フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

楽器練習者に良いCDとは

2005-09-02 | 演奏や練習に関して
楽器を上達したかったら、たくさん演奏を聴きなさい。良くそういわれる。
そこで、おすすめのCDは何? となる。
初心者の人にそう聞かれたら、どうやっておすすめCDをえらぶ?

巨匠の演奏するフルート。
たしかに、お上手。でも、なにがどうすごいのかさっぱりわからない。特に初心者時代ってそうじゃないですか?
テニスを始めたので、テレビで目を皿のようにして男子プロテニス決勝戦を見てみる。動きが早すぎて、なにも参考にならないうちに試合終了。分析もなにもあったものではない。憧れが強くなって、練習の動機付けとしては役に立つかもしれないが、明日の練習に使える「何か」を見つけることができない。それと同じではないのだろうか。

初心者の域をなんとか脱してくると、どうしても分析的に聞くようになってしまって疲れてしまい面白くないので、かえってフルート(自分のやっている楽器)のCDを聞かなくなる。聞けといわれて聞いたからといって、明日から上手になるわけではないし、明後日になっても同じだということが身をもってわかるのもこの頃。
もちろん、自分のやっている楽器のCDをよく聞くひともたくさんいる。たぶんそれは、自分の練習のためというよりは、もともと純粋に音楽を聴くことが好きだから、という要素が強いからではないかと思う。

もうちょっと自分が上手になってくると、他人はどう曲を解釈しているのかに興味を持ってくる。そこでいろいろ演奏を集めてきて、あの人はこう、この人はこうやってるんだなと。クラシック演奏の「お決まりごと」みたいのも先生に教えてもらって少しずつ覚えてきているので、そこらへんのさじ加減やツボみたいのも確かめてみたりする。クラシックは「お決まりごと」を外さなければ、それなりに「かっこよく」聞こえるし。(^_^;)

そこでジャズ初心者の私としては、なんとかジャズの「お決まりごと」を発見して模倣する「形」から入ることを目論んだのであった。
ところが、その目論見は成功していないことは前に書いた。

「かっこいい演奏」とは、八分音符をスイングして後ろにアクセントをつける、程度の生半可な知識だけでは実現できるものではなかった。(T_T)
よく思い出してみれば、ブラスバンドの演奏で「忠実に」八分音符をスイングして演奏しているからといって、すこしも「かっこいい演奏」に出会ったためしがない。

そこで私が今考えていることは、「ジャズのお決まりごと」を聞いたり発見しようというような「近道」することはすっぱりとあきらめ、たくさんの「かっこいい演奏」を聞いて、なんとかそのエキスみたいのを「体得」するしかないのではないかということ。

そうしてみようと決めて以来毎晩、手持ちのジャズCDを一掴み、iTunesへとリッピング。それを英会話リスニング用ということにして(^^;)購入したiPodMiniへ転送するという作業を始めた。やはり聞くと決めたからには、聞くための「形」からはいる。試験が近くなると、参考書を買い込んで安心してしまうのと同じかもしれないが。(^^;)

そんなことななので、一生使い切らないだろうと思っていた初代iPodMiniの4GBバイトという大容量もすぐにいっぱいになってしまった。(^_^)v

で、ちゃんと聞いているのかって?
そんな野暮な質問、しちゃぁいけませんぜ。(-_-)

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