先程までは仙台に居て、その仙台に昨秋に訪れた時のような感動も少なく、
日にちを開かずして早速、岩手~青森へと足を伸ばす事になった。
下写真の建物は岩手と青森の県境の町である安代である。
少し興味を引く街並みと建物が目に入ったので写真に納めてみた。
大きなお屋敷風でもなく、何かの作業場の跡であろうか?
な~~んも無い事を期待したので有るがここにもローソンがあった。
しかし雪国らしくその風情は関西人の私にとっては新鮮である。
何よりも東北弁が心地良い。
道を尋ねた郵便配達のおにーさんもそうであったし、トイレをお借りしてアイスを買った
先出のローソンのおかーさんパートの話す言葉が嬉しくてたまらなく思っていた。
仙台市内では標準語があふれているのであるが、少しはなれた東北道村田IC近くの
ファミリーマートの店長さんも東北訛りが心地よく聞こえた。
田舎の言葉として定着した印象の有る訛りであるが是非全国区で知られているわけで
一昔前から全国デビューを果たす事のできた関西語に速くなってもらいたくもする。
そんな岩手県安代から目標地点である60Kmほど離れた八戸を目指した。
八戸でも少しハヅレの陸奥市川駅で青い森鉄道の列車を待つ。
17半過ぎまで列車が無い。1時間に一本。
約1時間弱の待ち時間である。
横殴りの風に氷粒のような雪が強く体に吹き付けて来てたまったもんではない。
その表現をするなれば、冷た痛い。
そんな寒い駅の風情を見ているとどこか暖かい気持ちになってくるから
不思議なモンである。
雪に埋もれた無人駅のホームは私の脳裏にかの映画のワンシーンを思い浮かばせる。
なかなかにすばらしい自然のなす技の演出のあのシーンの光景を思い出させるのである。
高倉健さんのあの映画・・・・・・。
青い森鉄道は、八戸へ向けて二両編成の電車である。
その陸奥市川からの乗客は私を含めて四人。静寂の車内は暖房が良く効き暖かい。
座る事ができない程度の乗客数を運び会話の無い静寂の中で
レールのジョイント音だけが車内に響き、
氷雪の窓の向こうは水滴で曇りうかがう事はできないでいたが吹雪の様相であった。
その殆どの乗客が、八戸駅で乗り換えか駅を出て帰り路を急いでいる。
私も八戸駅に降り立ち、同ホームの連絡待ちで停車していた、キハ40。
ディーゼル気動車の今では聞く事さえ珍しくなった、
カラ・カラ・カラ・・・・・という軽やかなディーゼルの音が懐かしく、
その列車の発車を見届けてたく思ってしばらくホームに佇んでいた。
で、発車!排気煙の白煙に混ざる青い色とその香りも懐かしい。
キハ40 八戸駅発車
列車が発車してホームに静寂が訪れると急に寒さと静寂が私を包み込み、
少しの怖さを含んだ孤独が心中を支配して、人との語らいの温かさが恋しくなり
ホームに佇む事を早々に、改札へと向かうことにした。
改札で、少し窓口の駅員さんと話をする。
どちらの方向の出口が賑わいが有るか?と質問する。
どちらも寂しいが右手の方が幾数件の商店が有るというのでそちらへ向かうことにする。
その改札を出てすぐ右手に《駅そば》発見!迷わず入店した。
東北美人の応対に心が嬉しい。片平なぎさ風の笑顔を投げかけられて
少し照れる自分が可笑しくて仕方が無い。
《いか天そば》
下記の写真のとおりそば汁は濃い色をしているが、辛くは無い。
奥行きが感じられて美味しい。
そばも茹で過ぎず、適度ののど越しを残すものであって私なりの評価は大変よろしい。
肝心のいか天はモンゴウイカかタルイカの切り身を揚げた物で
それなりの風味を残していて美味しい。
サラサラとそばを食し、駅前へ出てみる。
当然であるが吹雪。
駅中の土産物屋で名産のイカ干物を買う。
安い!
駅前を右にとって行くと地域物産を紹介する物産館がありその中で暖を取る事にした。
山車の展示。
春の彩が春をどこかで待ち遠しく感じる人の心情を表しているようでもあった。
1時間ほど、缶コーヒーを飲みながら全くの放心状態で居た。
ただうつろいに瞼を開けているだけの放心の状態で居た。
切ない感情に心中が支配されそうなので、とにかく吹雪であろうが
その賑やかと言われた方向をぐるりと徘徊してみる事にした。
で、
発見したのが中華そばの暖簾の下記の写真の通りのお店
迷わず入店。
少ない品書きの店であったが、
引き寄せるメニューが有りすかさず注文する。
イカ刺身定食 900円。
山芋と青菜のオシタシ・イカ切り身のぬた・たっぷりの量の白くないイカのお造り・
白菜の松前漬・じゃっぱ汁・御飯
じゃっぱ汁は食すのは始めてである。
タラの切り身が入って塩味がなじんで野菜もたいそう美味しくいただける汁物であった。
当然、イカもぷりぷり。
本来は生のタラを入れるのであるが、半夜干しのタラを入れて作ると味がまろやかで
旨味が増すのでこの店ではそうしていると店主のこだわりを聞くことができた。
疲れた体と心中を癒すのは、やはり郷土ならではの食事である事に気付く事のできた
吹雪の八戸であった。
東北はすばらしい!
