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フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

コントラバスフルート試奏した

2008-07-02 | フルート本体
なかなかそんな機会ないよねっ

ということで、コントラバスフルートを試奏するから来ない?というレッスン仲間の誘いに乗じて、とある楽器店に行って来た。

よく事情はわからないが、仲間のMさんがお店のご主人に顔が利くらしく、そおいうことで演奏&貸し出ししたりもする楽器を吹かせてもらえるようお願いしたらしい。

仲間の中に社長さん!もいるので、おそらく金持ち(笑)だから買わせてしまえっ、という目論見も半分。ふふふ。


コントラバスフルートと言えば、あの4の字してる、ふつーのフルートの2オクターブ下のやつ。


・・・・でかいっ


音は意外とすんなり出た。

ずぼっ ずぼっ ずず~


お、面白い。けど、吹き続けると少し目眩が・・・


あとはフツーのフルートの1オクターブ半下の、コントラアルト。又はFバスというのか。やっぱり、4の字。こちらの方がコントラバスより吹きやすい。


なかなか良い経験でした。

半分お礼の意味も込めて、女性陣が買う買うと言って買っていた、ミントとアルコールの臭いがぷんぷんするマウスピースクリーナーを買ってみた。


その後は、女性陣のとある高級ホテルへ行ってアフタヌーンティーする、という計画にそのまま男性陣もいそいそとついていき、場違い感アリアリの格好のままティーする。


これもなかなか良い経験でした。

楽器が汗で滑ることについて

2008-05-09 | フルート本体
先日レッスンで、ステージ上などで手の汗で楽器が滑ることがあるが、対処法はありませんか? と先生に聞いてみた。

既に何回か書いた記憶があるが、緊張する本番の暑いステージ上では、私は汗で左手の人差し指の付け根のあたりが滑って運指に支障をきたす人なのである。


まぁ、結論としては、拭くしかないらしい。

拭く、については、手を一生懸命にズボン(ハンカチや)などにこすりつけてぬぐおうとしてもダメで、楽器本体を拭く方が効果が(私にとって)あることがわかったが、それ以上の解決策はないらしい。

というか、先生は汗で楽器が滑って困る、ということがないらしい。

そして曰く、右手の親指で楽器を下から支える人は、滑るという人が多い、という。
本当かしら。

ただ、楽器の響きは下から支える方が良い、という。
本当かしら。

ちなみに私は、見てみると右手親指は楽器の下側にある。

一時期使うことを試みていたフルートを側面から支えることを支援する支持具の「サムポート」は、すっかり使わなくなって久しい。まぁ、これは楽器の響きを抑制するようで、音響的にはイマイチっぽかったが。

先生は楽器の側面から楽器を支えている。(らしい)


そのうち、右手親指の位置と左手人差し指付け根滑りの関係を、知人関係にいろいろ調査してみようと思う。

また試奏してみた。

2008-03-25 | フルート本体
今度は頭部管。
マンケ(MANCKE)という。ドイツ製。

まだ日本に入ってきたばかりだけど、すごくいいよ・・・と先生が言うので、じゃ、早速行ってみます、と言ったら、まだ店頭においてないかも・・・と、そのままその日本の代理店になったという銀座の某楽器店に電話してくれて・・・そのまま某楽器店へ行き、冷やかし半分で申し訳ないとは思いつつ・・・・遠慮なく(笑)試させていただいた。


先生の言うには、シェリダンとかラファンとか、そういう系(どういう系?)を選ぶのだったら、十分選択肢になるだろうという話。

実はラファンはそうとう昔に目白の楽器店で少し試奏したことがある程度、シェリダンは・・・記憶にない・・・けどたぶん一度ぐらいはどこかで吹いたかも?・・・という程度なので、そういう系がどういうものかはっきりしたイメージはない。

まあ、それでも私の独断と偏見で言うならば、ここでいうそういう系とは、誰でもキレイな音が比較的容易に出せて、テクニックも容易で、毎回きちんとテストをパスしなければならない音大生のような方々に人気。というイメージ(たぶん間違っていると思う・・・)。ムラマツの本体にラファンの頭部管、というのがそのスジでは定番の組み合わせ・・・という噂が昔はあったようななかったような。


そのシェリダンの工房から独立したのがマンケさん?・・・らしい。

ということは、こーいう吹き心地だよね???・・・例えるならば、ドイツワインのような、甘くて飲みやすい・・・というのに近いイメージを予想してみた。


出してきてくれた頭部管は計10本。

総銀、金製、銀製ゴールドライザー、木製、銀製木リップ(!)、木製ゴールドライザー(!!)、etc.

