学校では、オーケストラのコンサートマスター(コンマス)とは、指揮者の次に偉くて、楽団側の代表者・・・みたいに習ったと思う。
でも、これではわかったようでわからない。
私は、そんなに立派な楽団に所属していた経験はないので、コンマス(女性の場合はコンミス)というのは、少なくともバイオリンパートの中で最も技術的に上手な部類に属する、合奏前のチューニングを仕切る、指揮者の指示に応じてボーイング変更を指示する、演奏会時の客席への礼の合図(楽団員は頭は下げないので、起立と着席を合わせる)、演奏終了時に楽団を代表して指揮者と握手する、楽団を代表して花束を受け取る、程度の役割だと思っていた。
本来は、指揮者がタコだった場合でも、コンマスの指示(ゼスチャー)だけでも曲がそれなりにできあがってしまう位の役割があるはずではあるが、実際問題としてそれを実感するに至ったことはない・・・・
フルートの位置からコンマスを見る。
なんか曲がみんなばらばら状態になったりとか、音の入りがなかなかみんなで合わない時とか。
でも、弓の動きを見たって、管楽器の人ははっきり言って、合わせられないよなぁ。実際の所。弦楽器って、弓が動きはじめてしばらくしてから音が出る(ように見える)から、管は弦を見ても実際に合わせるのは不可能なのでは??
というのが今までの素直な感想。
ところが、バイオリンを持ってVオケに行くようになり、今までよりは少しはコンミスの役割がわかってきたように思った。
Vオケのコンミスさん(雇われて来ている専門家の方)は、「私はこうするのだから、みんなちゃんとよく見て私にあわせなさいよっ」オーラがぶりぶりに出ている。
演奏中の必要以上に大きなゼスチャーは、その演奏家の演奏にとって良いとは必ずしも言えないが、このコンミスさんは、私(のような弦楽器入門者)でも容易に理解できる良心的なアインザッツ(入りの合図)を出してくれる。
オーケストラの木管楽器の場合、例えば音の出だしは個々の演奏者の解釈に委ねられる場合が多いのだが、大所帯の弦楽器ではそれではダメである。楽譜や指揮者の指示の解釈にはある程度幅がある場合が多々あるので、どの解釈を実際に採用するかがセクションとして統一される必要がある。
それを代表して決め、周りに指示をするのがコンミスだった。
というのが恥ずかしながら、私がVオケのコンミスさんを観察し、最近実感としてわかってきたことである。
もしコンミスが変ちくりんな解釈でも採用しようものなら、演奏は大変なことになってしまう。(上等ではないフツーの楽団の場合は、演奏者にコンマスに合わせようなどという余裕がない場合が多いので、必ずしもコンマスの楽曲解釈能力に演奏が左右されるとは言い切れないが・・・(笑) お、もしかして私のこと??)
という想いを持って、私のFオケの練習を見てみた。
Fオケのコンミス(専門家)さんは、はっきり言ってかなり上質な演奏家。私がFオケに入って最初に思ったのは、この人の演奏が月に何回か聞けるだけでも団費を払う価値があるのでは・・・と思ったぐらい素晴らしい。
ただ、残念ながらコンミスを専門家にお願いすることの常で、毎回の練習に来てもらえているわけではない。
通常、控えめな人の多い日本人の楽団では、どちらかと前の方の席には座りたがらない。それはそれで困ったことではあるが、Fオケではどういうわけか前の方に座った方が弾きやすいからと、コンミス不在時にはそこにやたらと座りたがる日本人らしからぬ人がいる。
それはそれで良いこと、と最近まではだいぶ本気で思っていた。
しかーし!
