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Today's latter

東京国際映画祭『遺灰の顔』☆鑑賞

2014-11-01 23:59:59 | 映画~映画館鑑賞
東京国際映画祭にて、「遺灰の顔」を鑑賞しました。



この作品を選んだ理由は、今話題になっているイスラム国とかの事もあるし、
普段の暮らしをしている普通の人達について知りたいと思ったからです。

イラン・イラク戦争に出兵し戦死して戻された遺体の取り違え疑惑を
宗教や政治に翻弄されながらも、息子や孫の事を思う家族の動きを
ブラック・ユーモア的に描いていく作品でしたが、
その田舎の人々のやりとりの切なさやるせなさ・・・
村の風景は牧歌的で美しく、女性のビーズや刺繍を施した服も美しい。
のんびりとした村で、兵士が運んでくる遺体。

日本に住んでいると分かりませんが、宗教による生活習慣が
この国の人々にとってこんなに重要なのかと、改めて感じる内容でした。

この周辺の国に限らず、ずっとずっと昔から殺し合いを続けている人間に
映画を見ていてむなしさを感じました。


監督のコメントで、ビザの発給をイラクの日本大使館が停止しており、隣国まで行かなければならず、来日がかなわなかった。
この国に住むことで、テロリストだとひとくくりに思われるのは悲しい。


映画の普通の人々は、家族を思う普通の人間。
他の人々同様に平和を願っていると思います。
無知や偏見で更に状況を悪化させによう、少しでも文化的な交流をはかれていけばいいなと思います。
映画の映像や、音楽も素敵でした 



女獄門帖 引き裂かれた尼僧☆鑑賞

2014-10-31 23:59:59 | 映画~映画館鑑賞
新文芸座にて「女獄門帖 引き裂かれた尼僧」を鑑賞しました 
石井輝男×牧口雄二の作品を上映とは、濃いラインナップですが、
石井作品は何度も見てるので、ラスト上映のこちらだけ鑑賞しました。

年期が明けて田舎に戻れると喜んでいた飯盛り女郎のおみのは、女衒たちのどす黒い情欲に捕らわれてしまう。
噂に聞いた現世の縁をたち切るという山奥の縁切り寺・愁月院に逃げ込んだおみのだったが、そこは訪れる男たちを蜘蛛の巣に捕まった蝶のようにその精気を吸い取り惨殺する恐怖の尼寺だった!


確かにエログロ満載ではあるものの、女達の悲劇を中心にストーリーも辻褄が合うし、
謎の少女の存在も情緒的だし、エロシーンのカメラワークも凝ってるし、
カルト映画と言われている中でも、普通に文芸作品の様な雰囲気を醸している作品だと思いました。
石井作品の様なザエンターテイメントって感じより、落ち着いた印象がありました。
ただ、蛾次郎のラストは衝撃でしたが 
女優さんもきれいで俳優さんも往年の個性派揃いで、見応えのある作品でした。

春を背負って☆鑑賞

2014-08-02 23:59:59 | 映画~映画館鑑賞
「春を背負って」を鑑賞しました

木村大作監督の「剣岳 点の記」を見て、その映像の美しさとガチな撮影に惹かれ
この作品も鑑賞しました。

今回は、前回の様な過酷な冬山の様子はありませんでしたが、
山小屋を中心に親子愛や友情やを描いていました。

正直、ストーリーはベタな展開でしたが、美しい山々の景色には面倒なストーリーは無用 
雄大な自然の前では、人々は素の自分に戻り、対峙するのです。
そんな姿を爽やかに描いていて、こちらも自然な気持ちになれました 

ほんと、木村監督は唯一無二な存在だと思うので、これからもお元気で映画を取って欲しいです。

リアリティのダンス☆鑑賞

2014-07-12 23:59:59 | 映画~映画館鑑賞
渋谷アップリンクにて、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の「リアリティのダンス」を鑑賞しました 
上映後には、滝本誠さんと柳下毅一郎さんのトークショーも行われました 


 あらすじ
1920年代、軍事政権がはびこるチリの小さな村トコピージャ。アレハンドロ(イェレミアス・ハースコヴィッツ)は高圧的な父ハイメ(ブロンティス・ホドロフスキー)と、
息子を自分の父親の生まれ変わりだと信じる母サラ(パメラ・フローレス)と一緒に生活していた。
一方学校では、ロシア系ユダヤ人であることからいじめられていた。


共産主義者で家長として君臨する父と熱心に宗教を信仰する母。
最初は、本人が主役の様に話が進んでいくが、実は父が主人公の話であることに気づいた。
独裁政権のチリとユダヤ人であるという事、放浪している中で、ありとあらゆる自体が重なり
後半は、壮大な叙述詩の様に展開していった。
父の高圧的な様子もだんだんと変わっていき、まるで別人。
その帰りを待つ妻と息子、母の家族への深い愛情の表現が、また抽象的であるが深い。
正直、冒頭の10分位では”どうなることやら”と思っていたが、
本人がカツラを取ったあたりから、どんどん話しに引き込まれていった。


上映後はトークショーだったが、私はこのお二人の本や連載を昔から愛読していたので、
生でご本人のお話を聞けて楽しかった~ 
雑誌の連載を読んでいた頃は、リンチ好きというかツインピークス大好きな印象だったが、
やっぱり冒頭の話はリンチの話(笑)
ホドロフスキーの話は、最近来日した時の様子や、昔来日した話し
(俺が一人の女で5人も子供を作る訳ないだろう!と逆切れした話は面白かった)
200ドルのカンパでクレジットに名前が載っている話
(ホドロフスキーはお金は返したハズと言っているとのこと)
タロットカードの話など、裏話が聞けて楽しかった。

