3階の一番奥には・・・

五感を研ぎ澄まし☆好奇心の趣くまま日々過ごしています♪
Today's latter

平沢進 PHONON2553  三日目

2010-02-28 23:59:04 | 音楽~ライブ感想等やお気に入り曲
またまたまた、行っていました、恵比寿リキッドルーム  

初日・中日は、友と二人で参戦したのですが、本日は最終日と言う事もあり、もう一人友を加えて三人で参戦  

ライヴ前にランチ&お茶をしながら、二日間を振り返り、最終日の備えた私達(笑)
新参者ですが、いい加減、二日も行くと様子が分かってきたし、
多方面から情報も得て、謎だった部分も解消され、更に新たな発見をし、
気合が入ると言うか、ドキドキ感が増すと言うか  
とにかく、最後だから楽しもう    と決めたのでした。


今日は、やや前方中央辺りで見ました。
やっぱり、中央の方が音がいいし、とにかく少しでも前で見たい  っていうのが有ったので  

ライヴ、楽しかったぁ   この日が、一番盛り上がった気がする。
思わず、呼び捨て(笑)で『HIRASAWA~  』って、叫んじゃったし(笑)


いつも行くライヴは、前方中央付近でモッシュ  なパターンが多いのですが、
師匠のライヴはそういう心配もなく、ファンの方もその場でお行儀良く師匠を見守る…って感じで微笑ましかったです  
ま~でも、友とも話ていたのですが、アキバ系が多かったような(笑)
普段、あまり接点のない人達ですが、なんか"いい人達だなぁ"って感じでした。

とにかくガンガンぶつかって(笑)踊らなくても、完全燃焼でした    すっきり 
と言うか、アッという間に時が過ぎていきました 
気が付いたら、「Another Day」って感じで(笑)
あと友が聴きたいと言っていた「Leak」も聴けて良かったです  

15秒休憩するヒラサワと、腕ぶんぶんさせてたのと、
MCで「点呼する惑星の CDジャケットがアメリカで受賞したというニュースが入って…」
とか、ネットの生中継の話とか、「やかましい、名を名乗れ!」とか、
その辺りも最終日と言う事で充実していて楽しかったです  


年にこの時期しか会えないなんて、"織姫と彦星みたい…"と思いながら、
楽しみにしていたイベントが終わってしまい、少し寂しい気分 

ライヴ終了後、友とツイッターでセットリストを確認しながら、"また、来年だね~"とつぶやいたのでした…

ほんと早く、また師匠に会いたいな  


以下、自分用メモ(平沢サイトより)

•2010年2月28(日) 17:30開場 18:00開演
01: Solid air (還弦主義ver.) / Perspective (1982, P-MODEL)
02: 賢者のプロペラ 3 / SOLAR RAY (2001)
03: CODE-COSTARICA / 白虎野 (2006)
04: BERSERK - Forces 1.5(PHONON2553 ver.) / SOLAR RAY (2001)
05: Town-0 Phase-5 / 救済の技法 (1998)
06: 人体夜行 / 点呼する惑星 (2009)
07: RIDE THE BLUE LIMBO / BLUE LIMBO (2003)
08: MOON TIME / 救済の技法 (1998)
09: 星を知る者 / アルバム未収録 (2001)
10: 点呼する惑星 / 点呼する惑星 (2009)
11: 可視海 / 点呼する惑星 (2009)
12: 力の唄 / AURORA (1994)
13: Mirror Gate / 点呼する惑星 (2009)
14: 王道楽土 / 点呼する惑星 (2009)
15: ルクトゥン OR DIE (PHONON2553 ver.)/ アルバム未収録 (2001)
16: LEAK (還弦主義ver.) / KARKADOR (1985, P-MODEL)
17: 聖馬蹄形惑星の大詐欺師 / 点呼する惑星 (2009)
18: 山頂晴れて / ヴァーチュアル・ラビット (1991)
EN
19: Astro-Ho!帰還 / 点呼する惑星 (2009)
20: 上空初期値 / 点呼する惑星 (2009)
EN
21: Another Day (還弦主義ver.) / ONE PATTERN (1986, P-MODEL)

平沢進 PHONON2553  二日目

2010-02-27 23:59:30 | 音楽~ライブ感想等やお気に入り曲
またまた、恵比寿リキッドルームです  

今日は、少しでもいい音で聴きたいと中央付近で師匠を拝んできました(笑)
相変わらず、今日の平沢も神々しかったです  
後光が射してました  ま~ライトの加減もあると思うけど(笑)

