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フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

楽器評価のお墨付き

2007-07-11 | フルート本体
レッスンではどうも難航していた、モーツアルトのフルートコンチェルトinGmajorの2楽章。やっと?OKが出てその先へ。


今回は一度吹いたら、いいねぇ、だいぶいい、音もいい。

前回は、音程が悪い。高い。

前々回は、音程が安定しない。


なんなんだろうね。ろくに練習していないのに。(ナイショ)

全般に良くなったけれど、あえていえば、椅音(←この漢字だったかしら? 正確には、拍の頭ではないから違うらしい)を減衰させてしまうのが良くない。椅音だからちゃんと吹かないとだめ。
イオン・・・ですか・・・??
要するに、この音はテンションだから、減衰させないでちゃんと押しつけるようにしないとダメ。コードの音になったら減衰してもいい。
あー、そういうことですか。わかりました。
テンションだから、減衰させちゃうと間違ったみたいに聞こえるし。
そうですよね。どうもコード外の音だと、気持ちが負けちゃうみたいです。気をつけます。

こんな、クラシックだかジャズだかよくわからない会話を少々。


で、なんで今回は突然音色が良くなったのだろう?

今回は、マテキ。
前回は、サンキョウ。(特に替えた理由はなく、間違えただけ)
前々回は、マテキ(この日は出張と演奏会が続いて疲れており、音程が定まらずぼろくそ)
なんですよね。

マテキは巻き管でしょ? 巻き管はいいよね。(ここで話がそれる)と先生。
あー、でもそんなに巻き管がいいとは実は思わないんですよね。
ちょっと吹かせてみて。 あー、なかなか良い楽器だね。
でも、立ち上がりが遅いんですよ。
そんなことないよ、早いフレーズもちゃんと吹けるし。
ていうか、息の速度が遅いと全然立ち上がらなくて、ある程度以上の速度がでていれば立ち上がりは早いっていうか。気持ちが負けてると全然鳴らないんですよ。(注:マテキがこうなのか、私の楽器の個体の特性なのかは不明)
そうだね、大きい音でばりばりが得意っていう感じかな。
その点、サンキョウは吹きやすくていいですよ。
ああ、君のサンキョウはとてもよかったね。このマテキは、頭部管はいまいちかな。
そうかもしれませんね。
なかなか君の楽器評価は「正しい」ね。
あ、そうですか? それは良かったです。
・・・・雑談続く・・・・

最近私がパウエルを試奏して、これはまあ良かったですよという話をレッスンでしていて、先生が後日パウエルでやはり試奏されたらしい。そして、その楽器は「当たり」だったよ、ということがあった。

そういう伏線もあり、私の楽器評価は「正しい」というお墨付き?が得られた。

ということで、楽器診断士(意味不明)、という肩書きでもプライベートの名刺にでも刷っちゃおうか? ふふふ。(冗談)

その後、ブランネンは世界一でボディはばらつきがなくどれも素晴らしいが、頭部管はうんぬんだから、シェリダンとかなんかとかに替えると抜群だとか、ナガハラが素晴らしくて、先生の生徒さんで使っている人がいるから何曜日に来ればみれるよとか、楽器談義に花が咲く。


だからといって、このいい加減なブログを読んだ人は、楽器評価マイスター?である私の楽器評を鵜呑みにしてはいけない。

私のではないが、クラリネットをたくさん試奏して選んだことがあった。
ちょっと遅れて某有名奏者の選定品なるものも出てきて、吹いてみた。たしかに同じモデルでも他の個体とは鳴りが全然違う。でも私の意見としては、他のよりも良い、というよりは異質。結局選定品ではないものを購入することになった。結局、プロだろうとアマチュアだろうと、好みは人それぞれ。

専門家に選定してもらってを買ったという上手なクラリネットの友人がいたが、年寄りに選んでもらったからか鳴りが軽いけど、軽いだけで全然良くない、といつも愚痴っていた。

選定品クラリネットを買ったけれど、全然良くない、と同じように愚痴っている人も知っている。結局、後日自分で選んだものに買い直した様子。

クラリネットは特に好みが分かれる??