  ・・・・なんというか、壮観。


管は細身でできていて、私の銀の標準管厚のサンキョウではずぼずぼ。
テープ二枚張りでなんとか安定した。
購入時にそんなに膨らませても大丈夫か? ちょっと不安はよぎる。
ドイツの楽器は細いのかしら。

逆に、試奏なら、大抵の楽器なら差し込むことができそうなので、わざわざ行ったけどダメだった・・・・という危険性は低い。
(店員さんは知名度を上げたいと言っていたが、私はお金も貰ってないしアフェリエイトみたいなこともしてないので、あえて試すべきだというお勧めはしない(笑))


とにかく、上に書いたようにバリエーションが多い。
出して貰った10本はみんなどこかしらの材質が違う仕様。
カットが違うのかは不明。

とにかく、いろんな材料でいろいろ作ってみたら面白かったのでみんなカタログに載せちゃった感じ??


吹いた感じは、どれもやっぱり爽やかに甘くて飲みやすい。
予想は見事的中!

また、吹いてみると突然腕があがったような感じがするよ、と先生に言われていたが、確かにそんな気がして気持ちが良い。
跳躍とか、低音域とか、pの高音域とか、自分がちゃんと練習していてなおかつ調子がよいときにあたるかどうか、というのがふつうにあたっちゃう感じといえばいいか。

やっぱり、そのスジの人向き?

ま、吹奏感では私にもだいぶ向いている(笑)とはおもったんだけれど、これらのバリエーションの中で一番気に入った銀製木リップで30万円弱、総銀でもそれよりビミョーに安いくらい・・・・なので、この点ではかなり私には向いていない(号泣)。

ちょっと調べたらアメリカの市販価格の方が全然安いぞー。ガンバレ円高!?


そしてついでと言ってはなんだが、これよりは身近な値段の、サンキョウの新しい頭部管のシリーズは試せないか聞いてみた。

が、残念ながら在庫なし。
前のとどう違うの?と聞いてみたら、店員さんがカタログを見ながら言うには、以前のモデルと名称が変わっただけ、とのこと。

前に聞いた別のお店の人の言うこととちょっと食い違っているので、実際のところどうなのかは保留となってしまった。

この問題については、そのうち別の機会に解決予定。

久しぶりの試奏

2008-03-12 | フルート本体
バイオリンの弓の、毛替えをした。

実は、これは初めての経験だったりする。
そんなんでいいのか? という問題はさておき、毛を取り替えることで、すこし音の出方がスムーズになったような気がする・・・・以外は何もコメントする技量も経験も持ち合わせていない。

さて、その毛替えには2時間ほど時間がほしいということだったので、その間、そのあたりをぶらぶらすることにした。

ということで、毛替えをお願いした弦楽器店と同じ系列の(同じ店の)管楽器店へ行ってみた。


私はその管楽器店の別の支店には一時期いろいろお世話になっていたが、このお店はそれほどでもない。が、店員さんの異動の関係で、顔見知りの店員さんがいる。

というわけで、その店員さんと雑談を少し。


そこでゲットした情報としては、最近サンキョウが頭部管のカットを変えたということ。
そうしたら、だいぶよく売れているらしいということ。

う~ん。
カットを変えたなんて全然知らなかった。最近管楽器系の雑誌とか全然読んだりしないから、すっかり情報うとくなってるなぁ。
(確かに、ホームページを見てみると頭部管の情報が変わっていた)

そのうち、試奏したり、いつものリペアの店の人に聞いたり、師匠に聞いたりしてみよう。

たぶん、アンダーカットとかざっくりとやっちゃって、初心者受けする他のメーカーのマネにしてるんじゃないかなぁ。と想像する。そういけば、最近立ち読みした某管楽器系雑誌で、最近のフルートメーカーの頭部管の傾向を危惧する記事があったけど、このあたりが震源の一部??とか思ってみたりした。今はまだ私の勝手な想像で、詳細不明。