基本的には『点呼する惑星』中心、その中から昨日とは若干曲を入れ替えていました。



以下、自分用メモ(平沢サイトより)  

PHONON2553

•2010年2月27(土) 18:30開場 19:00開演
•会場:東京・恵比寿 リキッド・ルーム
01: Solid air (還弦主義ver.) / Perspective (1982, P-MODEL)
02: Town-0 Phase-5 / 救済の技法 (1998)
03: CODE-COSTARICA / 白虎野 (2006)
04: ロタティオン(LOTUS-2) / 賢者のプロペラ (2000)
05: 聖馬蹄形惑星の大詐欺師 / 点呼する惑星 (2009)
06: 人体夜行 / 点呼する惑星 (2009)
07: RIDE THE BLUE LIMBO / BLUE LIMBO (2003)
08: MOON TIME / 救済の技法 (1998)
09: 星を知る者 / アルバム未収録 (2001)
10: Astro-Ho!帰還 / 点呼する惑星 (2009)
11: GOES ON GHOST (還弦主義ver.) / ANOTHER GAME (1984, P-MODEL)
12: 力の唄 / AURORA (1994)
13: 上空初期値 / 点呼する惑星 (2009)
14: 王道楽土 / 点呼する惑星 (2009)
15: BERSERK - Forces 1.5(PHONON2553 ver.) / SOLAR RAY (2001)
16: 山頂晴れて / ヴァーチュアル・ラビット (1991)
17: Mirror Gate / 点呼する惑星 (2009)
18: ルクトゥン OR DIE(PHONON2553 ver.) / アルバム未収録 (2001)
EN
19: 点呼する惑星 / 点呼する惑星 (2009)
20: Phonon Belt / 点呼する惑星 (2009)


自分的には、昨日より今日の方が楽しかったです 

遠い世界に視線を合わせながら歌う師匠、カッコいい 
ほんと、今日ライブが始まって師匠を見ながら"続けてライブに来られるなんて、幸せだ  "と思いました  

今日は、昨日よりファン層が個性的になっていた気もしました(笑)
普段は、あんまり交流がなさそうな人達(苦笑)
その辺りも、見ていて面白かったですね  

MC「呼び捨てにされても、出てまいります」「この馬の骨め」に感激でした  

とうとう、明日は最終日   思う存分、楽しむぞ 

平沢進 PHONON2553  一日目

2010-02-26 23:59:15 | 音楽~ライブ感想等やお気に入り曲
恵比寿・リキッドルーム 「平沢進 PHONON2553」へ行ってきました 

待ちに待った師匠のライヴ   

もう~会場は人でいっぱい  
こんなに混んでるリキッドルームは、電気グルーヴ以来かな~って感じでした。

私と友は、ファン歴の浅い新参者ですが、入場前に少しお話した方は、関西からわざわざ来られた往年の平沢ファン  
色々と昔の話をして下さいましたが、あんまり分からなかった… 
でも、こんなにも長くファンの気持ちを惹きつけておける師匠、、凄い  


セットリストは、ツイッターで随時更新されていた様で、
新参者の私達は、聴いた事のない曲があって戸惑っていたのですが、
速攻でセトリが確認出来、あの曲は、あのアルバムに入ってる曲なんだ~とモヤモヤがスッキリ  
ネットで、生中継もされていた様ですね~

あと、あまりの打ち込みに、途中"本当に歌ってるのかな~  "と思いましたが
マイクの調子が悪く声が聞こえない個所があり、"口パク"疑惑が皮肉にも解消されました(笑)

黒のロングコートに黒ブーツで、職人の様に作業してました  
ギターを弾く姿も、カッコ良かった  
左側で見ていたのですが、こっち側によく来てくれて嬉しかったです  
MCも、還弦作業の事や舞台装置のスモークの事、ローディーの松本さんの事、3日間続くライヴの事と、
モソッとアンコール前に話てました。

しかし、ぶっ続けに約1時間半、歌いきる体力が凄い  
そして、あの機敏な動き   カッコ良かった 
 

私達、平沢進…"3日間、全部行く予定!!!"