そんなんだから、楽器選びは面白い。
とにかく、自己責任で、ということを確認しませう。

そういえば、フルートで選定品を使っているとか、誰かプロに選んでもらったという知人は誰もいない。なんでだろー?

ヘッドコルクを交換したのだった。

2007-06-27 | フルート本体
先週末の吹奏楽定期演奏会の後、それを聞きに来てくれていた管弦楽の友人から私のフルートについて、管弦楽だと飛んで来るような感じだけれど、吹奏楽だと音をとけこませていてすごい、という旨の評をいただいた。

そう言ってくれるのはありがたいことではあるなぁ・・・と思いつつ。


吹奏楽だからといって、音を溶け込ませようとする意図で吹くことは・・・全くないよなぁ。
もし私の演奏が結果としてそうなっているとしたら・・・

 ・・・単に手を抜いているから・・・!?

特にアマチュア管弦楽の人は耳の肥えた(というより肥大化した?)人が多いから、そこらへんの音の違い敏感に察知し?、それをたまたま良く解釈してくれた結果ではなかろうか。


ある意味、手を抜いているという自覚は、ある。

前にも書いたが、翌日演奏会だというのに前日まで出張で遊んでいて、ずうっと眠かったこと。(よい子の皆さんは、演奏会に疲れが残るような前日の出張は断りましょう(笑))
自分では気がつくほどの違いはないが、たぶんわかる人にはわかったかもしれない。

吹奏楽ではフルートががんばっても無力なことが多いから、特に大きい音方向への努力ははじめから放棄していること。金管やサックスをまともに相手にしようとしても、自分の音に悪影響あるだけだしね。へへへっ

フルートや他の高音木管楽器とのユニゾンでは、音程が気になったりするので細心の注意を払って、いや、より正直にいえば、目立たないように隠れるようにして、吹く。

あんまりそんなことをやっていても注意が散漫になるだけで良いことはないので、吹奏楽の練習のときは、一番難しい頭部管を使うようにしていたりはする。


そういえばもう一つ、音が変わるかもしれない理由があることを思い出した。

吹奏楽の演奏会の一週間前に、ヘッドコルクを交換したのだった。

4ヶ月前に楽器を点検に出したとき、コルクが劣化してるからそろそろ交換した方がいいですよ、といわれていた。しかしその時は管弦楽の演奏会2週間前だったので、あんまり直前に交換するのはちょっと勇気がいりすぎる、ということでそれを延期していた。
で、今回の演奏会直前点検に乗じて(笑)交換に踏み切ったのであった。なんなんだ、この態度の違いは。

ヘッドコルクの交換で何が変わったかというと・・・・?
コルクが固まっていたことで?音がやや硬い?芯が強すぎる??感じだったのが、フレッシュなコルクになって?音がやや柔らかくなった???かな????、悪くいえば焦点が定まらなくなった??かな?????

まあ、そういうことにしておこう。


しかし新しい部品をつけると、またすぐに初期点検が必要になるのがうっとうしい。

コルクなんて、すぐに縮んでしまいそうだ。そのまま放っておくと、頭部管の中のネジが緩んでビリビリ言ったり、コロコロ言ったり、音が響かなくなったりで大騒ぎだ。知らない人はなかなか気がつかない。私も昔、ずっとそのままで、おっかしーなーと思いつづけていたことがある。このネジも締めるのに専用工具が必要で、素人がありあわせの工具で締めようと思うと、思いっきり傷つけちゃうし。

実は経験者です、はい。

頭部管を逆さまに、ジョイントのあたりを親指と人差し指でぶる下げるように持って、コンコンと指でたたいて音の響きが悪くなったら緩んだ証拠だから、また持ってきてねと修理のおじちゃんは言う。その、響きが悪い、というのもなかなかわかりにくいんだよね、素人には。

