池やん!まいど!おおきに!ごきげんどぅ!

仕事・今までの人生
このごろ悩みが多くて困ります。
周りの多くの人に救われているのを
実感する今日この頃。

北陸豪雪 2018・2・5~7(1台/1500台)①序章

2018年02月25日 | 驚きました。
本年、2月1日から久々に、6年ほど前にお世話になった会社のお仕事を
させていただいていて、本業である農業が閑散期の収入確保ができて、
感謝の気持ちでいっぱいの今日この頃である。

で、2018年2月5日、あの日、私は、大阪から、北陸方面へ仕事の旅に出た。
往路=公共交通機関・復路=新車トラックの自走で京都へ帰るオペーレーションである。

しかしである・・・・・・。



2月5日、午後四時三十分頃、私は大阪駅に居て、愕然とする。
北陸方面の列車運行についてである。
懇意にしている先発の先輩から、先輩自身もいっこうに進まない、特急列車の車内より、
鉄道利用を止めて、金沢駅までJR西日本高速バスの利用を勧める連絡を受け、
そのように実行した。

でも、豪雪により道路事情如何によっては、引き返す旨の条件付きで乗車券を購入する。
この時の予想の不安は、的中する。
金沢駅から目指している松任駅までの電車が無くなる(23時48分金沢発小松行き終電)。



バスは、名神高速道路を驀進し米原JCを超えるが、
北陸道木之本IC辺りから道路様相が急変する。
猛吹雪。
バスは、それでも、かろうじて通行止め規制を逃れ、横滑り数度・発信難渋数度、
延着ながらも金沢駅に到着した。
が、しかし・・・・・・・。
既に、23時45分を過ぎても尚その時まだ、私は高速バス車内に居た。
即ち、予測的中、松任駅への電車が無い。



金沢駅で立ちつくす数分間。
西金沢・野々市・松任と線路沿いに約10㎞を歩くぞ!と意を決して、
歩き始める事にした。

しかし、行く手を阻む猛吹雪である。
体は不思議だが、歩くという事によって汗ばむほどに温かいが、
しかし、その状態が続けられる事も無いを考え初めだしたら、
益々、加えて、生命の危険を感じる。

が、ひたすら、歩く。

野々市駅手前で、精神力維持の限界を感じた時、ぼんやり光るタクシーの天井行灯。
サッサと近づき、リアガラスをノックしてみる。
運転手さんは驚いた様子で、目的地までの乗車を快く引き受けてくれた。

寂しい事だが、世の中で最近感じる事が少なくなった、
《感謝する気持ち》でいっぱいになった。

で、引き取り場所へ到着する。
引き取る車を見て・・・・・、愕然。



出せない。

<軍歌>雪の進軍



《歩くという事》
人間が一番最初に学習する高度な本能運動が、私は歩くという事なのかもしれないと考える。
乳児~老人まで健常者なら歩く。
健常者の対意として、私の好きでない言葉の【障害者】という文言が有る。
何らかの日常生活において、困難を持つ方々をさす言葉であると考えるが、
【障害】という言葉が好きになれない。
知的障害・身体障害・・・・・・。
人は生まれる時に、親を選べないし、その身体能力の欠落を避けて選ぶ事はできない。
不幸にも、出生後の事故や病気による人体傷害(=障害では無い)を受けた方々も、
その運命を避けて通る事ができたとは言い難いのではないであろうか?とも考えている。

先日、とある温浴施設で、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の方であろうか、
私に一生懸命に話しかけてくる方がいた。
当然、意味が分らない。
しかしどうも、ボタンやファスナーを外し下げて欲しいようである。
当然、脱衣を手伝う事にしたが、他の入浴客は無視をしていた。
脱衣ロッカーに脱いだ衣服を入れる事もできず、
また入れたとしても取り出す事のできないこの方は、
脱衣所の床に寝て、脱衣をしていた。
私は入浴を先に済ませたが、湯ざめをしそうになったが、着衣を手伝った。

人それぞれに背負ってしまう【運命的個性】なのではないであろうか?
ご家族の方々は大変なご苦労をされておられるであろうし、
ご当人自身が本当に辛いと思う。

その個性を含む基本的人権を保証する福祉をクイモノにしたり、
或いは、金銭的利益・恫喝に利用するバカもいるようだが、
益々、福祉制度が理解し難く、遠い所に遠ざけている事象を多く見る。

ホンモノの福祉が無い事が嘆かわしく、避けて通れる宿命が無い事が悔しい。

では、話を変えて、

日頃、広い畑の中を肥糧袋を担ぎ、また、収穫した作物のコンテナを運び日々を、
農作業においては平然とこなしている。、
知らず知らずに鍛えられている足腰の強靭さは、機械化が進んだ近代農業技術が構築されている
とはいえども、農作業において基本中の基本である事は間違いがないと断言する。

私は両膝に欠陥を持つが、精神力が高まればかばいながらも行動に移せるようだと、
この一件で自覚した。

自身でも、「金沢駅で歩こう!」の無謀かもしれない決断ができたものだと、
その夜の仮眠場所である、燃料少ないが、エンジンを回し、
ヒーターの効いた、暖かい引き取りトラックの中で驚いてしまう。

既にこの時、2月6日、午前5時。


その②に続く。







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