できないはずの日常の淋しさが
嬉しく感じる事のできる贅沢者です。

私が良く通る江戸へ下る宿場は下記の通りです。
江戸時代の上り道順で書いています。

中山道
(江戸・日本橋) - 板橋 - 蕨 - 浦和 - 大宮 - 上尾 - 桶川 - 鴻巣 - 熊谷 -
深谷 - 本庄
ここから、上州姫街道(下仁田街道)
本庄 - 藤岡 - 吉井 - 福島 - 富岡 - 一ノ宮 - 宮崎 - 下仁田 - 本宿 -
初鳥屋 -借宿
また、ここから中山道
望月 - 芦田 - 長久保 - 和田 - 下諏訪 - 塩尻 - 洗馬 - 本山 - 贄川 - 奈良井 -
藪原 - 宮ノ越 - 福島 - 上松 - 須原 - 野尻 - 三留野 - 妻籠 - 馬籠 - 落合 -
中津川 - 大井 - 大湫 - 細久手 - 御嶽 - 伏見 - 太田 - 鵜沼 - 加納 - 河渡 -
美江寺 - 赤坂 - 垂井 - 関ヶ原 - 今須 - 柏原 - 醒井 - 番場 - 鳥居本 - 高宮 -
愛知川 - 武佐 - 守山 - 草津 - 大津 - (京・三条大橋)



スイッチバック 姥捨駅(うばすてえき)

2011年11月24日 | 旅先の事
少し元気が出てきたので旅に出た。

行きは仕事で帰りは自分の余暇の為。
行きの仕事は長野市内までの片道400kmの夜中の運転である。
帰りは、長野駅から電車を乗り継いで帰ることにした。



で、長野駅で塩尻行きの各駅停車に乗車する。
ホームでタバコを一服と思い、喫煙所まで歩いて行くと
出発準備の車両点検を行っている若い運転手さんに声を掛けてみた。
「代わりに運転させて!」
当然であるが断られる。
「景色の良い方向は進行方向のどちらに座れば良いか?」
進行方向の右側との事。
運転手さんは自身運転していて景色は右側が良いと思っていると言っていた。



更に、
「是非、姥捨駅ではホームに降りて駅からの景色を見てください!」とのこと、
2分の停車時間があると言うので降りてみる事にしようと思った。
長野を午前8時11分発車。
赤く実をつけたリンゴ園の中を電車は走る。
車内の空気も
りんごの香りがする様に思うのだが・・・・・・・・・。

で、姥捨駅。



上の画像左からの線路を登ってきた電車は駅を行き過ぎて画像では見えない
前方にある待避線へ登り、後退で画像にあるように
右側の電車のあるホームへ到着する。



先ほどまで前進していた車両が後進してホームに着く。
初めての経験、《スイッチバック》である。
言葉が無い。
すばらしい景色。





そのアルプスの峰と景色を後にして松本に着く。
松本からは中津川行きの普通電車。
松本からのこの電車も右側に座る。
先ほどの運転手さんが又この電車を運転しているようである。
昨夜は下に見える国道19号線を塩尻方面に向けて走っていたのであるが、
明るい間に反対方向へ向かっている電車からの車窓で移り変わるその風景は
夜の運転でのただ距離数を表示している道路案内標識を見るだけの
暗とした中の青の刺激とは比べ物にならなく変えがたい感動を感じることができる。



上の画像の電車は松本駅での《あずさ》
8時丁度ではないが、なぜか狩人を思い出してしまうのは私だけではなかろう。

あずさ2号 ~ 狩人


中津川からは名古屋行きの快速電車。
名古屋からは大垣行きの快速電車。
大垣から米原行きの普通電車。
この普通電車も近江長岡辺りの風景は伊吹山を眺めるすばらしい風景が開けている。
これも右側。
米原からは播州赤穂行き新快速。
で、京都着は16時半。8時間半の電車の旅。
半分は寝ていた。

嗚呼、私も《スイッチバック》が必要と思う今日この頃でもある。
狩人のあずさ2号の歌詞の様な経験をしたのかもしれない。