「雪国」 吉幾三
日にちを開かずして早速、岩手~青森へと足を伸ばす事になった。
下写真の建物は岩手と青森の県境の町である安代である。
少し興味を引く街並みと建物が目に入ったので写真に納めてみた。
大きなお屋敷風でもなく、何かの作業場の跡であろうか?
な~~んも無い事を期待したので有るがここにもローソンがあった。
しかし雪国らしくその風情は関西人の私にとっては新鮮である。
何よりも東北弁が心地良い。
道を尋ねた郵便配達のおにーさんもそうであったし、トイレをお借りしてアイスを買った
先出のローソンのおかーさんパートの話す言葉が嬉しくてたまらなく思っていた。
仙台市内では標準語があふれているのであるが、少しはなれた東北道村田IC近くの
ファミリーマートの店長さんも東北訛りが心地よく聞こえた。
田舎の言葉として定着した印象の有る訛りであるが是非全国区で知られているわけで
一昔前から全国デビューを果たす事のできた関西語に速くなってもらいたくもする。
そんな岩手県安代から目標地点である60Kmほど離れた八戸を目指した。
八戸でも少しハヅレの陸奥市川駅で青い森鉄道の列車を待つ。
17半過ぎまで列車が無い。1時間に一本。
約1時間弱の待ち時間である。
横殴りの風に氷粒のような雪が強く体に吹き付けて来てたまったもんではない。
その表現をするなれば、冷た痛い。
そんな寒い駅の風情を見ているとどこか暖かい気持ちになってくるから
不思議なモンである。
雪に埋もれた無人駅のホームは私の脳裏にかの映画のワンシーンを思い浮かばせる。
なかなかにすばらしい自然のなす技の演出のあのシーンの光景を思い出させるのである。
高倉健さんのあの映画・・・・・・。
青い森鉄道は、八戸へ向けて二両編成の電車である。
その陸奥市川からの乗客は私を含めて四人。静寂の車内は暖房が良く効き暖かい。
座る事ができない程度の乗客数を運び会話の無い静寂の中で
レールのジョイント音だけが車内に響き、
氷雪の窓の向こうは水滴で曇りうかがう事はできないでいたが吹雪の様相であった。
その殆どの乗客が、八戸駅で乗り換えか駅を出て帰り路を急いでいる。
私も八戸駅に降り立ち、同ホームの連絡待ちで停車していた、キハ40。
ディーゼル気動車の今では聞く事さえ珍しくなった、
カラ・カラ・カラ・・・・・という軽やかなディーゼルの音が懐かしく、
その列車の発車を見届けてたく思ってしばらくホームに佇んでいた。
で、発車!排気煙の白煙に混ざる青い色とその香りも懐かしい。
キハ40 八戸駅発車
列車が発車してホームに静寂が訪れると急に寒さと静寂が私を包み込み、
少しの怖さを含んだ孤独が心中を支配して、人との語らいの温かさが恋しくなり
ホームに佇む事を早々に、改札へと向かうことにした。
改札で、少し窓口の駅員さんと話をする。
どちらの方向の出口が賑わいが有るか?と質問する。
どちらも寂しいが右手の方が幾数件の商店が有るというのでそちらへ向かうことにする。
その改札を出てすぐ右手に《駅そば》発見!迷わず入店した。
東北美人の応対に心が嬉しい。片平なぎさ風の笑顔を投げかけられて
少し照れる自分が可笑しくて仕方が無い。
《いか天そば》
下記の写真のとおりそば汁は濃い色をしているが、辛くは無い。
奥行きが感じられて美味しい。
そばも茹で過ぎず、適度ののど越しを残すものであって私なりの評価は大変よろしい。
肝心のいか天はモンゴウイカかタルイカの切り身を揚げた物で
それなりの風味を残していて美味しい。
サラサラとそばを食し、駅前へ出てみる。
当然であるが吹雪。
駅中の土産物屋で名産のイカ干物を買う。
安い!
駅前を右にとって行くと地域物産を紹介する物産館がありその中で暖を取る事にした。
山車の展示。
春の彩が春をどこかで待ち遠しく感じる人の心情を表しているようでもあった。
1時間ほど、缶コーヒーを飲みながら全くの放心状態で居た。
ただうつろいに瞼を開けているだけの放心の状態で居た。
切ない感情に心中が支配されそうなので、とにかく吹雪であろうが
その賑やかと言われた方向をぐるりと徘徊してみる事にした。
で、
発見したのが中華そばの暖簾の下記の写真の通りのお店
迷わず入店。
少ない品書きの店であったが、
引き寄せるメニューが有りすかさず注文する。
イカ刺身定食 900円。
山芋と青菜のオシタシ・イカ切り身のぬた・たっぷりの量の白くないイカのお造り・
白菜の松前漬・じゃっぱ汁・御飯
じゃっぱ汁は食すのは始めてである。
タラの切り身が入って塩味がなじんで野菜もたいそう美味しくいただける汁物であった。
当然、イカもぷりぷり。
本来は生のタラを入れるのであるが、半夜干しのタラを入れて作ると味がまろやかで
旨味が増すのでこの店ではそうしていると店主のこだわりを聞くことができた。
疲れた体と心中を癒すのは、やはり郷土ならではの食事である事に気付く事のできた
吹雪の八戸であった。
東北はすばらしい!
「雪国」 吉幾三