『ル・アーヴルの靴みがき』公開記念という事で、
4/21から渋谷・ユーロスペースでやっているアキ・カウリスマキの特集上映に行ってきました
『ル・アーヴルの靴みがき』、ほんと楽しみ~、前売りも買っちゃいました
今回は、まだまだ未鑑賞だったカウリスマキ作品を鑑賞しました
鑑賞したのは、『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』『罪と罰』
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労働者三部作で『マッチ工場の少女』は以前見たので残りの作品と、長篇デビュー作
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やはり人気のカウリスマキ作品、結構混んでいて、私の様にハシゴする人がいました
あらすじ
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(HPより)
『パラダイスの夕暮れ』
カウリスマキ作品の常連マッティ・ペロンパーとカティ・オウティネンが初めて主役を演じた、悲哀に満ちた恋の物語。
ゴミ収集人のニカンデルは同僚の死に直面し、スーパーのレジ係、イロナをデートに誘うが失敗。
一方イロナは突然職場をクビになり、会社の金を持ち逃げしてしまう…。
現実の厳しさに洗われ、ぎくしゃくと進展する恋の行方を、シンプルな描写で見つめていく初期の傑作。
ヘルシンキの街を捉える見事な撮影、挿入歌が醸し出す情感が深い余韻を残す。
『真夜中の虹』
ラップランドの炭鉱夫カスリネンは、鉱山の閉鎖と父の自殺に直面。
彼の残したオープンカーと有り金をすべて持って南へと向かう。
だが、暴漢たちに金を奪われ、日雇い労働で食いつなぐ日々に。
ある女性と出会って掴んだ幸せも束の間、暴漢への仕返しが、今度は彼を刑務所へ追いやることに…。
フェード・アウトで繋がれる不幸な出来事の連鎖に、ふと挟まれるユーモア。
不幸に見舞われ続ける男の物語は、後の『過去のない男』の原点とも言える。
『罪と罰』
ドフトエフスキーの名作「罪と罰」に挑んだカウリスマキの野心漲る驚異の長篇デビュー作。
工場に勤める青年ライヒカイネンが、恋人をひき逃げした男を射殺した。
現場で目撃していたケータリング業者のエヴァは警察での証言を偽り、二人の間に次第に奇妙な共犯関係が生まれていく。
原作の核心を大胆にすくいとって、殺人者ラスコーリニコフ=ライヒカイネンの葛藤を、台詞を抑え、画面と描写の力で描き出す。
労働者三部作の2作品は、怒涛の展開で、ラストもホッするものでした
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やっぱり音楽がいいですね~、以前、サントラ聞いたのですが、ここで使われたのか~とか、
曲と映像が一致してまたまた感慨深かったです。
ストーリーは、困難を受け入れその姿に一瞬諦めを感じるのですが、そうではなく、ただ一生懸命生きている姿なのだな~と…
多様な台詞は必要としない人と人との間、暖かさを感じるシーンが多かったです。
ところどころにあるユーモアにも、気持ちがポっとしました。
特に印象深かったのは、『真夜中の虹』のラストシーンの美しさと流れる「Over the Rainbow」の素敵な事
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3人、南で幸せになれるといいなぁ
罪と罰は、原作は途中で挫折しておりストーリー薄っすらでしたが、HPにあるように原作の核心にそったものだったと思います。
というか、初・長篇デビュー作とは
全くそんな風には見えない完成度でした。
最初勝手に想像していたイメージとは、全然違う作品でした。
今まで敗者三部作等を中心に見ていたので、カウリスマキ作品の違う作品を見れた気もしましたが、どこか一貫したものも感じました。
集中切れる事無く、最後まで鑑賞しました。
あと、フィンランド語
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これだけ見ているとフィンランド語の基本的な用語が理解できました(笑)
まだまだ、特集上映続くのでまだ未鑑賞の作品をこの一週間で極力見ていきたいです