占断するときの開祖からのお言葉です。
まず、占断日時とそれから占断目的、これが一番大事。
そうおっしゃっておられます。
これは絶対条件ですよね。
次に、目的はひとつにして見ること。
目的を二つにしてはいけない。
目的をはっきりしないで占わないこと。
次に、
「何を占うんですか?」なんて聞くと、これはもうへぼ易者ですと。
何を聞きに来たんだろうかと、
これをぴしゃっとわかっておくことが大事だと言われていますね。
今日は日盤鑑定の講義をしているけれども、
日盤の占いをやると、何のために来たかが、
すぐわかると言われていますね。
では、
それを頭に入れながら、
例題を出して解いてみましょう。
50歳過ぎの女性がやって来て、
ご主人のことについて占ってほしいと依頼された。
そこで、
こういう盤を組んだわけですが、
これは一体、ご主人の事業のことなのか、
それとも病気の事なのか、
または、浮気の事なのか。
ご主人は何時の生まれですか?
女性:昭和二年生まれです。
すると、本命星は一白水星で、
今年は坎宮に廻座している。
坎宮は人生の三大困難がいっぺんに押し寄せてくる、
そういう年だと言われていますから、
その三つのうちのどれなのかを見極めると言われます。
そこで、
占者:うーん、だいぶ悪いね。
とこういう。
女性:そうでしょうか?
と言われると、
これは病気ではないんだなと察する。
で、だいぶ悪いねと言ったら、
女性:そうなんですよ、去年から急に悪くなりましてね。
となると、
もう占いの目的は、病気の占断ということになって、
答えは出たようなものである。
もし病気でないから、じゃ事業かということで、
進めていけばいいといわれるわけですね。
それを最初から、これはダメですね!早く準備した方がいいですよ、
なんて言ってしまっては、
もうお終いで、占断者の資格はないと、
開祖はおっしゃるわけですね。
そこで、
だいぶ悪いねと言って、そこからどう進めるかというと、
一番掛けを見てみる。
一白水星が中宮に座して二黒土星掛かり、(大凶)。
「長病は死す」こう出てきますね。
これは危ないなと、内心思うけれども、
これを言ってしまってはお終いなんで、
だいぶ悪いねと言っておきながら、
どう進めるかと考える。
次に、二番掛け、
「女の怨恨あり」
「長病は死す」
これはかなり不味いですね。
次を見てみましょう、
三番掛け、坎宮に座して二黒土星掛かり、(大凶)。
「死霊の障りあり、宅地内をよく調べる必要あり」
「長病は死す」
どうも救いようがないようですね。
でも次の結果を見てみましょう。
四番掛け、
巽宮に座して九紫火星掛かり、(大凶)。
「相談事、掛け合い事は、間に人を入れて成就する」
「ホトケの障りにて病人できる」
これですよね、
ここにいて、救済の手段が見えてきたわけですね。
どう出ているかというと、
間に人を入れて成就するという文言です。
どなたに助けを求めればよいのか?
もうこれは霊障を解脱させることのできる方か、
延命の力を発揮してくださる仏様にお願いするしかないのではないですか。
最後におすがりするご本尊様、
準提如来様ですよね。
その法と本尊と正法が護持されているところ、
その場所にお願いに行くしかないじゃないですか。
もうどうにもしようがない時、
最後に、
おすがりできるところへ行くしかないじゃないですか?