なんでもいいから一ヶ月たったら初回点検に持って行き、心の平安を得るつもりではある。

疲れはやっぱり音に出る

2007-06-24 | フルート本体
おとといまで一泊で札幌へ出張していた。
仕事は5時半までぐらいで、その後7時ぐらいまで同僚と食事(というか飲み)で、夜9時の飛行機で羽田へ。家に着いたのは12時過ぎ。結局寝れたのは・・・・

で、昨日は吹奏楽の定期演奏会。

いやぁ。眠い眠い。
演奏会当日の朝というのはいつも眠いけど、会場に着く頃には普通に。でも今回はステリハが終わっても眠い眠い。昼の休憩時間に仮眠するも、眠い。

本番が始まれば少しは目が覚めるかと思えば、やっぱり眠いまま。
(ひどい・・・)

こりゃあ、お酒が少しはいると意識がなくなるかなぁ。やっぱり打ち上げはパスしようかなぁ。とまで真剣に思った。

打ち上げまで時間があったので、まずは仲間と0次会へ(笑)。
歩く道も、眠くてつまづきそう。
ここでどうにもならなかったら、打ち上げは出ない旨を幹事さんに連絡しようかなとおもいつつ。

イタメシ屋で、あっちの国のビールらしいのを注文し、かんぱ~い!
いやぁ、おいし~ぃ!!!

と、その瞬間。その日はじめて、目がぱっちり!
なんだー、本番の前に飲んでおけば・・・!?

というわけで、無事終電まで飲み、帰宅・・・・


そして今日。
昼に少し自転車に乗ってくりだすも、途中から雨が降り出してびしょぬれ。

その後、夕方にレッスンへ。

最初の音、ラ、ラー(モーツァルトコンチェルトG-dur2楽章)
「音程が高い」「音程が揺れる」「休符は休んじゃダメ」・・・う~ん○△×□・・・

やっぱり、疲れは音にはっきり出ちゃうのね・・・・・

パウエル試奏

2007-06-17 | フルート本体
買ったばっかりなのにすぐに切れてしまった、バイオリンの弦の代わりを買いに山○楽器へ行った。

その弦の話はまた今度。

弦を買ったあと、フルート売り場を見に行った。
知らなかったのだけど、パウエルフルートのフェア中だった。

是非試奏しませんか。そういうお姉さん(パウエルの回し者。当たり前だけど)がとても素敵な感じの人だったので、絶対買いませんよーとか言いつつも、結局吹かせてもらうことに。
フルートの試奏は久しぶりだ。

最初に勧められたのは、日本に一本しかないはずです、という、プラチナ。
もっと重い(吹き心地)かと思ったけど、意外に軽いですね。そんなには冷たい音でもなさそう。でも、これはすきではありません。

では、と次に出てきたのは、14k。
ああ、いかにも響きが「金!」て感じですねえ。あんまりこういうのは好きではないです。もっと、はっきりしない、あいまいな甘い音が出るのがいいんですけど。

そうですか、ではこれはいいと思います。
とでてきたのが、19.5k。銀メカニズム。
あ、これはさっきの14kとうって変わって良いですねぇ。音も甘さが加わって良い感じ。いくらですか? え、400万? うーん、うーん。

次にすすめられたのは、オーラマイト。金と銀の張り合わせで、表が銀。内側が金。うーん・・・なんかぼぼけた音が好きでないです・・・・

次は、10k。
なんか、音がキンキンしてません? あ、頭部管が違うんですか。いろいろあるんですね。

次は、150万円の銀。
なんか、きんきんして余裕のない感じが嫌です。
じゃあ、こちらの頭部管に変えてみたら道ですか?
あ、おとも柔らかくなって、透明感も出て。なかなか良い感じですね。

次は、105万円の銀。
さっきの銀とはだいぶ感じが違いますね。どっちがいいか・・・はなんとも難しいです。と言ったら、回し者のお姉さんは、こちらもとても良いですねと、なにやら感心されている。素敵なお姉さんなので、なんか、こちらもとてもいい気分になってくる。(なんのこっちゃ。)
音色も変化が楽しめて面白い。やっぱり、フルートは銀だよ。