そして。

そのお店はあまり高価な楽器をたくさん置く店ではないが、例のヤマハの、新製品の、Merveilleなるモデルが置いてあると聞いた。最近はあまり新製品に興味はなかったが、これはちょっと興味あったので、早速試させていただくことにした。

まずは、頭部管の歌口から中をのぞいてびっくり。
強烈にえぐっちゃってますっっ

まるで、だいぶ前に見た、某メーカーの初心者向けモデルのよう。

アンダーカットは少なければ少ないほど偉い、ぐらいに思っている(まぁ、ある程度は必要だが・・・)私のような少々偏屈なマニアにはアレルギー寸前。


実際に吹いてみると・・・

さすがはヤマハさん!
ぐりぐりアンダーカット頭部管にありがちな、吹っ飛んだというか、飛び散ったような音はぜんぜん出てこない。

音色は、明るく、(良い意味で)ふわふわと浮遊感のある、柔らかい音。
強く吹き込んでも破綻しないのはハンドメイド(半田付け)らしいところではある。雑に吹いても、息をまとめないで吹いても、その独特なふわふわとした柔らかい音は変わらない。耳障りにならない。

ある意味すごい。
店員さんと感心してしまった。

通常ハンドメイドは、慣れるまで吹くのが大仕事だけれど、このフルートは全然楽ちん。
新品なのでまだちょっと鳴りの重いところがあったけれど、いずれは篠笛のように?より爽やかになりそうな予感。


たぶん、息の圧力のない初級者でも、逆にハンドメイドをばりばり吹きこなしてしまう人でも、同じように柔らかくて、ハンドメイドらしい透明感のある音が出せそうだと思う。

ヤマハのこのモデルの、何やらうさんくさくて怪しい宣伝文句は、嘘ではない。と思った。


音程も、いい。というか面白いかも。
(ヤマハのホームページを見ると、このモデル独特の音程設計をした旨の記述がある・・・)

最近はいろいろと、い音だから音程高めにとるとか、師匠にいろいろ聞いていることもあり、ちょっと音楽的音程を試してみることが多くなっているが、あまりそういうことを気にしなくても何となく音楽的な音律になっている感じがする。私の楽器では何も考えずに吹くとどうもつまらないと最近思うことが多くなっているが、そういうことは長いとは言えない試奏の時間ではあったが、全然なかった。

ヤマハの技術に私はまんまとやられてしまったのか?


じゃあ、この楽器を気に入ったのか?

そういわれると、実はどうも良くわからない。
ちなみに、同じヤマハのビジューはかなり気に入っている。


音色は、明るいと言うよりは、もう少し渋い方が好きかな。
暗い音もたまには出せる方がいい。
試奏の間は吹くのは楽しかったが、ビジューのように継続的に楽しいと思えるかどうかは、まだ良くわからない。すぐ飽きるかもしれないし、ずっと楽しいかもしれない。


やはり、この楽器のいいところは、誰でも、恐らく誰もが良いと言える音を出せるところにあるのか。

私の現在のところの結論は、この楽器は究極の「初心者向け」楽器であると思う。
プアマンズ○○、ならぬ、ビギナーズビジューか。

ビジューは、初心者や、それに毛が生えた程度の中級者には難しすぎる。

ここの店員さんの話では、この楽器は専門家(どういう専門家かは不明。演奏家? レッスンだけの人?)も買っていくそうである。「ビギナーズ」とは書いたが、馬鹿にしてそう書いたのではなくて、万人に安全に対応できる、という意味で考えている。
アマチュアはいろいろうんちく含めて過程を楽しめばいい(笑)けど、プロは結果一発だから、安全運転も大事だしね。


最近、団塊の世代あたりを中心に、数十万円もする高級な自転車が売れているそうである。

そういう層の、フルートを始めた、あるいは復活した、という人が、中高生が使うような子供向け楽器では嫌だ、もっと良い楽器をよこせ、金はあるぞ、という人たちを対象にした企画ではないかという気がする。

ある意味、上級者のみを対象としたのではない、初めての高級モデルかも???

