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『千年の愉楽』☆鑑賞

2013-03-27 23:59:59 | 映画~映画館鑑賞
テアトル新宿で「千年の愉楽」を鑑賞しました 

若松孝二監督の遺作となってしまった作品です 
夏に鑑賞した『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』の舞台挨拶では(詳しくはこちら)では、めちゃくちゃお元気で、
「若者は選挙に行かなくちゃいけない 民主党政権はだめだ 」と、
他の若い出演者の方達よりパワフルで熱く語られていたのに…
たくさん、作品を撮りたいともお話されていたのに…
ほんと、今でも信じられない気持ちでいっぱいです 


あらすじ 

紀州のとある路地。ここで産婆をしてきたオリュウノオバ(寺島しのぶ)は最期の時を迎えている。
オバの脳裏には、オバが誕生から死まで見つめ続けた男たちの姿が浮かんでいた。
美貌を持ちながらもその美貌を呪うかのように女たちに身を沈めていった半蔵(高良健吾)。
刹那に生き、自らの命を焼き尽くした三好(高岡蒼佑)。
路地を離れ北の大地で一旗揚げようとするも夢破れた達男(染谷将太)。
オバは自らの手で取り上げた彼らを見つめながら、あるがままに生きよと切に祈り続けた。
オバの祈りは時空を超え、路地を流れていく…。


中上健次の原作は、未読です。
ただ、"路地"と呼ばれるところ、"汚れた血"のこと、なんとなく想像がつきました。
山々と深い森、海、神話そのままの景色の中、産まれて、死んでいく。
"血"に翻弄され、思うまま生きて死んでいく男達、その姿を見つめるオバ。
男女の性、子孫を残すという事、死んでいくという事、
人間はどんな時代であっても、ただそれを繰り返してきたんだ…と思うと
自分自身がこの地球上で本当にちっぽけだ思ったり、
こんな事さえ考えてるのさえ、ちっぽけなのだと、色々と考えてしまいましたが、
まだまだ素晴らしい作品を生み出す事が出来たであろう監督が突然亡くなる、死ぬ…
何時、人に死が待ち構えてるか分からない事を実感し、
この映画とその辺りがリンクして、なんとも言えない気持ちになりました。

ま~ほんと、死んではいけないなぁと、死んだらもったいないなぁと
だから結論は、何時死ぬか分からないから、精一杯生きよう的なものなんですけど…


 
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