石井輝男×牧口雄二の作品を上映とは、濃いラインナップですが、
石井作品は何度も見てるので、ラスト上映のこちらだけ鑑賞しました。
年期が明けて田舎に戻れると喜んでいた飯盛り女郎のおみのは、女衒たちのどす黒い情欲に捕らわれてしまう。
噂に聞いた現世の縁をたち切るという山奥の縁切り寺・愁月院に逃げ込んだおみのだったが、そこは訪れる男たちを蜘蛛の巣に捕まった蝶のようにその精気を吸い取り惨殺する恐怖の尼寺だった!
確かにエログロ満載ではあるものの、女達の悲劇を中心にストーリーも辻褄が合うし、
謎の少女の存在も情緒的だし、エロシーンのカメラワークも凝ってるし、
カルト映画と言われている中でも、普通に文芸作品の様な雰囲気を醸している作品だと思いました。
石井作品の様なザエンターテイメントって感じより、落ち着いた印象がありました。
ただ、蛾次郎のラストは衝撃でしたが
女優さんもきれいで俳優さんも往年の個性派揃いで、見応えのある作品でした。