この前の事ですが、シネマヴェーラ・渋谷にて『実録三億円事件 時効成立』『帝銀事件 死刑囚』の二本立てを見てきました ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuma_fly.gif)
私は、"実録"モノが好きです。"事実は小説より奇なり"です![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_red.gif)
この映画の題材になっている事件も、一つは犯人は捕まらず、
もう一つは、犯人とされる人物は逮捕され裁判で刑は確定したものの"グレーな状態"のまま何十年も投獄され獄中死しています。
『実録三億円事件 時効成立』は、金に困った夫婦が三億円を奪ったと仮定して作られた作品。
小川真由美が、妖艶な妻を演じています![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_iine.gif)
エログロナンセンスの巨匠・石井輝男監督の作品![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
監督作品特有のいい意味で下品で、リアリティーのある作品になっていると感じました。
石井監督は、"実録犯罪モノ"な作品が多いのでよく見ています。
以前、本物の"阿部定"が出演していた映画には驚きました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
後で、"石井輝男監督の回想録"の様な本で、その時の撮影の様子等を読みましたが
"色の白い肌がつるつるして妖艶な雰囲気のおばあさんだった…"との事でした。
この監督の作品に出演している俳優さんも個性豊かで、ほんと何作見ても飽きないです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_goo.gif)
あんまり、大きな声では言えませんが(苦笑)
『帝銀事件 死刑囚』は、社会派な熊井啓監督作品![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
こちらは、"平沢貞通"の冤罪を疑いつつ、当時の混迷した社会の中で、
七三一部隊の関与疑惑からのGHQの圧力や、平沢の家族の苦悩、
拷問ともいえる取り調べの状況や、マスコミの対応等が描かれている作品。
この時期は、戦後の混乱が冷めやらず"謎深き"事件が次々起きていた時期でもある。
(下山事件とか
)
この事件も、平沢が犯人として確定したのものの不明な点が多く、謎多き事件である。
特に印象的だったのは、平沢役の"信 欣三"という俳優さん。
元々ある精神疾患から、更に過酷な取り調べにより精神に異常を来していく様子や、
娘との別れのシーン等、どれも迫力があり釘づけになった。
調べてみたら、『忍ぶ川』(鑑賞記録はこちら)や『サンダカン八番娼館 望郷』(鑑賞記録はこちら)『砂の器』にも出演していたのか~
ちなみに、『砂の器』を撮っている野村芳太郎監督の作品も好きだ。
今は、キレイなだけで"生き様"や"思想"なんかを醸し出すような凛とした俳優さんっていないな。
戦後60年経ち、科学が進歩しても"足利事件"の様に冤罪は有る訳で、
映画なので一概に比べる事は出来ないけど、"思い込み"による"取り調べ"、"犯人に仕立てられていく恐ろしさ"、"自白重視"という状況…
映画を見ていると、事件は昭和23年に起こり、映画は昭和39年作られているものだが、
現代の状況もなんら変わりないじゃないか
と愕然としてしまった。
とても、深い映画だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuma_fly.gif)
私は、"実録"モノが好きです。"事実は小説より奇なり"です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_red.gif)
この映画の題材になっている事件も、一つは犯人は捕まらず、
もう一つは、犯人とされる人物は逮捕され裁判で刑は確定したものの"グレーな状態"のまま何十年も投獄され獄中死しています。
『実録三億円事件 時効成立』は、金に困った夫婦が三億円を奪ったと仮定して作られた作品。
小川真由美が、妖艶な妻を演じています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_iine.gif)
エログロナンセンスの巨匠・石井輝男監督の作品
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
監督作品特有のいい意味で下品で、リアリティーのある作品になっていると感じました。
石井監督は、"実録犯罪モノ"な作品が多いのでよく見ています。
以前、本物の"阿部定"が出演していた映画には驚きました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
後で、"石井輝男監督の回想録"の様な本で、その時の撮影の様子等を読みましたが
"色の白い肌がつるつるして妖艶な雰囲気のおばあさんだった…"との事でした。
この監督の作品に出演している俳優さんも個性豊かで、ほんと何作見ても飽きないです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_goo.gif)
あんまり、大きな声では言えませんが(苦笑)
『帝銀事件 死刑囚』は、社会派な熊井啓監督作品
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/goo.gif)
こちらは、"平沢貞通"の冤罪を疑いつつ、当時の混迷した社会の中で、
七三一部隊の関与疑惑からのGHQの圧力や、平沢の家族の苦悩、
拷問ともいえる取り調べの状況や、マスコミの対応等が描かれている作品。
この時期は、戦後の混乱が冷めやらず"謎深き"事件が次々起きていた時期でもある。
(下山事件とか
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この事件も、平沢が犯人として確定したのものの不明な点が多く、謎多き事件である。
特に印象的だったのは、平沢役の"信 欣三"という俳優さん。
元々ある精神疾患から、更に過酷な取り調べにより精神に異常を来していく様子や、
娘との別れのシーン等、どれも迫力があり釘づけになった。
調べてみたら、『忍ぶ川』(鑑賞記録はこちら)や『サンダカン八番娼館 望郷』(鑑賞記録はこちら)『砂の器』にも出演していたのか~
ちなみに、『砂の器』を撮っている野村芳太郎監督の作品も好きだ。
今は、キレイなだけで"生き様"や"思想"なんかを醸し出すような凛とした俳優さんっていないな。
戦後60年経ち、科学が進歩しても"足利事件"の様に冤罪は有る訳で、
映画なので一概に比べる事は出来ないけど、"思い込み"による"取り調べ"、"犯人に仕立てられていく恐ろしさ"、"自白重視"という状況…
映画を見ていると、事件は昭和23年に起こり、映画は昭和39年作られているものだが、
現代の状況もなんら変わりないじゃないか
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とても、深い映画だった。
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