コンミスのある意味内助の功的な素晴らしい役割を見て知ってしまった後では、指揮者に何度注意されていてもどうしても矯正できない、しかも全般にオーバーアクションでかつそれがデタラメな人がコンミス席に座るということが、自分としてとても許し難いことになってしまった。
やっぱりそこに座るからには、全体に指示できる人、アマチュアなのでそこまでは求めないにしても言われたことは直せる人。
弦楽器セクションは前の人の背中を見ながら演奏するのだから、やはり前に座るということはどうしても責任が発生してしまう。
Fオケでそこまで言うのはキビシイところがあるが、やっぱりデタラメな人には前に座って欲しくない。
今日の合奏の前半(本物のコンミスさん登場前)はそういう想いとの葛藤で終始して神経を磨り減らしてしまった・・・
人生、もっと楽観的に生きていかなきゃね。
趣味でやってるんだし。
でも、これではわかったようでわからない。
私は、そんなに立派な楽団に所属していた経験はないので、コンマス(女性の場合はコンミス)というのは、少なくともバイオリンパートの中で最も技術的に上手な部類に属する、合奏前のチューニングを仕切る、指揮者の指示に応じてボーイング変更を指示する、演奏会時の客席への礼の合図(楽団員は頭は下げないので、起立と着席を合わせる)、演奏終了時に楽団を代表して指揮者と握手する、楽団を代表して花束を受け取る、程度の役割だと思っていた。
本来は、指揮者がタコだった場合でも、コンマスの指示(ゼスチャー)だけでも曲がそれなりにできあがってしまう位の役割があるはずではあるが、実際問題としてそれを実感するに至ったことはない・・・・
フルートの位置からコンマスを見る。
なんか曲がみんなばらばら状態になったりとか、音の入りがなかなかみんなで合わない時とか。
でも、弓の動きを見たって、管楽器の人ははっきり言って、合わせられないよなぁ。実際の所。弦楽器って、弓が動きはじめてしばらくしてから音が出る(ように見える)から、管は弦を見ても実際に合わせるのは不可能なのでは??
というのが今までの素直な感想。
ところが、バイオリンを持ってVオケに行くようになり、今までよりは少しはコンミスの役割がわかってきたように思った。
Vオケのコンミスさん(雇われて来ている専門家の方)は、「私はこうするのだから、みんなちゃんとよく見て私にあわせなさいよっ」オーラがぶりぶりに出ている。
演奏中の必要以上に大きなゼスチャーは、その演奏家の演奏にとって良いとは必ずしも言えないが、このコンミスさんは、私(のような弦楽器入門者)でも容易に理解できる良心的なアインザッツ(入りの合図)を出してくれる。
オーケストラの木管楽器の場合、例えば音の出だしは個々の演奏者の解釈に委ねられる場合が多いのだが、大所帯の弦楽器ではそれではダメである。楽譜や指揮者の指示の解釈にはある程度幅がある場合が多々あるので、どの解釈を実際に採用するかがセクションとして統一される必要がある。
それを代表して決め、周りに指示をするのがコンミスだった。
というのが恥ずかしながら、私がVオケのコンミスさんを観察し、最近実感としてわかってきたことである。
もしコンミスが変ちくりんな解釈でも採用しようものなら、演奏は大変なことになってしまう。(上等ではないフツーの楽団の場合は、演奏者にコンマスに合わせようなどという余裕がない場合が多いので、必ずしもコンマスの楽曲解釈能力に演奏が左右されるとは言い切れないが・・・(笑) お、もしかして私のこと??)
という想いを持って、私のFオケの練習を見てみた。
Fオケのコンミス(専門家)さんは、はっきり言ってかなり上質な演奏家。私がFオケに入って最初に思ったのは、この人の演奏が月に何回か聞けるだけでも団費を払う価値があるのでは・・・と思ったぐらい素晴らしい。
ただ、残念ながらコンミスを専門家にお願いすることの常で、毎回の練習に来てもらえているわけではない。
通常、控えめな人の多い日本人の楽団では、どちらかと前の方の席には座りたがらない。それはそれで困ったことではあるが、Fオケではどういうわけか前の方に座った方が弾きやすいからと、コンミス不在時にはそこにやたらと座りたがる日本人らしからぬ人がいる。
それはそれで良いこと、と最近まではだいぶ本気で思っていた。
しかーし!
コンミスのある意味内助の功的な素晴らしい役割を見て知ってしまった後では、指揮者に何度注意されていてもどうしても矯正できない、しかも全般にオーバーアクションでかつそれがデタラメな人がコンミス席に座るということが、自分としてとても許し難いことになってしまった。
やっぱりそこに座るからには、全体に指示できる人、アマチュアなのでそこまでは求めないにしても言われたことは直せる人。
弦楽器セクションは前の人の背中を見ながら演奏するのだから、やはり前に座るということはどうしても責任が発生してしまう。
Fオケでそこまで言うのはキビシイところがあるが、やっぱりデタラメな人には前に座って欲しくない。
今日の合奏の前半(本物のコンミスさん登場前)はそういう想いとの葛藤で終始して神経を磨り減らしてしまった・・・
人生、もっと楽観的に生きていかなきゃね。
趣味でやってるんだし。