それを教えてあげることですね。
前回の問題(十)を、日盤で鑑定します。
結果をさらに早く、
一発で見つけてしまおうという早技ですね。
これを習得することで、
相談者と敏速に対応していこうという試みですね。
前回で使った日盤をそのまま拝借して、
出た卦の暗示をすべて使います。
例えば、
本命星の八白土星は艮宮に座していますので、
「この人、偏屈で交際しにくい面あり。また、外見物堅いが、疑い深く、なにごとも敏速に処理し難い人である」
こういう暗示が出ています。
また「これまで災難続きで、あたらしく事を始めようとするが、諸事滞りがちである」
こういう暗示も出ております。
疑い深いというのは、
反対を言えば、慎重であるという意味でもありますから、
物事はすべて裏表があるわけで、
それが良く出たり悪い結果となったりするのですね。
全てを採用する必要はありませんが、頭に入れておくと、
あとでヒントになることが多いと思います。
また次の、
七赤金星が兌宮に入ると、
「掛け合い事は結果悪し」
「子供との縁薄し、もし子供有ればその子供のために難儀する」
「他からの強い怨恨あり」
「家庭不和、色情の悩みあり」
こういう卦が出ております。
家系にある怨恨の念が、
こういう子供との縁が薄い因縁を生じているようです。
これらが、
結婚に悪影響を及ぼすという、
下地になっているのではないかと思われるわけです。
その他も、
同じように応用していくのです。
そして、総合的に判断していく。
答えだけだったら、すぐ出ます。
それをどのように使ってアドバイスするか、
これが大切ですね。
そして、
占いには、「三禁」というものがあります。
一つ、人の死を言わないこと
二つ、姦を言わないこと。
三つ、盗を言わないこと。
この三つを破れば、もし裁判になったとき、
有罪となりますから、十分に気を付けることです。
基本的に、占いは科学的根拠にならないのです。
ですから、虚偽の罪になるのではないかと思うのです。
「教唆」というんですか?
とにかく、
この三つのタブーはしっかりと守ることが大事ですね。
以上で終わります。
今回は、弟の人事(アルバイトを続けて行っても良いか?)
について。
これを見たいと思います。
本命星は一白水星。
上の四つの盤を使います。
例のように、まず年盤を見て、
今年の運勢を確認するところから始めましょう。
一白水星はこの年、巽宮に廻座しておりますね。
これはいいんじゃないですか?
何事も整いやすいわけですから、
幸先良いですね。
では、
一番掛け、坎宮に座して二黒土星掛かり(大凶)。
二番掛け、離宮に座して九紫火星掛かり(大凶)。
三番掛け、巽宮に座して三碧木星掛かり(大吉)。
四番掛け、離宮に座して九紫火星掛かり(大凶)。
こういう形になっております。
どういうことなんでしょうね、
それをまず見てみましょうか。
一番掛けは、本命星が坎宮に入って、二黒土星が掛かっている
ということは、仕事のことで悩んでいる、
あるいは、問題を抱えていると見て良いわけです。
ですから、
この方の今の状況を示していると解釈できます。
そして、
その状況は尅されての大凶ですから、
かなり深刻に困っていると見れます。
ライバルがいる、
また、他人のために中傷される、
女の怨恨あり、
こういう背景が感じられます。
そのために、
職場での評判がだいぶ落ちているようですね。
そこでなおさら、
仕事に対する気分が移りやすくなっている。
二番掛け、坤宮に座して八白土星掛かり(大凶)
これも尅されての大凶ですから、
かなり深刻に悩んでいると思われます。
そして、この状況はもっと悪くなって、
行き着くところまでいて状況は改善されるということですから、
なかなか良くならないでしょう。
そう見てとれますね。
三番掛けは、
気にかかる噂や評判ありと出ていますが、
同時に、
願望は本命星が相生であるならば、
中宮あるいは坤宮または兌宮に居したときに成就す!
とありますから、
これがポイントでしょう。
四番掛けが、離宮に座して九紫火星掛かりという大凶ですから、
九星飛泊の口訣に、
「水尅火」は、刑傷す、事悲しむべし!とありますので、
これは困難な状況から抜け出すには、
難しいことになるのではないか?
そうすると、
ヒントがあるんですね。
過去の背景の中に、
「新規開拓」仕事では、新分野を開拓せよ!
こういう答えが出ております。
それを元に、
仕事を探すのが良いのでしょう。
開祖も、アルバイトの仕事はすぐに見つかるから、
仕事を探しなさいと言われています。
このままいると、
危ないことになるかもしれない。
そういう雰囲気もあるわけですね。
その原因は、色情の難でしょう。
それを憂うべきです。
それを断ち切るには、因縁切りに精進するしかないわけですね。
こういうように、
その場所を変えることで、
心機一転を図るという手もあるのでしょう。
今回はこの辺で終わります。
さて、
次には例題の七番目にいきたいと思います。
お題は「恋人と結婚できるか?」
本命星=一白水星の男性。(相手は六白金星の女性)
一番掛け、巽宮に座して八白土星掛かり(大凶)
二番掛け、震宮に座して四緑木星掛かり(大吉)
三番掛け、離宮に座して七赤金星掛かり(大吉)
四番掛け、乾宮に座して三碧木星掛かり(大吉)
なにこれは?