そう考えると、Merveilleは楽器の世界ではすっごい画期的。

自転車だって車だって、高級車には、スポーツ(競技、あるいは体育会系)指向とコンフォート指向の方向性がある。
楽器だって同じようにいくつかの方向性があってもよかったはず。


楽器屋さんとしても、お金のある初心者が来て○○さん(←ここでは有名フルーティストとする)と同じ楽器をくれ、というノリでいきなりウン百万を買ってしまうような人がきて(実際多いらしい・・・)も安心して勧められて、しかもその後良心の呵責に悩まされないですむ(店員に良心があれば、の話・・・笑)、数少ない高級楽器だと思われる。


でも、みんながみんな、こういう方向に走ってしまったら困るな。

今の自動車のように、みんな同じになってつまらなくなっているようにはならないでね。


一応自転車乗りでもある私が、もし誰かに90万円のMerveilleか、60万円を超えるマドン(有名メーカーのマニア垂涎スポーツ自転車)のどちらを買う? と聞かれたら。

ビジューを買います、と今のところは答える・・・気がする(笑)。

で、このビジューといろいろ迷って、結局旧タイプの頭部管のついた(笑)サンキョウを買うのかも??

続 ピッコロの高音域

2008-01-15 | フルート本体
別にピッコロに限ってではないけれど。

先日、楽器の音の出具合が良くなったと書いた。

その後師匠に「その後調子いいですよ~」という話をしたところ。


普段使わない音は出ないからね、と言いつつ、
出ない音が出るようになるには、「ふっきれる」まで吹き込む必要がある、ということ。

これは、長時間演奏するという意味ではなさそう。思いっきり、ビキーッ、という感じで前回は吹かれておられたので、要は、やはり何か憑きものを追い払うかのような吹き方を、憑きものを払いのけるまで、つまりある線を越えるまで、吹き込むということのようだ。

周囲のヒンシュクを顧みず、ffffffぐらいの勢いで、最高音域を、ビキーッ、とやる。これをしばらく続けると、全然出にくい鳴っていない音が、かすれたようにわずかに出るようになり、そこである一線を越えるとラクーに出るようになる。(こともある・・・かも)

不思議だ。


先日の吹奏楽の練習では、なんか楽器(フルート)の中音域の鳴りがよくないなー、と感じたので、これは吹き込みが足りてないかな? ということで、この超高音域 ビキーッ を試してみた。
(最高音C、その上のC#、D。・・・その上は運指を覚えてない・・・笑)


当然のことながら・・・・隣の人からのドヒンシュク。(笑)
くれぐれも安全運転には気をつけましょう。


すると、あーら不思議。
とまではわからな買ったけれど、音の出がスムーズになったような、ならないような!? どちらかというと、スムーズになった・・・?ということにしておこう。

ま、吹奏楽の練習だったので正直なところ、自分の音がよく聞こえるわけではないので効果のところはよくわからない・・・・。

ま、ちかぢかオケに行った時にでももう一度試してみるかな。
誰かの鳴っていない楽器を発見したときにでも試させてもらうのもいいかもしれない。


ずいぶん昔に、楽器をクールダウンしてからしまうと良かった、という話を書いたことがあったように思うが、この ビキーッ についてもしばらくあれこれ試してみようと思う。


そうそう。

たまに楽器屋さんで、試奏しているひとがやたらと高音域をビキーッと汚い(失礼!)音でならそうとしている人がいる。

きっと、そのうちの何割か(笑)はこのような音の出の改善を試みようとしていた人なのかもしれないなぁ、と思った。

実際のところはどうなんだろう・・・?

まさか、店内で試奏している知らない人(しかも専門家の可能性あり)に向かって、「ビービーウルサイんですけど何やってるんですか? それに何か意味あるんですか?」とは聞けないしなぁ・・・・笑

ピッコロの音程

2008-01-10 | フルート本体
私のピッコロは、フィリップハンミッヒ。
その中の、下のグレードだったと思う。いつ買ったのかな、と保証書を見ると、なんともう十年近く前になる

あんまり吹いてないなぁ~
思えば、あの外山雄三やるときに、思い切って買ったのだった。
やたらと音量を要求されたので、それだけを考えれば、もしその時に既に販売されていたとしたら、サンキョウのピッコロなんて比較的安価だしぴったしだったかも!?