この105万円モデルで頭部管を変えてみる。
ああ、こっちはなんか嫌ですねぇ。やっぱりキンキンで余裕がない感じ。

気がついたら、展示の大部分を吹いてしまっていた。
良かったのは、400万円の19.5kと、105万円の銀。ほんの少しずつしか吹いてないけど。

でも・・・高いなぁ。
外国の引き上げキーの楽器に100万以上出すのなら、私のサンキョウのように、国産半田付けに75万の方がいいなぁ・・・。性能は決して劣ってないよ。
っていうか、後日自分の楽器を吹いてみたら、買い換えるとしても、やっぱりこれ買うよ、と思った。

たまたま外国の楽器よりも今のメーカーの楽器の音が気に入っていたということ。必要以上に出費することなくラッキーだ。そう思うことにした。このへんの値段帯の楽器は、性能云々じゃなくて、個人個人の嗜好の問題だけだから。たまたま国産が良ければ、(比較して)安くてラッキー。外国のものが気に入れば、ご愁傷様。頑張って働こうね。

そういうことを再確認した。

楽器は壊すと調子よくなる!?

2007-03-31 | フルート本体
最近、マテキのフルートの調子がそれとなくいいような気がしている。今は管弦楽では使っていないので、主な活躍場所はジャズクラスである。

ジャズクラスに入った頃は、マテキは鳴りがカンカンしていて、なんとなーくジャズに向かないような。そんな気がしていた。なので、もっぱら薄っぺらい音を出すことのできるシルバーソニックを使っていた。
構造ヲタクの私としては、その理由を、引き抜きの楽器(シルバーソニック)の方が、半田付け&巻き管(マテキ)よりもじゃじーな音を出すのに向いている・・・のでは、と解釈。

それが半年ぐらい前からは、実はマテキって、いろんな音を出せる、と感じるようになった。要は腕次第、というか、自分の意思次第、という事がわかってきた。私のマテキを少し吹いた師匠からも、マテキはいろんな音が出せるね、というコメントをいただいている。そしてジャズクラス合同発表会でもマテキを使った。やっぱりシルバーソニックとは値段なりのクオリティの差はちゃんとある。どんなジャンルの曲でもいい音を出してくれる。ただ、サンキョウみたいに良い音の出し方を教えてくれる楽器とは違って、楽器の能力に見合う以上の演奏者の意志の強さが必要。気持ちが負けてくると、すぐにへろへろな音になるのがちょっと困る。

そのマテキ。かすれた音を出そうとするとやつれた音しか出なかったが、あるときからちゃんとジャジーな雰囲気を出してくれるようになった・・・気がするようになった。しばらくは、それは自分が上手くなったから、と真偽は別にしてあえてそう思うことにしていたのだが。どうやらそれはあの時からのような気がしてならない・・・・

先日のジャズクラスの時、仲間での雑談の時に、私が「フルートは一回潰して直すと調子よくなりますよ~」と言ったら、当然のことながら仲間は「そんなわけはない」と言う。しかし、なんと師匠が私に同意してくれるのである。言った私も耳を疑う。

まあ、それはあり得ない話ではないかも。
金管楽器だって、上級の楽器は職人さんがたたいて作る。単純にプレスするよりも分子構造?が鍛えられて?音に良い影響があるらしい。フルートを凹まてしまうと、修理職人さんがたたいたり引っ張ったりして直す。巻き管の楽器を作る仕組みも同じだ。
あと考えられることは、量産で作られたそのままよりも、腕の良い職人さんが直したのであれば精度良く調整されること。そのへんかしら。

私の行きつけのフルート専門店も、フルートのチューニングを始めたきっかけは、頭部管を潰してしまう(!)という大事故の楽器を直したら、かえって調子よくなって感謝されたということらしい・・・・
調子よくなった理由としてその専門店のマスターは、歌口部分の見えない微少なバリをきれいにしたから、と説明している。要は、優秀な頭部管職人さんがヤスリをかけたのと同等の状態にしたから、ということらしい?

