❝抑圧意識からの解放❞
これが私たちの存在を、
迷いの闇から抜け出させるための方法なのです。
そのために、
これまでさまざまな事が考えられ、
さまざまな実践が行われてきました。
ですが、
抑圧意識を開放するのは、なかなか難しいんですね、。
やはり最高の方法は、
お釈迦様の説かれた成仏法なのです。
ですが、
今となってはその方法は、
非常に難しいものとなっているために、
私たちがアプローチするには、
誰もというわけにはいかないようです。
そこで、
お釈迦様は他の方法を残しておかれました。
それが「三宝」によるアプローチ法なのです。
桐山靖雄大僧正猊下は、
それを『阿含経』の中に発見し、
誰もが実践できる修行システムとして完成されました。
それが『三福道』と言われる、
下根の成仏法なのです。
三宝、それは《仏》《法》《僧》
この三つを言います。
普通一般には、
「仏」は人々が思い描くところの仏様、
仏像であり絵に描かれた仏画であったりを想像するでしょう。
ですが、
それでは仏様の持つ「悟り」を得ることはできません。
絵に描いた仏様からは、
その「悟り」を受けることができないからです。
❝絵に描いた餅❞という言葉がありますが、
絵に描いた餅をいくら食べても、
一向に腹は膨れないからです。
そうでしょう、
絵に描かれた餅を食べて満腹しますか?
まあ、満腹した気分にはなれるでしょうね。
ですが、その餅から栄養を摂ることも、
腹の足しにすることもできないのです。
本物の仏様だけが、その「悟り」をくださるのです。
それが生きたお釈迦さまと言われる『眞身舎利』。
お釈迦様の生前に縁のあったお骨です。
または、肉体の一部です。
そこにお釈迦様が降臨することができるわけです。
そして、
祈りの対象であるその本尊に祈るとき、
仏陀の悟りのパワーがわが身に注がれる。
次に、『法』とはなにか?
それはお釈迦様の説かれた成仏法ですね。
仏法です、そして教えです。
それはお釈迦様が生きて説法されていたとき、
実際に説かれた教えと法。
後世それは、七科三十七道品という名前で編成され、
そして残されました。
その経典を『阿含経』と言います。
唯一この経典にのみ、
お釈迦様の生前の言行は、成仏法として残されたのです。
ですから、
阿含経に説かれている成仏法を修行しなければ、
成仏することができない。
ところが、
釈迦の滅後、
その阿含経に説かれている成仏法を実践する者がいなくなってしまった。
だから、
釈迦の成仏法はいったん滅びたのです。
ところが、
因縁解脱の法を追求された我が師は、
それを再発見し、復活された。
今、
釈迦の成仏法は生きている。
そして、『僧』。
その釈迦の成仏法を体得し、霊性を開顕された大導師(阿闍梨)。
これが必要です。
成仏法を実際に生かし動かす方が必要なのですね。
この三つがそろうとき、
釈迦の成仏法は祈る者に降り注ぎ、
成仏の功徳をくださるのですね。
成仏とは、
抑圧意識からの解放です。
因縁解脱とも言います。
苦しみの元である悪因縁を断つことこそが、
仏陀になれる条件なのです。
そして、『僧』のもう一つの意味として、
サンガ=教団です。
修行の場としての教団であり、
それらを守り育てるところの教団です。
そして、
そこに集う人々=聖衆。
これらを指して、『僧』と言います。
この三つがそろうとき、
完全成仏、
完全に抑圧意識を開放して
仏陀になることができるわけです。
仏陀になることができるわけです。
これだけの要素をそろえることは至難ですね。
なかなかできないことです。
それを開祖の桐山靖雄大僧正猊下は成し遂げられたわけですね。
天台座主であるある御方が、
その師を評してこう言われたそうです。
「世紀の大貴人」だと。
そして、
さらに加えるならば、
水瓶座時代の救済者、仏陀、守護者。
そう呼んで良いと思いますね。