このハンミッヒ。

師匠曰く、古いタイプのスケールだそうだ。(現在はどうだか知らない)

トラベルソのように、先に行くに従ってすぼまっている。
音色重視?かなにかで、ベーム式になっても古いタイプの形状のままひきずっているのだそうだ。フルートはみんな円筒だし、最近のピッコロは円筒も見かける・・・というか、私がこのピッコロを買った時、あまりに先すぼまりの円錐で驚いたものだった。掃除棒通すのも大変だし

で、音程の話。

十年もたつのに、イマイチ音程がつかめないな~とは思っていた。

この古いタイプのピッコロは、どれもみな低音域は高く、高音域は低くなるのだそうだ。

そうなんだ~(気が付けって??)
どーりで・・・・なんだ・・・むぅ・・・

フルートと見事に逆なので、それはそれは戸惑うわけだよねぇ。
そうわかってしまえば、何となく音程もとれるようになる気がする。(気がするだけかも)

レッスンの最後には、無事「音程もすごく良くなったね~」とのお言葉をいただく。どこまで信じて良いかはわからないが


最近の楽器は、このような古いスケールのものと違って、何も考えずに音程がとれる楽器が多くなってきているとのこと。

安いところでは、バーカートのGIPPOとか・・・とか・・忘れた・・・が何も考えずに音程がとれるぐらいに良くなっているらしい。上記のクセを修正する習慣がついているピッコロ吹きにはその違和感に驚くほど変わっているとか。

修正する習慣のない人には、当たり前のように音程良く演奏できる・・・らしい。
いいね!


けれど、よほどのことがないと私はピッコロを買う予定などないので、最近出たらしいもっともっと安価なパールのピッコロとか、今のところその辺のあたりしか興味はないかな

楽器購入?

2007-11-03 | フルート本体
先日、いつもオケで一緒に吹いている子の楽器の様子が違った。

彼女のヘッドスクリューは、いつもは金色(5K)だったのに、あれ?、もとの銀に戻したのかなー。

もっとよく見ると、頭部管にリングがついている。

お、もしやルイロットかどこかのルイロットモデルか?
もしかして、アキヤマでも買ったか? 確かに頭部管のロゴがそれっぽい。と思ってもっとよく凝視してみると、トーンホールが引き上げ?? あれれっ アキヤマに引き上げのモデルなんてあった??? それに、キーの彫りがぜんぜん深いぞ???

聞いてみると、かなり嫌そうな顔をして答えてくれた。「まだお金払ってません」は? もっと良く聞くと、工房で頭部管を借りてきたらしい。よくわからないけれど、買うという前提なのだろう。

見ると、スクエアカットの頭部管。巻き管らしい。

これで彼女が購入に至ったとして、私がまたアキヤマ頭部管を復活させればオケで2人で音色が揃うことになるだろうか?

今は私はサンキョウ(H管)で、彼女がアルタス(C管)。
そりゃあ、音色は違うさ(笑)。


私の持っているアキヤマ頭部管は、シームレス(巻き管ではない普通のチューブ)管指定のオーバルカット。購入当時は、フルートは巻き管ではない方が良いと考えていたのが、なつかしい。マテキの巻き管の音や反応のしかたがイマイチその時は好きでなかったから、シームレスの方が絶対に(私には)良いはず、と信じていた。ジャズを少しかじったためか、最近は少し楽器のコントロールの違うやり方を覚え、再びマテキもお気に入りに今は戻っているけれど。

彼女の持っているアキヤマ頭部管を見て、久しぶりに昔のことを思い出した。

私のオーバルカットの頭部管は、穴も小さいしアンダーカットも少ないしで、抵抗感が強く、またポイントが狭くて吹くのに慣れが必要で、それが面白いのだけれど、あまり音量が期待できない。まあ、うちのオケは音量が大きくはない(というか、小さい)のでそれでも十分ではあったので、そのまま構わず楽しく使っていた。

なかなか信頼のおける頭部管で、クセ(?)になれれば安定感があって、ソロも不安なくこなせた。アルルの女のメヌエット(吹奏楽で)をこなした時もこの頭部管。跳躍の歯切れがよくて、あの4度の下降の跳躍もかなり楽ちんでだいぶ助かった。