そうはいうものの、これを真に受けてわざわざ楽器を壊すのはやめましょう。

不幸にして壊してしまった人は、あまり悲観せず、楽器には名誉の負傷跡(ホントは名誉ではないが)、自分には心のキズを持ちつつも、お互いに一歩成長したと前向きに考えてこの先の人生をポジティブに生きていく。

そういうこと。

愛されるAD

2007-03-22 | フルート本体
もうカタログ落ちしてしまったが、名器?とうたわれていた?ム○マツのAD。
音大生御用達らしい。
写真学校生御用達のニコンFM2みたいなものか?

私的にはあまりADは好きではないのだが、身近なところにADをこよなく愛する人がいた。
それは、フルートのジャズクラスに最近入ってきたMさん。
OLさんらしいが、音大を出ているとのこと。

彼女の使っているのは、リングキーのAD、C足部管つき。

この楽器も、もう数週間だわ、とぽろっとおっしゃる。
どうしたんですか?
と聞くと、どうやら買い換えるということらしい。
次はなんですか? と聞くと、なんと、ADだという。
もっと良く聞くと、要するにH管が欲しいということらしい。
もう少し突っ込むと、ADのH管のみをム○マツに発注しようとしたら断られ(ひどいメーカーだ!)結局中古でH管付きの楽器を入手することになったらしい。

彼女の言うには、それが来れば、ADは3本目だという。

最初はカバード。次は、今使っているリングキー。
そして、今度はリングキーのH管になる。

最初の楽器のみ新品。しかしこれは、どういう経緯かすぐに次の楽器に買い換えることになったとのこと。

どうせなら、SRとか、他のにすればいいのに、とは思うのだが。違う楽器にするなら金にしなさい、とか別の師匠様がのたまうらしい。SRはム○マツ嫌いの私が言うのもなんだが、ホントに良い楽器だよ~。

音大関係者の楽器選びというのはどうも普通のアマチュアには理解できない。
以前、私の吹奏楽にも現役音大生がいたが、自分で楽器を選んだら師匠にダメだしをくらい、結局買い換えさせられていた。師匠の気に入る楽器しかつかってはならないらしい。全く意味不明。

真相はよくわからないけれど、私の目からは、Mさんは昔の呪縛から抜けられないだけにしか映らない。私なら、楽器ではなくて師匠を取り替えるけれど。

なんて不自由なんだ。
なむあみだぶつ。

楽器の写っている写真

2006-12-30 | フルート本体
今日、ザ・フルートを眺めていて、妙なことに気がついた。

雑誌等に載っている写真。
モデルが楽器を持っていたり、楽器のみが写っていたり。

その楽器を演奏しない人が持っている場合、どうもぎこちないことがほとんど。慣れていれば、そんな風には絶対に持ちませんっみたいな。

モデルが持っていても持っていなくても、楽器の組み立て方があり得ないことも多い。サックスやクラリネットのマウスピースがあらぬ方向を向いていたり、フルートの頭部管や足部感があさっての方に向いていたり。

それは、楽器に限らずスポーツ用品でも同じ。例えば、テニスをやらないモデルは、ラケットの持ち方がどうも変。

その点ドラマののだめカンタービレでは、楽器の構えがそこそこサマになってきているし、動画であるのにもかかわらず運指やボーイングがそこそこちゃんと音に合っていて、ドラマにしてはよくがんばっていると感心している。


某音楽大学の広告。

音楽大学の広告の中にある写真。学生っぽい人(普通っぽいので、モデルではなく本当の学生と推測される)がフルートを持って校舎らしきものをバックに立っている。

ちゃーんと、慣れた手つきでフルートを持っているではないか。
当たり前といえば当たり前だが、リアルフルーティストっぽい。しかも、リングキーH管だ。モデルを使った写真なら、安物グレードの事が多いのに。