セトリとか全部、変えてくるんだろうか…楽しみだ  


以下、自分用メモ(平沢サイトより)  

PHONON2553

* 2010年2月26(金) 18:30開場 19:00開演
* 会場:東京・恵比寿 リキッド・ルーム

01: Solid air (還弦主義ver.) / Perspective (1982, P-MODEL)
02: 聖馬蹄形惑星の大詐欺師 / 点呼する惑星 (2009)
03: CODE-COSTARICA / 白虎野 (2006)
04: 山頂晴れて / ヴァーチュアル・ラビット (1991)
05: BERSERK - Forces 1.5 (PHONON2553 ver.) / SOLAR RAY (2001)
06: 人体夜行 / 点呼する惑星 (2009)
07: RIDE THE BLUE LIMBO / BLUE LIMBO (2003)
08: MOON TIME / 救済の技法 (1998)
09: 星を知る者 / アルバム未収録 (2001)
10: 点呼する惑星 / 点呼する惑星 (2009)
11: 可視海 / 点呼する惑星 (2009)
12: 力の唄 / AURORA (1994)
13: Phonon Belt / 点呼する惑星 (2009)
14: 王道楽土 / 点呼する惑星 (2009)
15: ルクトゥン OR DIE(PHONON2553 ver.) / アルバム未収録 (2001)
16: Another Day (還弦主義ver.) / ONE PATTERN (1986, P-MODEL)
17: Mirror Gate / 点呼する惑星 (2009)
18: 賢者のプロペラ 3 / SOLAR RAY (2001)
EN
19: Astro-Ho!帰還 / 点呼する惑星 (2009)
20: 上空初期値 / 点呼する惑星 (2009)

赤く輝く源泉

2010-02-25 23:59:48 | WEB作品等
今日は、ちょっと一区切りついた日でした  

パッと見、クールに見られる事もありますが、自分では"負けず嫌い"+"感傷的"な人間だと思っています(笑)
単純て事か(笑)  
しかし、そんな"負けず嫌い"から起こった小さなきっかけが、自分の世界を広げてくれる事もあります  

今となっては、忘れかけてた闘争心に火を付けてくれた人に少~しだけ感謝です   




一番上の写真とこの写真は、元は同じです  
『赤』、『生きる為に生まれたんだと』『確信する』『色』  

塩羊かん ♪

2010-02-24 23:59:31 | スイーツ
最近、諸事情により"和菓子"を貰う事が多いです 

その中でも"おお  "って思ったのがコレ  

信州の『本練 栗田の塩羊かん

甘さはとっても控え目で、ほんのりと塩の味がします。

口あたりが滑らかでさっぱりしていて、塩味が更に餡の旨味を引き出すという…深い味です  
"羊羹、一本は…"って事もあったりしますが、こちらは、飽きずに食べられて美味しかったです  



西日暮里ホルモン

2010-02-23 23:59:52 | グルメ~お店編
ベア教室で一緒になる飲べいな女性から話を聞き、『ホルモン、食べたい~行きたい』と思っていたお店が、ココ 
数年前まで、ホルモンを食べず嫌いしていたのですが、一回、下町の美味しいお店に連れてって貰ってから大好きに  

おススメの"ホルモン一本漬け"を食べたかったのですが、本日は予約にて終了との事でした~ 残念。
日によって入荷の量が変わるらしいので、事前に予約した方がいいかも。

なので"丸腸ホルモン一本つぼ漬け"を、オーダー 



焼くと、一番上の写真みたいな感じになります。
表面コリコリ&油の部分はもちもちで、うま~  


豚足刺し




レバ刺し、せんまい刺し



豚足は初めて食べたけど、あっさりしていてコラーゲンたっぷりな感じ。
レバ刺しも癖がなくて、美味しかった 


ホルモン5種盛り合わせ&ロースの???(忘れた  )



どれも美味しかったです  


全体的な感想は、ホルモンの質が高い  
外れ無しです  

舎人ライナーの駅のひっそりした場所にある割には、かなり混むので、ダラダラは出来ない感じかな。
でも、サクッと飲んで食べてだったら、充分満足  


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『ウィニングチケット~遥かなるブダペスト』 鑑賞

2010-02-22 22:51:18 | 映画~映画館鑑賞
ウィニングチケット~遥かなるブダペスト』(2003・ハンガリー)、渋谷・シネマアンジェリカにて鑑賞しました 
同じくハンガリー映画の『だれのものでもないチェレ』と併せて鑑賞したのです(詳しくはこちら


(あらすじ)

1956年のハンガリー。
フォークリフト運転手のベーラは、集合住宅で家族と美しい女性の下宿人と暮らしていた。
偶然、サッカーくじで月給の100年分以上に相当する大金を手に入れたその日(10月23日)、ハンガリー動乱が勃発する。
当選金を受け取るも銀行に向かう途中にデモに巻き込まれ、現金をそのまま家に持ち帰る事に。
市街戦が激化し使い道に困った彼は、家族が反対する中、親戚のピシュタからのアドバイスに従い行動を起こすが…

