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まきた@VetEpi

酪農学園大学をベースに、発展途上国と日本の獣医疫学に取り組む獣医師のブログです。

むくむくとやる気が出てきたぞ

2006-04-10 03:17:01 | いろんな人がいるよ。
4月9日(日)。

このところ、病気がちだった息子が強くなり始め、また週末に人と会えるようになってきたためか、面白い人達の情報が入り始めました。

今日は、オランダ人のシッツェと家族3人とで、エディンバラ植物園に行きました。ここには、150年前に作られたガラス張りの大きな温室があります。大きな椰子の木がすっぽり入るサイズの温室がその時代に作られたなんて、驚きでした。中は大きな公園になっていて、リスがたくさん、白鳥やカモもいます。ミニ水族館があるのだけれども、ここの特徴は、魚よりも、水草の説明が細かくされていること。植物園だから。

天馬は大はしゃぎで走り回っておりました。

さて、その後おしゃれなカフェでお昼を食べたのですが、そこで面白い人の情報が。実はシッツェ、昨日引越ししたのですが、フラットメイトは40代の日本人女性、その人は学生をやっていて、また興味深かったのだけれど、大家が日本人女性とのこと。その大家さんは去年までうちの大学で学生をやっていて、日本人仲間のメーリング・リストを通して、コンピュータの中古販売などのお知らせを出していたので名前だけは知っていました。

大家のTさんは、エディンバラに住んだついでにフラットを購入までしたようですが、面白い経歴を持っていて、北極点に多国籍チームで立ったことがあり、それを本に執筆されているのです。北極点からは、日本の子供たちと交信したそうです。環境に興味があり、昨年までもエディンバラ大学で環境について勉強されていました。今は日本に帰っているそうですが、またしばらくしたら戻ってくるとのこと。お会いできるのが楽しみです。

いろんな人がいますね。僕にも今の学業だけでなく、いろんな経験や、興味があって自己というものが形成されています。窮屈に一つのことにしばられるのではなく、またいろんなことに興味を持ったり、首を突っ込んだりして行こう、とむくむくやる気が出てきましたよ。

できる人、そうでない人。

2006-03-07 19:45:22 | いろんな人がいるよ。
3月7日(火)。

4日(土)から、日本の某大学獣医学部からお客様がいらしているので、観光や大学、夜はパブへと案内しております。

昨日は、うちで軽く夕食を済ませた後、僕の好きなケルト音楽のライブが楽しめる小さいパブに、先生とスコッチを飲みに行ってきました。その日の目的は、お土産にするウイスキーをどれにするか、パブでいろいろ飲んでみることでした。5種類の、バーテンダーお勧めのスコッチから、僕も先生もブリュークラディッヒという銘柄が一番、という結論に至りました。

毎日一緒に食事をして話していることと、その先生も青年海外協力隊OBということもあり、お互いの途上国経験などで盛り上がり、かなり打ち解けてきました。そこで自然と、自分が持っている、将来への不安についても話していました。

イギリスの有名大学で博士課程に挑戦する貴重な機会を得たのですが、逆に秀才、天才というものを目の当たりにしている毎日です。日本の大学でも、大学に残る研究者たちは、さぞかし優秀なことでしょう。

そういう人達が周囲にいると、天才肌の類でない人ならば、自分はその人達のように、「できる人」ではないな、ということがはっきり分かってきます。先生も、「できる人」の話をしていました。そこで、先生に相談というか、質問をしたのです。以前から思っていたのだけれど、自分がここで一生懸命学んでも、「できる人」でない限り、博士のレベルでは仕事にならなかったり、就職すらないのではないか、必要とされないのではないか、と。

すると先生は、即座に三つ、言いました。
一つは、大学で仕事をする場合、「できる人」が必ずしも上手に学生を育てることが出来るわけではない、ということ。
次に、「できる人」とは違ったタイプの地道な仕事でも、コツコツやれば立派な仕事になる、ということ。
最後に、大学にも、いろんな個性とキャリアを持った人間がいたほうがいい、ということでした。