ところが困ったことが起きた。オケで同じビゼーのカルメン。演奏会前に風邪をひき、モーレツな咳が出て止まらない。咳止めも、意識がモーローとするだけで効果がない。

そのまままずいなあ、という状態で前日のGP。
なーんと、音がかすれて出ない。薬が原因なのかわからないけれど、アンブシャーの感覚が鈍ったのかどうにも出ない。
そのまま、あの間奏曲も、音がかすれたまま。やりなおしも、かすれたまま。
今まではそんなこと一切なかったけれど、たぶん空気は凍っていただろう。本番のあとで、エキストラさんに今日は大丈夫でしたね、なんて言われたぐらいだから。

とにかく、焦った。
今思い出しても、血が凍る。

結局、悩みに悩んで本番はサンキョウにデフォルトでついてきている頭部管に戻して演奏したところ、事なきを得た。

やっぱり、楽器は安全第一。
その時から強くそう信じるようになった。

それ以来、アキヤマ頭部管は自宅練習用オンリー。吹くポイントが狭いので、音が最近雑になったなーと思った時の矯正用に好適であるから。音程もいいし。


もう一つ、アキヤマというと思い出すことがある。

買った頭部管の摺り合わせ調整で一度工房へ伺った。
その時にいっしょになった何人かの常連さんの一人に、ヘインズの楽器をもってきている方がいた。それも、金。それも、一本ではなく二本。

フルート工房なので、同好ということもあり、みんなすぐに仲良し状態。居合わせた人達とアンサンブルも楽しむ。そしていろいろ試奏とかもしつつ、そのヘインズも有り難いことに吹かせていただくことができた。

一つ目の14K。
これが、いい。ものすごくいい。私の持つ幻想の中の理想ヘインズとほぼ100%一致。限りなく甘く柔らかくて心地よい。金なのに?いやらしいところが全然ないし、銀の楽器のような扱いの難しさもない。まさに、当時の私の理想。

二つ目は、確か18K。
ちゃんと金らしい音がでる。14Kもあるのに、なぜ買ったのですかと聞いたら、どうやら彼の所属するオーケストラでは、14Kでも音量が足りないということらしい。隣のオーボエさんが上手なのか、14Kの楽器では張り合うと負けてしまうとか(そりゃ、張り合おうと思う方が無理だとは思う)。それで18Kをオーダーされたらしい。なんか、そういう意地の張り合い?って、すごくわかるかも(笑)。ただ、それだけで金の楽器を買ってしまうなんて芸当は私にはとてもとても無理だが。

14Kは全然使っていないから売りたいようなこともおっしゃられていたけれど、できればそのまま引き取りたい衝動にかられたが、中古値段としてもどう考えても手がとどかないので欲しいとは冗談でも言えず、半ベソで帰ってきた(笑)。


さて、このような意地の張り合いが、同じオケのフルートパートの中で同じメーカーの製品を共に所有することによって、はたして始まるのか・・・・・?


彼女がアキヤマ頭部管に興味を持った動機は不明。以前の楽器の音色が気に入らなかったのか、それとも音量か、操作性か。単に何か変化が欲しかったのか。

あと一つある可能性としては、実は私がアキヤマ頭部管持っているということを今回の会話で知ってしまったので、彼女がこんなやつが使っているのだったらやっぱり買うのはやめよう、と思い直すというもの。実はすごくあり得るのではないかと思う。

どうせ工房で買うなら、カットをいろいろと指定したものにして、後で私にうんちくを語ってほしいなとも思う。


今後の展開が少し楽しみになってきてはいる。

ジョイントの調整

2007-09-23 | フルート本体
演奏会も近いし、楽器(フルート&ピッコロ)を調整に持っていった。

フルートは、ヘッドジョイントのコルク交換を最近したので、増し締め。

新品楽器やコルク交換直後は、コルクの縮みが大きいので初期ゆるみがでる。ゆるむと、頭部管自体の響きがいまいちになってしまう・・・らしい。

頭部管の接続部分の境目あたりと軽く指でもって、コンコン、と軽くたたいて確認している・・・・けど、そういうシーンは私の行く店でしか見たことはない。

コルク増し締めと共に、本管の方の様子を見てもらう。
とても安定しているね~、とのこと。
よかった、よかった。
サンキョウは造りもいいし、ちょくちょく調整にも出しているし、使い方もいい(?)し、唾液や汗の質も悪くないらしいので、最近はほとんど狂わない・・・ので費用もほとんどかからない。ので助かる。