一番掛け以外はすべて大吉じゃないですか?
じゃあ、何も問題ないんじゃないですか?
というと、
そうでもない。
一番掛けが大凶となっていて、
それがこの人の心配ごとであり、悩み事だと。
そこで、
改めて見ることにしましょう。
この問題を出すに至ったのは、
これまで相性も良くて付き合ってきた彼女と、
少し不穏な空気を感じたからなんでしょうね。
そこで、見てもらおうとして相談にやって来た。
そう想定しましょう。
開祖がおっしゃるには、
まず全体の運勢を見ることが大事だと言われていますね。
そこで、
年運を見るわけです。年運は総論なんだと。
で各番の掛けは各論だと言われます。
で、この人の本命星はどうなっているのか?
すると、
一白水星は離宮に廻座していますね。
離宮の特徴は、離れるとかパッと出るとか、
裁判とかが起きやすいわけですね。
すると、
注意しないと、別れるということも考えられるわけです。
そういうことを頭に入れて、
一番掛けを見ると、
「物事、他人のために破られる。女の怨恨ふかし」
こうなっているわけです。
時刻盤の坎宮を見ると、七赤金星が入っております。
これは問題点を見るところですから、
七赤金星に関連することで問題があるとみて良いでしょう。
次の二番掛けに移ります。
震宮に座して四緑木星掛かり(大吉)
四緑木星は、
結婚の星であり生き霊の星でもあります。
ですから、
この人が結婚を考えていることが考えられるわけですね。
それと、
日盤の一白水星は暗剣殺にかかっております。
兌宮に入った五黄が対宮に入って、
それが一白水星の自分を尅している。
これはどういう意味かというと、
口の攻撃を受けていると考えてよいかと思います。
つまり、誹謗・中傷ですね。
それが一番掛けの大凶となっているのではないかとみるわけです。
また、
この人は縁が変わりやすい人であるとも言えるわけですね。
だから、
この人は結婚に対して心配しているわけです。
結婚しても縁が変わりやすいので、
自分は結婚しても大丈夫だろうかと。
この人は結婚に対して心配しているわけです。
結婚しても縁が変わりやすいので、
自分は結婚しても大丈夫だろうかと。
そういう意味で、
二番掛け、震宮に座して四緑木星掛かり(大吉)
「物事に迷いやすく、心に落ち着きがなく、
人の言葉に迷って決断力がない人である。」
こう出ているわけですね。
もうひとつ。
日盤の悩み・トラブルを表す坎宮には、
なんと八白土星が入っていて、
「事理に暗く、他人に騙されるか、騙そうとして損失あり。
盗難・遺失物あり」
これはどういうことかというと、
私は他の男が今の恋人を横取りしようとしているのではないか?
そう睨んだわけです。
ね、
だから、他の男が自分の悪口を言ったり陰口をたたいたりして、
自分の評判を落とそうとしている。
それが一番掛けの「ものごと、他人のために破られる。」
と出ているわけでしょう。
近未来の三番掛けはどうなっているでしょう。
三番掛け、離宮に座して七赤金星掛かり(大吉)。
「機は熟す、やり直して吉!」
「掛け合い事は強硬にやれば勝つ。」
もう言うことないじゃないですか。
さっさと結婚してしまいなさいよ。
で最後の四番掛けは、
乾宮に座して三碧木星掛かり(大吉)。
三碧木星は、新規事業の星であり、発表、盛大、ものを説明する人、
そういう象意ですから、
結婚して良いと、okですね。
だから、結婚してくださいと申し出るといいんだということです。
ここにひとつの問題があるのは、
なぜか結婚したくないような気持があるのは、
自分自身に色情の星があるんでしょう。
それがこの人にストレートに申し込ませることをためらわせているんじゃないかと思います。
だから、
因縁切りの行を進めることが大事だということですね。
今日はこの辺で終わります。