レビューは無視。
『【ラーメン店主】ネットで評価する人たちに苦言
食べログが主張する「3.5点以上の店舗(上位4.3%)は食通レビュアーから高評価なので高い確率で満足できます」は本当に信頼できるのだろうか? 普段は聞けない飲食店の本音の話から、食べログの信頼度を検証する。
◆食べログや評論家の意見に左右されない店づくりを目指す
ぼり・うむ
清水博丈さん 年商約1億円のラーメン店を捨て、4年前に客席9席の店をオープン
90年代、ラーメンブームを牽引した新宿の有名店「竈」の元店主・清水さん。4つの支店を出し、経営も順調だったが’09年に突然「竈」を閉めて、西早稲田に「ぼり・うむ」を開店させた。その理由はネットとマスコミへの不信だ。
「『竈』をやっていた頃、ネットやマスコミで大きく取り上げていただいたおかげで人気店になったのですが、店が大きくなるにつれ、評論家さんや、食べ歩きブロガーさんの意見に一喜一憂していました。自分が旨いと思うラーメンを作って、お客さんに味わってもらいたいだけなのに、顔の見えない人たちの評価に怯える日々に強い違和感を覚えるようになって、今の店をオープンさせました」
そんな苦い経験を経た清水さんだが、もう食べログやネットの評価は一切見ないという。
「今は妻と二人でお店をやってます。収入は大幅に減りましたが、今のほうが精神的には楽です。たまに、ラーメンを一口も食べずに写真を撮り続ける人に『麺がのびるので撮影はやめて』と強めに注意をすると、『俺の書き込みで、お前の店をつぶすぞ』なんて言われたこともありますが(笑)。ウチは地元のお客さんが多いので、ネットの影響はほとんどありません。雑誌でもランキング特集などへの掲載はお断りしています。もうランキングやレビューに振り回されたくありません」
清水さんは、食べログに限らずネットでお店を評価する人たちに対して苦言を呈している。
「味の評価っていうのは何度も通って、初めてできるものだと思うんです。それを一発勝負で評価するなんて、ヒドい話ですよ。特にラーメンって単価が安くて多く食べられるので評論しやすいんですよね。食べログやブログでお店の評価をするのは楽しいかもしれないけど、それを生業にしているお店側としたらたまったもんじゃないですよ」』
『「人から紹介された店を食べログで評価確認してはいけない」中川淳一郎
食べログが主張する「3.5点以上の店舗(上位4.3%)は食通レビュアーから高評価なので高い確率で満足できます」は本当に信頼できるのだろうか?
◆恥の感覚がない食べログの匿名レビューに“ウマい”話はない
食べログで真に価値のある情報を見分けることは可能なのか。
食べログには「失敗を防ぐためのツール」としては優れているが、「隠れた名店を見つけるのは難しい」という側面がある。食べログのステマを見抜くサイト「ステログ」を作成したWEBエンジニアの村上福之氏は「口コミが100件以上あるお店で、3点以上なら失敗することは少ない」と語る。それは計算上、レビューが100件にも達すると、一つの悪評で総合点が左右されることが少なくなるためだが、100件も評価される店は食べログの評価数以前に、繁盛している有名店がほとんどだ。
しかし、ユーザーが本当に欲しいのは「隠れた名店」の情報だ。「それこそ、ネットではなくリアルな人間関係で手に入れろ!」、そう熱弁を振るうのは、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。
「ネットの黎明期には、『良貨が悪貨を駆逐する』というユートピア思想がありました。匿名の誹謗中傷があっても、ネットには自浄作用があるので、次第に優良な情報だけが残るようになるという考え方です。食べログのような口コミサイトも、基本的にはそんな思想で成り立っています」
しかし、現実はそうでもない。
「何を書いても、匿名なら“書き逃げ”できる。だから、飲食店について真偽の定かでない情報を好き勝手に書いても、誰も責任を取らない。そんな人たちの口コミにどれだけ価値があるのか。それよりも、互いに人柄をよく知っている友人や仕事仲間のほうが、よっぽど有益な情報を教えてくれます」
リアルな人間関係では、もしマズい店を教えでもしたら、紹介した人間の評価も下がってしまう。だから、ネット検索だけではわからない、その人の“とっておきの店”を教えてくれたりするのだ。
「そんなときに絶対にやってはいけないのが、紹介された店の評価を食べログで確認すること。世の中には『検索したら低評価だったから』と言って、リアルな人間関係よりネットの匿名情報を優先させる人がいますが、相手の人格を否定する、失礼な行為だと知るべきです。そんな人たちには、それほどネットが好きなら、ネットと結婚しろ、バカと言っておきます」』
※実はなにも分かっていない「書き逃げ」あほ&おばか。そんなのを相手にしてはいけない。ただ「無視」、それでいい。