今回、サンキョウ用に使っているアキヤマ頭部管も持っていって様子を見てもらった。

若干の増し締め&チューニングの後、本管につけて吹いてみると・・・

あれれ? 鳴りがバラバラだよん。
特にEbがつまった音。特に右手の音のつながりが良くない。

ということを訴え、少し聞いてもらうと。

それは頭部管のジョイントがあってないね、とおっしゃる。

え~! ちゃんとあきやまさんに合わせてもらったのに・・・のに・・・
使っていて摩耗でもしてしまったか。

試しにと、頭部管の接続部に吸い取り紙を挟んで接続。
それで吹いてみると、だいぶ音のつながりがよい・・・

そういうわけで、アキヤマ頭部管のジョイント摺り合わせも調整。

すると、上から下まで、みごとにきれーに、音がつながる、つながる。
音色や音量ムラ一切なし。
スバラシ!

いいね、サンキョウの楽器(笑)

私のマテキでは、ここまではキレイに音がつながらないよ。
 (もしかして要調整?)

音の鳴りにムラがあると本管の調整をどうしても疑っていたけれど、実は全然違うところに原因があるんだなぁ。

こういうのを経験すると、新品楽器を選定するのってどういう意味があるの? と思ってしまう。それ以前にきちんと調整されているかが重要だなあとも思う。少なくとも国産だったら、楽器そのもののばらつきよりも、こういう細かい調整のばらつきによる吹奏感の違いの方が大きいなんて可能性もあるかも。

仮に3本選定したら、その中で一番良いと思ったものより、一番悪いと思ったやつをきちんと調整した方が全然良いものだったなんてザラにありそう・・・


ピッコロも修理した。

前回の合奏の前に、キーの動きが悪くオイルを注したがわるかったのか、オイルがしみ出して調整紙について、その調整紙が半分剥がれてプラプラ・・・・
(ちゃんと注してはならない場所には気をつけていたつもりだけど(泣))

合奏中に青ざめたね。

変にオイルを注すと、それがしみ出してフェルトやコルク、調整紙をはがしてしまうので要注意。原則としてそういうのがくっついている近傍にはオイルは注さないのだけど、それでも伝っていってしまうことがあるらしい。

まいった。

このオイル事件も、無事解決してもらう。

ついでに(?)もともと動きが悪いと感じていた原因も発見してもらって退治。調整紙についた接着剤がはみ出て(よくわからない・・)、それが他のキーと干渉していたということらしい。

ピッコロってすごく微妙な楽器だ。

今回は演奏会が近いにもかかわらず調整紙の貼り替えをしているので、初期変動がありそうで怖いけど、「次の演奏会はいつ?」と聞かれてから厚み調整している(精神衛生上も重要!)ので、きっとそれまでは大丈夫と思われる。


だいぶ長丁場の調整だったけれど、久しぶりにフルートの話をたくさんした(笑)し、のどのつかえもとれたし、めでたしめでたし。

さあ、これで安心してバイオリンの練習をしよう!?

悪代官とカモネギのサロン

2007-07-25 | フルート本体
すごく久しぶりに、「水戸黄門」をテレビでじっくりと見た。

 ・・・文句有りで面白い。

正義のヒラ役人が悪役に捕まって拷問されるのがわかっているのに遠方の殿様に訴える旅に旅立たせてしまうとか、殿様が既に登場しているのになぜか悪役とチャンバラをしなければ気が済まないとか、黄門様が仕切っている場面なのに殿様が勝手に悪役に沙汰を下してしまうとか・・・??

 ・・・まあ、それが良いところでもあるけどね。

まだ自分がちっちゃかった頃に見たのとはだいぶスネた目でテレビを見ている自分って、少し(かなり)嫌かも。それが大人になるっていうこと?

