もう一度、おさらいしてみましょう。
開祖は、千座行時代に因縁解脱の理論を、
するどく構築されました。
本当に素晴らしい「成仏論」を展開されましたね。
そして、
その中で、なぜ千座行を行うのかという質問にに対して、
先祖の成仏してないほとけたちは、
私たちの深層意識に、深くかかわっている。
だから、深く関わる先祖たちを成仏させることが、
因縁解脱を進める上で、必要不可欠不なのだとされた。
そのために、
解脱供養やその後の先祖供養を進めていかれた。
そして、
私たちの修行を助けていただいたわけです。
そして、抑圧意識からの解放を説かれたわけですね。
千座行は、私たちの心の深くに巣くう抑圧意識を開放することが
目的なのだと説かれたわけです。
そして、「リポッとソンディの家族的無意識」の理論を出されて、
その理論の正しさを説かれたわけです。
私としては、
開祖の説明は頭では理解できるのですが、
ひとつひとつの理論がどうつながるのか、
自分自身の頭の中で、全体が見えなかったのです。
その後、因縁と心癖が密接につながっていて、
その独特の心癖を直すことが大事だと説かれ、
「心解脱行」を修行者に指導されたわけです。
そのことは、御著書に説明されています。
ですが、その点が今一つ、
修行者に理解できていない点ではないでしょうか。
心解脱行は、
日常の人間関係を良好にするための、
心の在り方を問うものであると
理解されている方が多いように感じるのは、
私だけではないのではあにいかと思うのですが。
それは大善地法との関係で、心解脱行を見ないといけないのです。
心解脱行とは、因縁に対応している「煩悩」を無くすことが、
その目的なのですね。
つまり、
「煩悩解脱」のことで、抑圧意識の解放とは、
煩悩解脱のことであるということです。
抑圧意識とは、煩悩そのものだったのです。
ですから、
抑圧意識の解放は、そのまま煩悩を無くすことなんですね。
ですから、
悪因縁と密接につながっている煩悩を無くすことは、
そのまま因縁解脱することなんです。
少なくとも、因縁解脱を進めることなんですね。
この点が分かると、
ぐっと成仏の理論が分かってくると思います。
やっとわかったという感じでしょうか。
なるほど!
ようやくわかったということです。
成仏する=因縁解脱するとは、煩悩解脱のことだと。
その元は、本尊への供養である。
その供養は、本尊供養になるわけです。
それが「梵行」なんです。
そして、その梵行の一番大きな功徳は、
人を助けるということ。
つまり、《導き行》なんです。
人を助けることこそが、私たちの悪因縁を断ち、
成仏するための、大きな力となるわけですね。
ここに気が付くと、
導き行は、なんとしても進めなければならない!
以上のことが理解できると思うのです。
自らが助かるために、人を助ける。
これは自業自得ということであり、
因果応報ということであります。
それが因縁解脱の修行だということです。
その行をプロセスとして、
解体と創造が進められるのですね。
解体と創造とは、
「聖者の段階を踏んでいくこと」であります。
間違いなく、それは釈迦の成仏法であるということです。
分かれば簡単です。
むずかしいものではないのですが、
理解するまでが難しい!
これが分かると、
あとはその行を実践して、進めていくだけであります。
これが成仏法の修行法なんだということです。
この修行の場を造られたのが、
開祖であるということですね。
そのおかげで、
私たちは実際に因縁解脱できているわけです。
私たちが仏果を得られているのは、
本当にその開祖のおかげなんですね。
この点を忘れてはいけないのです。
開祖がそれをやってくれなかったら、
私たちは、永遠に輪廻の輪を抜け出せずに、
無限に苦しみの世界を繰り返さなければならない。
その輪廻の輪を抜けさせることが、
本当にありがたい!
これが真の成仏法なんだ!
だから、その成仏法を実践しないなんて、有り得ないじゃないですか。
そして、
私たちは人々を救済するのが、その使命なんです。
私たちの生まれてきた、その目的なんですね。