ホドロフスキーのDUNE☆鑑賞

2014-07-05 23:59:59 | 映画~映画館鑑賞
渋谷にて、「ホドロフスキーのDUNE」を鑑賞しました 

頓挫した映画を監督や製作にかかわった人々が色々と語っていくドキュメンタリーです 
監督の魅力に惹かれて、能力のある人々が集まりDUNEを作っていく姿から
アメリカの大きな映画会社との折衝つかず、ホドロフスキーのDUNEが頓挫した経緯を
明るく語ってました 

とにかく、少年の様に目を輝かせて映画の事を熱く話す、監督がめちゃくちゃ魅力的 
時間と労力をとてつもなく使った映画が、別の監督で映画化され
それを映画館で見ていた時の話が、(失敗作で笑いがこみ上げた)共感出来るというか(笑)人間らしい正直な方で素敵だ------と 
あと、ラストで語った絵コンテ等があるから自分の死後にでも映画化すればいいさ~と
その達観しているというか、これだけの構想であれば自分で と思うところを、
こう言える潔さも素敵だな~と思った 
前向きとは違う、世界観の幅の広さ、考えてる範囲が宇宙範囲 
天才って、やっぱ凄いな~と。

アニメ映像で見た作品は、引き込まれそうになったし、
その後の有名な作品に多大な影響を与えたという事も知ったし、
何故、ネットでこの映画で元気が出るって言われてたのかも謎だったけど、
この映画見たら元気出ました 

サンタ・サングレ/聖なる血☆鑑賞

2014-06-18 23:59:59 | 映画~映画館鑑賞
アレハンドロ・ホドロフスキー監督の「サンタ・サングレ/聖なる血」をアップリンクで鑑賞しました 

あらすじ 

サーカス団長のオルゴとブランコ乗りコンチャの間に生まれたフェニックスは繊細で感受性豊かな少年。父オルゴは女たらしのサディスト。
ある日父の浮気現場を発見した母は、彼の下半身に硫酸を浴びせるが、これに激怒した夫は彼女の腕を切断し、自らも喉をかっ切って果てる。
この一部始終を目撃したフェニックスはショックの余り精神を病んで施設に収容された。
やがて成長した青年フェニックスは、病んだ精神を母の狂気に操られて、女すべてへの身の毛もよだつ復讐を繰り返すが……。  


この映画は、ホドロフスキー映画では分かりやすい映画だと思いました 
母への思い、母からの思い、その辺りの展開は理解出来る部分がありました。
途中、不可思議で凄惨なシーンが多数ありますが、ラストはきちんと説明がつくオチになっていました。
フリークスや刺青、エロスや血、動物、人形、少年少女、ドラッグ・・・
妖しさ満載の映像で、展開に驚きの連続で面白かったです。

『恋の渦』『暗闇から手をのばせ』☆鑑賞

2014-04-20 23:59:59 | 映画~映画館鑑賞
大根仁監督×町山広美さんのトークショーがあるというので、新文芸座へ 

まず、『暗闇から手をのばせ』から鑑賞 
障害者専門の風俗の話でしたが、後半はストーリー展開的に突っ込みどころ満載で青春映画っぽくなっていましたが、
前半は、ちょっと異空間な感じで惹きつけられるものがありました。
色んな男性を相手にしている主人公の「男の人って、かわいいんだよね~」っていう台詞にグッときました。
特定の男性以外「え~、そんな感情を男に持つ事なんてあんまりない…」と思った自分の女子力とか、
ある意味こういう女性は「天使だな」とか、全体的に薄っすらでも男性を"可愛い"と思える女性としての資質があれば
何か違っていたのかしら  とか、映画の本編とは違うところに食いついて鑑賞しました。

『恋の渦』の前にトークショー 

町山さんの話の格付けで付き合うとか、謝ってばっかりいる女が実は計算高いとか、
登場人物のドンキホーテに居る人っぽい人よく見つけたね~とか
低予算で衣装を監督さん自らアルタに買いに行ったとか、暗闇から手をのばせを見て、ドラマに小泉さんを起用したとか
映画の中の小泉さんの下着が自前とか、低学歴低収入の人の映画を作りたかったとか
エロを見せる為にはチュッパチャップス舐めさせておくとか
自分がどの人物に当てはまるか考えながら見るのもおススメとの事でした~

せっかくなので監督にパンフにサインしてもらいました~ 

恋の渦ですが、トーク面白過ぎ キャラ面白過ぎ 
確かにトモコは…でも、こういう女いるいる 
でも、私はトモコの様には出来ない方なんだよな~
上の映画の女性の様な異性に寛容な気持ちもイマイチだし、女としての狩猟本能が低いのか… 

ちょっと生生しくて、ほんとこういう人達ドンキとかに居そう とか、笑っていたりしたら
あっと言う間に2時間20分 
映画面白かった~ 

『ワンチャンス』☆鑑賞

2014-03-29 23:59:59 | 映画~映画館鑑賞
新しく出来た日本橋のTOHOシネマズに行ってきました。
コレド室町2の中にあるのですが、周辺の建物含め和風に演出されて町並みで素敵でした 

映画は、携帯のショップ定員が子供の頃からの夢であるオペラ歌手になる話でしたが、
とにかく設備の音響がよくって、オペラのシーンの迫力がパンパなかったです 
この映画館で、この映画を選んで良かった~と思った瞬間でした 

桜もきれいでした