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『倫敦(ロンドン)から来た男』 鑑賞

2010-01-26 23:59:11 | 映画~映画館鑑賞
渋谷 シアター・イメージフォーラムにて『倫敦から来た男』【2007年/ハンガリー=ドイツ=フランス】を鑑賞した  

(あらすじ)

フランスの港の駅を見下ろすガラス張りの制御室で、毎晩、線路の切替をしている鉄道員・マロワン(ミロスラヴ・クロボット)。
ある晩、マロワンは、ロンドンから到着した船から降りた男・ブラウン(デルジ・ヤーノシュ)が、トランクを巡り別の男と言い争い、そのまま殺人を犯すのを目撃する。
ブラウン逃亡後、マロワンは殺された男が持っていたトランクを拾う。
その中には、大金が入っていた。
トランクを探し回るブラウン。
やがて、ロンドンから捜査の為にモリスン刑事(レーナールト・イシュトヴァーン)が街にやって来た…。


全編モノクロではあるが、白と黒のコントラストが美しく重厚な雰囲気を出していた。

台詞が少なく、ワンシーン・ワンショットが多い為、苦手な人には退屈に感じるかもしれない。
私は、逆に2時間半があっと言う間だった。
台詞が少ない分、無表情にさえ見える俳優の細かい表情が印象的で、釘づけになった程。
特に最初の殺人が起きトランクを拾うまでのシーンは、30分近くワンシーン・ワンショットであるが、
実際見ていると、時間の感覚を忘れる位の緊張感であった。

退廃的な空気が流れ、ここ最近撮られた作品とは思えない、
原作は、ジョルジュ・シムノン(メグレ警視シリーズが有名  )だが、書かれた時代の雰囲気が出ていると思った。

主人公・マロワンは、毎日変化も無く贅沢もせずに、家族の為に働く、不器用で真面目な中年男性だが、
"殺人"をたまたま目撃する事により、本人の意思とは無関係な方向に流されて行ってしまう…
誰にでも起こりうる日常の危うさを、淡々と描いた作品であった。



※ちなみに、今月末から2月にかけては、見たい映画がいっぱいです  
  ロシア映画とかハンガリー映画とか…
  なんか、その辺りに国の映画が好きだなぁ   特に古めの映画。
  プロパガンダ、ナチスがらみとか、反体制的なものと、(占領された、労働者の悲哀みたいな)
  パターンが有ったりするけど、日本に住んでいたら絶対に理解出来ない価値観、社会、
  度肝を抜かれる映画がバタバタ出て来て、ほんと面白いです  

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