これらは大学についてでしたが、どの組織でも言えるかも知れません。先生も、僕の勉強の話より、協力隊での経験や、10年間、勉強や仕事はそこそこにバンドを第一にやっていたことの方が印象的だったようでした。確かに、世の中にはいろんな人がいた方がいいですよね。

マッサージ

2006-03-01 09:14:26 | いろんな人がいるよ。
2月27日(月)。

月曜の夜は、友人のユリさんがマッサージのストロークを練習しに来ました。
イギリス式のマッサージなのだろうか?タイ式でもないし、中国の指圧でもない、不思議なマッサージなのです。

ユリさんは、マッサージ師ではなくて、平安時代の陰陽道と当時の雅楽などを研究している博士課程の学生です。以前エンジェルカードで登場された方です。なので、マッサージは、学業とは別に取り組んでいる趣味?ライフワークの一部?すみません。僕にも正確には分かりません。

指圧やタイ式のような痛いことは全くしません。田んぼなどに住んでいる、カブトエビ(カブトガニではない)をご存知ですか?エビの形なんだけれど、脚を波のようにヒラヒラと動かしている生き物です。なんだか、まさにカブトエビの足のようにヒラヒラと背中をマッサージされました。恥ずかしながら、途中で意識を失って、イビキをかいて寝てしまいました。

終わったら喉が渇いて、たくさん水を飲みました。今日も喉が渇きます。ユリさん曰く、人によっては一日4リットルほども水を飲みたくなるそうです。水を飲むのは体にすごくいいようですね。

練習台になれてラッキー!次の練習はいつかな?

PS.音楽仲間でいつもコメントを下さるTAKAMIさんのライブをご案内します。
 ↓をクリック!イラストはhawkさんでございます。




山仲間

2006-02-19 06:41:27 | いろんな人がいるよ。
2月18日(土)。

友人のユリさんの紹介で、今日はあるご夫婦と知り合いました。
旦那さんのSさんはイギリス人、奥様のYさんは日本人。Sさんは13年も日本に住んでいたことがあるので、日本語がペラペラです。お二人は犬を2匹飼っているので、獣医の僕と会ってみたいと、ユリさんに話していたそうです。Sさんの年齢は50過ぎです。最近空手部の二十歳くらいの知り合いも増えてきたけど、年上の知り合いもいいですね。

天馬も、最近は近くの公園に短い時間出かけるくらいだったので、久しぶりの外出ではしゃいでいました。犬たちと会えたのも楽しかったみたい。僕達夫婦にとっても、家族3人では久しぶりの外出でした。

僕にとって今日の一番の収穫は、Sさんも山好きなので、今度一緒に行くことになったこと!Sさんは、300以上あるスコットランドの山のうち、98を登ったそうです。今度僕と行けば、2,3のピークを同時に縦走する計画なので、100を越えることになります。

イギリスに来てから今までは、近くまで行くための車もないし、家族もいるし、と高い山はあきらめていたのです。見せてもらった山のガイドブックに載っていた写真は、まさにスコットランドの山!楽しみだなあ。行って来たら写真を載せますねー。


エンジェル・カード

2006-02-12 07:43:47 | いろんな人がいるよ。
2月11日(土)。

皆さん、エンジェル・カードというものはご存知でしょうか?
僕も、つい2日前知りました。

今まで、タロット・カードもやったことがなかったのですが、ある友人が木曜の夜にうちに来て、エンジェル・カードなるものをやってくれました。
これには、何人かのエンジェル(大天使)のカードが含まれていて、ひく人は、自分が人生で悩んでいる、エンジェルに質問したいことを思い浮かべて、好きなカードをひくというものです。

僕はぶっちゃけ、今後発展途上国で仕事を続けると、妻子をその国に連れて行くべきなのか、彼らはこれ以上世界に引っ張り出されて幸せになるのだろうか、ということを考えながらひきました。