ソビエトの支配下にあったハンガリー政府に、労働者や農民達が不満を爆発させ暴動やデモに発展した。
そこにソビエト軍が介入し戦闘となり、約2000人が死亡し18万人以上が海外に亡命したといわれる"ハンガリー動乱"
その最中を舞台にした映画です   (実話に基づいた話)


前半は、"貧しいながらも楽しい我が家"で暮らす一家でしたが、サッカーくじで大金を手に入れてから生活が一変  
ハンガリー動乱も重なり、大金の使い道を廻っての口論の末、家族の絆が木っ端微塵に。
冒頭の字幕で"祖国に残った者たちを描いている"とあったので、この大金でソ連に立ち向かうのかと言うとそうではなく、
ただただ、時代に翻弄される主人公の中年男性の姿を描いています。

時代の勢いに流される家族に対し、
主人公の敬虔なキリスト教徒の母が語る"神の言葉"が、映画を見ている人を"ドキッ"とさせます。
しかし、家族にはその本当の意味は響いていないように思えました。


現在ならば当選した大金を有意義に使う策も有ったでしょうが、政情不安な状況で、疑心が疑心を呼び
当選者にとって"ウィニングチケット"だったハズの当たりくじが、"不幸のくじ"へと変わってしまいます  


他の東欧の映画のパターンと同じで、主人公だけは決して祖国を捨てる事なく危険を覚悟で留まります。
途中で家族が何度も"亡命"の話をしますが、主人公は耳を貸しません。
ハンガリーとかその周辺の国の映画は、"侵略に負けない愛国心"テイストを絶対入れてくる気がします。
陸続きで周辺を大国に囲まれ、常にその陰に脅えながら暮らしてた歴史が有るからでしょうか…
"島国"で暮らしてきた歴史を持つ日本に住む私には、その気持ちは図り知れない部分かも知れません。


"大金"と"ハンガリー動乱"という、人一人では太刀打ちの出来無い大波に飲まれ流されていく様を、後半はシュールに描いていました。
ラストシーンは、少し切なかったです。

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スイーツ食べ放題♪

2010-02-21 20:53:46 | グルメ~お店編
吉祥寺・第一ホテル『バー・シャンブル』のスイーツ食べ放題(飲み物・軽食も有り)へ行ってきました  
90分で1600円です(土日の金額)

程ほどの席数なので、お料理のコーナーが渋滞する事も無く、ケーキや飲み物もゆっくりと取る事が出来ました   穴場かな

ケーキ、ブラン・マンジェ、プリン、シュークリームなど20種類位のスイーツが   
他にも、パスタ、ポテト、サラダ、サンドウィッチ、コーンスープ等の軽食が有ります。



ホテルのスイーツ食べ放題、好き  
サービスもいいし、お料理に外れが無し  
こちらの食べ放題もゆったりしたソファのお席で、おしゃべりしながら楽しく過ごす事が出来ました 
私、全種類を制覇しました(笑)

特にお料理で印象的だったのは、しっとりしたロールケーキとコーンスープ  
しっとりモチモチしたスポンジに、甘さ控え目のロールケーキ 
家庭では絶対作る事の出来ない、手の込んだコーンスープ  
基本的なお料理が美味しいお店は、他のお料理も美味しい  と思います。


吉祥寺は、大きな商店街が有り沢山お店が有りますが、たまにはホテルでゆっくりお料理を楽しむのもいいと思います  

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モコモコベア

2010-02-20 23:59:21 | ニヒル牛・テディベア
吉祥寺&西荻窪に、またまた出没  

休日の井の頭公園は、刺激がいっぱい    

「井の頭公園アートマーケッツ」

公園内に出店する露店を"登録制"にし、"手作り"で"オリジナル"な商品を売っています  
一周するだけで、アート、音楽、ファッション等々の個性的なお店に沢山、出会えます   
クオリティー高し    


そのまま、西荻窪へ移動  「ニヒル牛」へ  

製作中だった『モコモコベア』(詳しくはこちら)を置いてきました 
やり遂げた~達成感  今回、色々と学ぶ事も多かったです。(詳しくはこちら

率直な感想としては…
「思ったより、時間が掛からずに作る事が出来た  」
「ちゃんと手が動いて、サクサクと作る事が出来るよ~  」


本日、試行錯誤しながら作った"モコモコベア"を置き、
「ニヒル牛」を始めて約半年、やっと"なんとなく~な全体像"が分かって来たかな~って、
勝手に"一皮剥けた" って、"関所を無事に越えた "みたいな安堵感に浸りながら、
置かれた"モコモコベア"を見て思ったのでした(笑)

