基調講演1:『分社の哲学』のまとめ
MAトラスト株式会社 代表取締役社長 浅野 真
「仕事をする上での最適なユニットの人数は何人でしょうか?」という
問いかけから講演は始まりました。
パレートの法則と80:20の法則の違いの説明をしながら議論をしました。
そこで分社化についての議論です。
分社化は、日本では、2001年の連結納税制度の導入によって認知され、
導入が進みましたが、分社化には、分社には、メリットとデメリットがあり
安易な導入は避けるべきです。
そこには、分社に対する深い理解と哲学が必要です。
分社化に成功している、グローバル企業のジョンソン&ジョンソンの例、
岐阜市にあるアパレルメーカー サンラリーグループの例、そして
分社経営の祖である「分社グループ」の例をご紹介させて頂きました。
分社化には、戦略と理念が必要であり、権限委譲が必要で責任の明確化
が必要。そして何よりも人を重視した経営理念が必要です。
そこで浅野氏は、分社化についてひとつの考え方を示しました。
人間が細胞分裂するように会社をひとつの理念の下に分社させ、
それぞれの会社が更に分社し、相乗効果を発揮できるようになると細胞が
器官となり体となっていくようにグループ会社が、社会にとって必要不可欠な存在になっていくのであると思うのです。