まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

スコットランド生活の再開

2005-12-09 04:28:15 | 学業
12月8日(木)。

6日に息子を定期健診に病院へ連れて行ったり、昨日の午前中はバスの定期券の払い込みに行ったりしていたので、今日からようやく通常の大学生活に戻りました。

8時のバスで街中から大学への通学路を走っていくと、壮大な朝焼けに出会いました。日の出が遅いのも、こういう時はいいなあと感動してしまいます。

昨日午後大学に行った時は、でっかい男衆とがっちり抱き合って再会を喜び、他の学生ともウガンダの話などをして終わりでしたが、今日からは通常モード。
イギリス人の会話ってこんなに速かったんだなあ、と久しぶりに思い出してしまいました。でも、去年来た時は、本当に何にも分からなかったんだものな。人間というのは、時間さえあれば、ほぼどんなところにでも適応してしまうものです。

今日の作業は、ウガンダでたまりにたまった領収書の整理。これを出さないことには、大学からお金が出ません。領収書の総数は316枚。日付順に並べ、番号を振っているうちに、今日街である、東海岸熱というダニが媒介するアフリカの恐ろしい牛の伝染病に対する免疫、ワクチンを研究している教授の講義に出席する時間が来てしまいました。

ウガンダに行く前に免疫の勉強もしていたけれど、久しぶりの講義はついて行くのがやっとでした。ずいぶん分かりやすく講義してくれているとは感じたのだけれど、ウガンダで社会学的なことをやっていたので、場が違いすぎました。でも、免疫もよく分かっていないと、自分達のグループがやっている疫学をワクチン導入などに生かすときに、きちんと評価できないんだなあ。なので、また磨きをかけていくように努力します。

疫学をやっていても、こうして違う専門の一級の研究者の講義を手軽に聴ける機会があるというのは、やはり一流の大学にいるおかげです。この機会を大切にしなきゃね。ウガンダにいては、まるっきりこういう機会はなかったもの。

帰ってきた初日と翌日は、妻にも「何か遠い目をしている。」と心配されましたが、これまた恐ろしいスピードでほぼこちらの生活への適応がされたように感じています。明日は、担当教官たちとミーティングをしたいなと考えています。さて、評価はどのようなものか?そして、次の学年へのオフィシャルな進級試験およびレポートのお題は!?また事実上なくなるのか、年末年始!!!?

次回、請うご期待!