『【ラーメン店主】ネットで評価する人たちに苦言
食べログが主張する「3.5点以上の店舗(上位4.3%)は食通レビュアーから高評価なので高い確率で満足できます」は本当に信頼できるのだろうか? 普段は聞けない飲食店の本音の話から、食べログの信頼度を検証する。
◆食べログや評論家の意見に左右されない店づくりを目指す
ぼり・うむ
清水博丈さん 年商約1億円のラーメン店を捨て、4年前に客席9席の店をオープン
90年代、ラーメンブームを牽引した新宿の有名店「竈」の元店主・清水さん。4つの支店を出し、経営も順調だったが’09年に突然「竈」を閉めて、西早稲田に「ぼり・うむ」を開店させた。その理由はネットとマスコミへの不信だ。
「『竈』をやっていた頃、ネットやマスコミで大きく取り上げていただいたおかげで人気店になったのですが、店が大きくなるにつれ、評論家さんや、食べ歩きブロガーさんの意見に一喜一憂していました。自分が旨いと思うラーメンを作って、お客さんに味わってもらいたいだけなのに、顔の見えない人たちの評価に怯える日々に強い違和感を覚えるようになって、今の店をオープンさせました」
そんな苦い経験を経た清水さんだが、もう食べログやネットの評価は一切見ないという。
「今は妻と二人でお店をやってます。収入は大幅に減りましたが、今のほうが精神的には楽です。たまに、ラーメンを一口も食べずに写真を撮り続ける人に『麺がのびるので撮影はやめて』と強めに注意をすると、『俺の書き込みで、お前の店をつぶすぞ』なんて言われたこともありますが(笑)。ウチは地元のお客さんが多いので、ネットの影響はほとんどありません。雑誌でもランキング特集などへの掲載はお断りしています。もうランキングやレビューに振り回されたくありません」
清水さんは、食べログに限らずネットでお店を評価する人たちに対して苦言を呈している。
「味の評価っていうのは何度も通って、初めてできるものだと思うんです。それを一発勝負で評価するなんて、ヒドい話ですよ。特にラーメンって単価が安くて多く食べられるので評論しやすいんですよね。食べログやブログでお店の評価をするのは楽しいかもしれないけど、それを生業にしているお店側としたらたまったもんじゃないですよ」』
『「人から紹介された店を食べログで評価確認してはいけない」中川淳一郎
食べログが主張する「3.5点以上の店舗(上位4.3%)は食通レビュアーから高評価なので高い確率で満足できます」は本当に信頼できるのだろうか?
◆恥の感覚がない食べログの匿名レビューに“ウマい”話はない
食べログで真に価値のある情報を見分けることは可能なのか。
食べログには「失敗を防ぐためのツール」としては優れているが、「隠れた名店を見つけるのは難しい」という側面がある。食べログのステマを見抜くサイト「ステログ」を作成したWEBエンジニアの村上福之氏は「口コミが100件以上あるお店で、3点以上なら失敗することは少ない」と語る。それは計算上、レビューが100件にも達すると、一つの悪評で総合点が左右されることが少なくなるためだが、100件も評価される店は食べログの評価数以前に、繁盛している有名店がほとんどだ。
しかし、ユーザーが本当に欲しいのは「隠れた名店」の情報だ。「それこそ、ネットではなくリアルな人間関係で手に入れろ!」、そう熱弁を振るうのは、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。
「ネットの黎明期には、『良貨が悪貨を駆逐する』というユートピア思想がありました。匿名の誹謗中傷があっても、ネットには自浄作用があるので、次第に優良な情報だけが残るようになるという考え方です。食べログのような口コミサイトも、基本的にはそんな思想で成り立っています」
しかし、現実はそうでもない。
「何を書いても、匿名なら“書き逃げ”できる。だから、飲食店について真偽の定かでない情報を好き勝手に書いても、誰も責任を取らない。そんな人たちの口コミにどれだけ価値があるのか。それよりも、互いに人柄をよく知っている友人や仕事仲間のほうが、よっぽど有益な情報を教えてくれます」
リアルな人間関係では、もしマズい店を教えでもしたら、紹介した人間の評価も下がってしまう。だから、ネット検索だけではわからない、その人の“とっておきの店”を教えてくれたりするのだ。
「そんなときに絶対にやってはいけないのが、紹介された店の評価を食べログで確認すること。世の中には『検索したら低評価だったから』と言って、リアルな人間関係よりネットの匿名情報を優先させる人がいますが、相手の人格を否定する、失礼な行為だと知るべきです。そんな人たちには、それほどネットが好きなら、ネットと結婚しろ、バカと言っておきます」』
※実はなにも分かっていない「書き逃げ」あほ&おばか。そんなのを相手にしてはいけない。ただ「無視」、それでいい。