すると、出たのはガブリエルという天使の、'Creative writing'というカードでした。意味は、とにかく思っていることを書きなさい、そうすれば進むべき道が分かるでしょう、ということでした。

ふーん、と特に気にも留めず、次に妻がひくのを見ていると、妻がカードを切っているときに、一つのカードがはじかれて飛び出しました。そういうカードは、ジャンピング・カードといい、呼ばれてくるカードなのだそうです。カードに目をやると、'Child'というカードでした。意味は、あなたは子供を育てることによって、自分に眠っている、子供のときの感情も育てているのです、というものでした。

正直この時は、不思議に思いました。このカードは、子供を育てている人が引かなければあまり意味がないものだし、妻がどれくらい一日中子供のことを考えているか知っていたので。

その後また少し友人としばらく話をし、彼女が帰る時間になったので、カードをしまってあげようと思い、カードの束を手に取りました。
手に取ったことも何かの縁、他にどんなカードがあるか見てみたかったし、一番下にあるカードは何だろうと気になったので、束をひっくり返して見たのです。すると、そのカードには何と、

'Creative writing'

と書かれていました。最初にひいた、ガブリエルのカードだったのです。一瞬どきっとしましたが、冷静にケースの中にカードをしまいました。

自分はキリスト教徒ではないし、科学を学んでいます。エンジェル・カードに何種類のカードが含まれているか分かれば、自分が2回続けてそのカードを引く確率は容易に計算できるわけですが、この場合そんなこと知ったところでどうなる?
不思議なことに、自分はブログをやっていて、今もこうして書いているわけです。しかしながら、自分の考えているうちの、「重いこと」は、全て書いているわけではありません。

これからも全て書いてしまうようなことはないと思いますが、思っていることを書くというのは、自分のことを客観的にとらえることが出来て、確かにいいかも知れません。人から良い意見がもらえるかも知れないし。

エンジェル・カード。初めて知ったものをすぐ信じてしまうような初心(うぶ)さは僕にはもうないけれど、心に引っかかっていることを、人に見えない形でも書いてみる、というのはいいアイディアかも知れません。皆さんは、こんなカードや占いをやった経験がありますか?

日本人アーチストたち

2005-07-06 04:49:55 | いろんな人がいるよ。
7月2日(土)。

先日知り合った、アーチストのトモさんの展覧会に家族で行ってきた。
G8のデモに参加し、抗議集団が家の前で暴れていたので警察に捕まるまで3時間待ち、それからやっとだった。

今までミュージシャン、カメラマンと、アートの好きな、結構いい線まで行っている人とは仲良くしていたが、アートを生業にしている本物のアーチストと知り合いになるのは、イギリスに来てからが始めてだ。彼ら曰く、イギリスは芸術に対して投資する人が多く、アーチストとして食べていける国らしい。日本では非常に難しいとのこと。

トモさんの作品を見ると、一つ一つが、自分にとって全く新しかった。彼は製作中、感じたままに筆を動かしているので、出来上がったときには、よく覚えていないのだそうだ。

こんな出会いが出来るのも、エディンバラならではなのかも知れない。
彼は3週間の滞在だったが、こちらに長く住むアーチストの知り合いが増えてきた。
いろんな人が、いろんな人生を歩んでいるものだ。

トマさん来る。

2005-04-12 07:04:44 | いろんな人がいるよ。
4月10日(日)、フランス人のトマさんとユリさんが遊びに来ました。
トマさんは、ユリさんに誘われてパブに飲みに行ったときに知り合ったのだけれど、とにかく日本語が上手です。東京の若者の日本語が特に。
「えー、マジ?」とか「チョー」の使い方、ボケとツッコミは、僕より上手いなあと思います。

一昨年、国連準専門家の試験に応募したのだけれど、今から考えると当たり前、門前払いでした。
通常、修士号以上を持っていて、原則として国連公用語を2カ国語以上話すことが最低条件なのです。人を助けようとするのに敷居ばかり高くてなんだ!ネパール語なら話せるのに!と憤慨しましたが、今から考えると、知識とスキルがなければ役に立てないのは当たり前、しょうがなかったのです。