でも、まだまだ第一歩、修行が足りない…足りな過ぎる  
もっともっと丁寧に、オリジナリティ溢れる作品を作りたいな  


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『だれのものでもないチェレ』 鑑賞

2010-02-19 23:59:40 | 映画~映画館鑑賞
渋谷・シネマアンジェリカにて『だれのものでもないチェレ』(1976・ハンガリー)を鑑賞した  
ニュープリントによる、リバイバル公開。


(あらすじ)

1930年代のハンガリーの農村。
独裁政権下、民衆は貧しく、人権も保障されていなかった。
孤児・チェレ(ジュジャ・ツィンコーツィ)は、孤児院に収容され、養育費付きで農場に養子に出され、
毎日、衣服も身につけない姿でこき使われていた。
酷い虐待に耐えていたチェレは、ついに家を出る。
しかし、再び孤児院に収容されたチェレは、更に酷い養父母に貰われる。
そこでチェレは、牛小屋で老人と一緒に住む。
チェレは老人と接し、生まれて初めて人の温かみを知る。
老人(ヨージェフ・ビハリ)は、家や土地を養父母一家に取りあげられていた。
養母(マリアン・モール)は、老人が憲兵に密告するのを恐れ、老人を毒殺する。
更に、証拠隠滅の為に老人の残した物を焼却し、チェレさえ殺そうとする。
クリスマスの夜、チェレは一人寂しく牛小屋で、藁の茎に火を灯し、顔も知らない実の母の事を思う。
その時、火が燃え移り、牛小屋は炎に包まれるのだった…
(実話に基づいた話である)


この映画の舞台・ハンガリーは、第二次世界大戦ではナチスドイツに脅かされ、その後は、ソビエトの強い影響下に置かれていく運命となる。
ハンガリー動乱など、民衆の不満を暴力で抑え込みながら。
ハンガリーも含めほぼ同じ運命を辿る周辺の国(チェコやポーランド等)の映画は、
ナチやソビエトに迫害されながらも、民族の誇りを持ち戦う民衆を描いた作品が多い。
…と言うか、その主題の映画しか見たことない気がする。
あと特徴としては、宗教色(キリスト教)が強いのと、"暗くて、救いが無い"話が多い事。
特に古い作品(社会主義の時代)は、"商業ベース"な作りをしていないので、
"泣き笑い、最後はハッピーエンド  "な映画を見慣れている人には衝撃だと思う。
徹底した"リアリズム"

この映画も、主人公の7歳の女の子"チェレ"(みなしごの意味)が、裸で家畜の様に働かされ、酷い折檻をされる様子は衝撃である。
しかし、過酷な状況でも自身の尊厳を失わず"生きて"いこうとするチェレ。
決して媚びたりせず、自由に真っ直ぐに生きていこうとする。
ただ、本当のお母さんが迎えに来てくれる事を信じて。
映画の中の風景も牧歌的で、少し救われる。

辛い暮らしをする老人とチェレ、その老人の財産を奪い優雅に暮らす養父母、同じ教会に通いそれぞれキリスト像に膝まづき祈る。

「ねぇ、神様、本当にそれでいいの  」と、キリスト教は全く分からないけど、私は心の中で突っ込み入れた…
「不条理すぎる」と…「なんか意味無い…」と。
熱心に信仰する老人とチェレ、おとぎ話ではないから"神様がなんとかしてくれる"とは思わないけど、
あまりにも"神も仏もない"過酷な生活  
それぞれの"神様"って、一体なんなんだろう…


あとは、ラストシーンを見て何故か『フランダースの犬』のラストシーンを思い出したなぁ。
「もう、疲れたよ…」って言うシーン。
『フランダースの犬』自体のあらすじは、あんまり覚えてないけど(苦笑)


30年程前に公開された映画だが、邦題の「だれのものでもない」が、そのままこの映画を表していて、
子供であっても"個人の尊厳"を尊重し"だれのものでもない"のだと言う事を、
主役の女の子の強い眼差しが改めて教えてくれた気がした。


同じくハンガリー映画『ウィニングチケット~遥かなるブダペスト』も鑑賞しました 
ハンガリー動乱時に起こった、実話を基にしたお話です。
こちらも近々アップします  


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