すごいなー、などと思って感心していて、ふと気がついた。

なんと、右手薬指にあたるところにリングキーキャップが付いている!
リアリティー度140%だ。

そうかあ、音大生でもリングキーに苦労するのかぁ。
そうまでして使わなくてはならないのかなぁ。


いろいろと思うところのある広告であった。

木管フルート試奏

2006-12-23 | フルート本体
先週仕事で渋谷方面へ行っていて、渋谷ヤマハに行ったという話を書いた。ところが、フルート吹きのブログなのにフルートの話題を書いていない(^_^;)
なんということだろう。
ちゃんとフルートの話題もあったのに。

そうそう、渋谷のお店には、ヤマハ木管フルートの特価品が置いてあった。
夏にやはり渋谷方面で仕事したときも、そこにあった。だから、その後も売れなかったと推定できる。

仕様はH足部管付きで、定価九十ウン万円のところ、七十ウン万円で(記憶が確かでない)、高級フルートとしては割引率がだいぶ高めか。
数年前の木管フルート流行時ならば、放っておかれなかったのではないか?
いやいや、ふつーの楽器店?だからかもしれない。そこが銀座だったり専門工房だったならとっくに売れてしまっていたかもしれない。

千葉のある楽器店で聞いたのだけれど、やはり地方ではお客さんは学生が多く、ヤマハなど知名度のあるものばかり出るのだそうだ。サク○イの洋銀半田付け!が半額にも満たない値段で出ていたのに、いつまでも残っていたりとかそういう(私からすれば)信じられない現象が起きる。それこそ、マ○キとかア○ヤマとかますマ○ターズとかノ○タとか、そういうのは、きっと無理めなのであろう。新大久保ならばそこそこいけるのかもしれないが。

ということで夏には遠慮していた私も、今回は試奏を申し出てみた。

安くなっているので、生産中止かモデルチェンジですか?と聞いてみた。店員さんの言うには、キャンセル品ということらしい。どこかにキズがあるとかそういうことでもないという。

やっぱり、木製はいいね。指や唇にあたる感触が。
日本人にはやっぱり石ではなくて木の家が一番、みたいな。

試奏のあと、どうですか?と聞かれたので、うーん、ちょっと今ひとつ違うかんじですかねー、と答えてみた。
やっぱり木であるし、今年の夏はどうだったから、とかしばらく演奏されてなかったから、とか、要するに木のコンディションがよくなかったのかも、ということらしい。木の楽器はいろいろ機嫌があるのか。やっぱ、難しいよね。今回久しぶり?に演奏されたので、次に吹くとだいぶよくなってるのかも。

今回の私の感想としては。
銀のハンドメイドクラスの値段でお探しの場合は一考してもよい。ただ、既にそれを持っているのならばあえて買うほどのものではないように思う。金属フルートと同じように吹けてしまうので、よほど好きなのでない限り、どうせなら違うメーカーの木管らしい木管をどうぞ。
ヤマハがお気に入りor偏見がないのなら、やっぱりビジューが私的にはおすすめ。かなり吹きにくいと感じる人も多そうだけど。
金の楽器を使っていて、音色的に疑問を感じている人も是非一度いかが。


というわけで、気まぐれに試奏してみたが、欲しくならなくてよかったぁ。
他にいろいろ買いたいものはたくさんあるからね。

凹んだ

2006-12-10 | フルート本体
今日、久しぶりにフルート屋さんに修理に行った。

実は昨日、フルートを吹いた後に片づけているとき、本管を落としてしまった。膝の高さから絨毯の床へ。
この結果、足部管との接合部分をゆがませてしまった。(T_T)

もろに楽器を落とすなんて中学生以来記憶がないし、それで壊してしまうなんてなんということだろう。(>_<)

朝修理屋さんに電話をかけてアポをとり、午後早速行った。

何故か今日は、レッスン生とか、他のお客さんがたくさんいた。そういうギャラリーの前で、落としてしまった楽器を出すのはなんとも恥ずかしいが仕方がない。

修理のおじさん曰く、この楽器は巻き管であるため、管を広げようとすると管を巻いた接合部分が割れてしまうこともあるらしい。あーあ、やっぱ巻き管より普通の管のほうがいいんじゃん? とか少し思わなくもない。