その時から機会があればフランス語を習得しよう、と考えていました。
本を買って少し読んだりしていましたが、今しかない、と最近始めました。まだ入門編の本を半分終えた程度。早く一冊覚えて、アウトプットの練習が出来るようになりたい今日この頃です。
トマさんにも練習相手になってくれるようお願いしました。

Monkey Temple

2005-03-21 06:42:37 | いろんな人がいるよ。
友人のステワート、メリナ夫妻が、とうとうネパール雑貨店をオープンしました。
今日はオープニング・パーティーだったのだけれど、風邪で行けなかった・・・。

でも、昨日行ってきたので、写真を載せます。
カウンターも内装も、全部自分達の手作り。
日本でもインド・ネパールのヒッピーデザイン的なものは未だに人気があるけど、こちらでも同じ。
内装の色使いがイギリスだな、とは思いましたが。

何はともあれ、夢を実現させたというのは気持ちのいいもの。
僕たちとしてもお香や小物が手に入りやすくなるので嬉しい限りです。
Monkey Templeというのは、ネパールのスワヤン・ブナートという寺院の別称で、サルがたくさん住んでいるところから来ています。彼らはその名を店名にしました。

交際範囲3;僕の場合

2005-03-20 11:46:25 | いろんな人がいるよ。
昨年12月に、チーム研究という、博士課程向けの参加型講義があり、そこでまず初めにやったことは、お互いの「coincidence;偶然の一致」探しでした。
参加者は1分ごとに相手を変えてはちょっとした会話をして、偶然の一致を探して行きます。参加者10数名がほぼ全員と会話をしたところで、講師は一人一人に、何人と、どのような偶然の一致、共通項があったか聞きました。

ここで驚いたのは、他の参加者はそれほど偶然の一致を見出せなかったことと、僕は話した全員とそれらを見出したということでした。
これはもしかしてエリート街道を歩んできた人とそうでない人との違いだったり、僕が比較的年を多く取っているからであったかも知れません。しかし、僕が思うに、僕は研究内容についてではなく、大抵簡単なことから聞いたからだと思います。どんなスポーツやったの?とか趣味は?とか。

「偶然の一致、もしくは共通項探し」
これが交際範囲を楽しく広げていく基本でした。

僕の最近の共通項は、音楽、日本、ネパール、妻、子供、Taekwan-do、そしてカトー・ユリさんといったところ。Taekwan-do(テッコンドー)は、去年12月に始めました。

交際範囲2;カトー・ユリさんの場合

2005-03-20 11:13:59 | いろんな人がいるよ。
以前カトー・ユリさんに誘われてパブに行った時のことです。行ってみると、ユリさん以外の4人は皆旧知の仲なのかと思いきや、皆ほぼ初対面だけど、面白そうだからみんな誘ってみた、ということでした。
日本人4人、台湾人1人、フランス人1人の組み合わせでしたが、共通していたものがあります。

それは、「日本語」でした。

しかし、いくら日本または日本語という共通カードがあったとしても、市内バスに乗って目的地で降りるまでに、初対面の人と友達になれますか?彼女は人並み以上にそういった能力を備えているのですが、僕が感心したのは、英語能力が高いにもかかわらず、日本というカードを敬遠せずに、有効に使っていることです。それだけ英語に関しては十分に会得しているのかも知れません。

僕も含めて多くの人は、留学したら、英語が母国語の人と英語だけで交友関係を作りたいと考えるものだと思いますが、なかなか上手く行かないことが多いと思います。
僕も一時、せっかく外国にいるのに日本人と付き合っていて英語を話さなければ勿体ないと考えてしまって、出来るだけ日本というものから遠ざかろうと考えました。しかしそれは英語上達、外国での友人作りに決して近道とは言えないかも知れません。