本音と建て前と欲望とがミックスされている「大人」のわかりやすい表現も、この勧善懲悪物語の代表である水戸黄門の良いところだろう。


さて、先週に日本フルート界の「大人」大代表??である、新宿のムラ○ツフルートに楽譜を見に行った。移転してからは初めてだったので、どんな風になったのだろうと、少し、かなり期待してみた。

まあ、一言で言って、移転前と何も変わっていない。
多少レイアウト変更はあるが。

シックいうよりは、薄暗い内装。

人はどうなんだろう? と思っていたら、ほどなくおねえさんが寄ってきてお探しのものは? と聞いてくる。
もしかして、少しは一般客相手に接客する気になったのか? と驚く。

何度か書いているが、私の新宿ムラ○ツに対する印象は、はっきり言って良くない。

店内で店員が仲良くしているお客のグループがいるとしたら、それは水戸黄門のイメージで言うと、袖の○目当ての悪代官(先生)とネギを背負ったカモ(生徒)達。カモネギでない一般の我々は、まるでそこに存在しないが如く・・・・

私の聞いた内容では件のおねえさんには荷が重かったと見え、奥へ行ってベテランが交代して出てくる。

すごい。どうしちゃったんだろう。
私に対して、頼んでもいないののにVIP(悪代官)待遇かっっっ?
少し見直したかも?

ベテランだけあって、楽譜を探す手さばきが素早い。・・・通奏低音が入ってもいいですか? とか、・・・それなら現代曲ならあるかもしれませんね、とか、さすがは天下のムラ○ツ、と思わせる知性が言葉の節々に出ているなぁ・・・と思った。


一息ついて、ちょっと周りを見回すと。

なんと驚いたことに、警備員が出入り口のシャッターを下ろしている。
おいおい、まだ客はここにいるぜ。しかも、私だけじゃなくて、もう一人。

どうやら閉店時間が来たようだ。

なーんだ、だから店員がとっとと客を帰そうと思って、検索効率の悪い客にアドバイスを始めたのか・・・・なんだか納得。

でもさあ、フロアは一つしかないんだからシャッターを完全に閉めちゃうことないよねぇ。
帰りは事務所の中を通ってやたらと遠回りして、エレベーターにたどり着く。

高校生の時はよく銀座ヤマハに遊びに(笑)行って、それでも管楽器売り場の人達はみんな良くしてくれて、閉店時間になって蛍の光が鳴りだしても何も態度は変わらず、遅くなればシャッターは閉まってしまっていたがこれはフロアが多いわけだから何ら問題なく、さして不便ではない勝手知ったる(笑)裏口エレベーターから帰してもらったものだった。
その甲斐あってか?すっかり私はヤマハ党。


おい、ムラ○ツ。客を帰したければ、少し余裕を持って蛍の光でも流せばいいじゃん。客は全員見えるんだから、シャッターを全部は閉めちゃうことないじゃん。

どうも、マーケティング用語で言うところの「経験価値」が、私にとって新宿ムラ○ツはいつもいつも、コンスタントに低い。
一瞬新たな展開か?と思いかけたが、やっぱり今回も相性が悪かった。


なぜなんだ~?!

求む、ご印籠。

例の、妙な頭部管について

2007-07-24 | フルート本体
久しぶりに、フルートの話題かも(笑)

例の、妙なアイハラフルート製の頭部管。

レッスンの時に、我が師匠に、ラッパが頭部管についてて、しかも中が貫通している頭部管を見たんですけど知ってますか? と聞いてみた。

いろいろメーカー関係に顔が広い(らしい)師匠なので、もしかしたらご存じ? と思ってみた。

意外、というか、当然だったというべきか。
知っているよ、と、いとも平然としたお答え。
しかも、どういう事情か不明なれど、なんと! 近々ゲットされるらしい。

先日の演奏会でその妙な頭部管を見せてもらって以来、なんとか吹かせてもらえばよかったな~、でも初対面でずうずうしいよな~、でももう二度と会わないかもしれないから多少図々しいぐらい関係ないよな~?、ブログ用と言ってケータイで写真ぐらい撮らせてもらってもよかったか?、かの団体のアンサンブル大会がちょっと先にあるけれど、その頭部管と再開目当てに図々しく出演しちゃおうか??(賛助にも案内が来ている)、などとうじうじしてしまう日々ではあった。

その梅雨の空にも負けない「うじうじ」感を一瞬にして吹き飛ばす、師匠のお答えであった。

次のレッスンまでに、その、怪しいワンショット(だったと思う。そのまんまじゃん!)なる頭部管がゲットできる見込みとのことで、試奏の約束もしてしまった。

ふふふ。次回のレッスン(8月・・・)のあとにはレポートできるかも????