幸いなことに接合部分の歪み以外はキーメカニズム含めて異常はなかったらしく、覚悟していたよりは修理代が安く済んだ(2100円!)。アップした写真は、保険を請求するために念のためにデジカメで撮っておいたものだが、免責が3000円なので不要となった。めでたしめでたし!? まだ完全にショックから立ち直ってはいないが、楽器を叩いて鍛え直したことによってより響きがよくなった、ということに今日のところはしておこう。

修理のおじさん曰く、最近は落下の連鎖が起きているらしく(?)続けて3件ショック品が入ってきているとのことである。飛行機事故と同じか?

みなさんも、当分のあいだは楽器のあつかいには注意しましょう。

演奏後のクーリングダウン

2006-10-07 | フルート本体
「ウ"ァイオリン各駅停車」森元志乃著 レッスンの友社 によると、練習で「いじめた楽器をいたわるために」クーリングダウンをする必要があるという。「これをするのとしないのでは、楽器の音色、響きなどの安定度が全く違います。」という。何をするのかというと、調弦をしなおして、開放弦を適度で心地よい音量、できるだけ良い音で、音が落ち着くまで弾くのだそうだ。

残念ながら、私は音が荒れてるとか落ち着いているとか、そういうバイオリンのご機嫌がわかるほど熟練していない・・・(T_T)。今日は楽器の調子が良いなあとか悪いなあなんていうことは、実は未だ一度も感じたことはないの。(涙、涙)


それに比べると、さすがにフルートは、長くやっているだけに毎回いろいろ思うところはある。
一日の最初にそっと息を吹き込んで、いまいちだなぁ、とか調子いいなぁ、とかいつも思う。しかしそれは、楽器というよりはほとんど自分の調子だろうと思う。思っていた。

いままでフルートに関する書籍類を見ていた限りでは、クーリングダウンについての記述は見たことはない。それでも、練習後の片づけの時間がそうとうせっぱ詰まった時でない限り、そおっとゆっくり吹いて、最低音までいって終わるというクーリングダウン(?)をいつの頃からか、だいぶ前からやる習慣がある。次に吹いたときの調子が良い悪いを意識してではなく、なんとなく今日も一日ありがとう、みたいな気持ちで。


上述の本の記述を読んでしまったので、なんとなくクーリングダウン実行の有無と次回に最初に息を入れたときの楽器の調子の良さ度を比べる気になってしまった。

それを思いついたのは、本番の前日のGPの時。
その前の練習時はてきとーに片づけてしまったためか、GPで最初に息を入れたときの調子感はいまいち荒れた感じだった。
GP終了後、ゆっくり、ホールの残響を確かめるようにしてクーリングダウン。

果たして、本番当日。
フルートを組み立てて、そっと息を入れてみる。

やったぜ!今日の本番は勝った!
そんな感じ。音の芯がしっかりと出ていた。

本番の日のステージリハーサル。今まで何度もリハ中での事故(楽器を落としたりぶつけたり)を目撃している私は、休憩になって楽器内のしめりけを拭いた後はそのままケースに入れてしまう習慣がある。

休憩後に楽器を組み立てて息をいれてびっくり。今度は楽器が荒れている。

うーん。ということで、次の休憩ではクーリングダウンもどきをしてから楽器にガーゼを通してケースへ。

そうしたところ、その後の楽器の調子はまたばっちり。

おいおいなんなんだよ、ということで。本番は怖いので、ガーゼを通す前には必ずゆっくりと息を通してから。
そうやって本番を無事にやり過ごした。

なんというか、余計なジンクスをまた一つ増やしてしまった気がする。
いいんだか、悪いんだか。

よい子の皆さんは精神衛生上良くないので、仮にクーリングダウンはするにしても、その効果を確かめようとは絶対しないことを私としてはお勧めする。