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命だけは平等だ(その1)

2010年04月04日 | 日記
命だけは平等だ(その1)

「命だけは平等だ」をスローガンにしているのは、日本最大の民間、医療法人徳洲会の
創設者である徳田虎雄氏である。
僕は、「元気」と「命」をテーマにしているが、憲法で健康的で文化的な生活が保障されている
ことになっているが、現実は、生きることそのものが難しい社会になりつつある。
特に、医療については、お金がないと病院にさえいけない、お金がないと治療が続けられないと
のは、不幸というか悲劇だと思う。
僕は、「命だけは平等だ」というスローガンは至言であると思うのだ。

日本国民の2人に1人が癌になり3人に1人が癌で亡くなる。日本では今から30年程前の
1981年に癌が死因の第一位となって久しい。
しかし、治療法は、飛躍的に進んだと言えるが、この癌に対する取り組みが遅れていると
言わざるを得ない。

そこで岐阜県は、がんの予防や早期発見を推進する県がん対策推進条例の制定に向け
検討を始め、早ければ2010度中の条例の制定を目指したいとしている。
がん予防条例の制定は、島根、高知、新潟、神奈川、長崎、奈良の6県で制定されており、
東海3県では初となる。
岐阜県によると、県民の死亡原因で癌は25年間ずっと1位。
一方、癌検診は、受診率が伸び悩んでおり、岐阜県はこれを条例化することで、
癌予防に対する県民の意識を高めたいとしている。
岐阜県は2008年3月に県がん対策推進計画(5年間)を策定し、10年以内にがん死亡率の
20%削減と、胃がんや乳がんなど5大がん検診の受診率50%以上などを目標に掲げたが、
目標には遠く及んでいない。
条例では、市町村や企業と協力した癌検診受診率の向上をはじめ、子宮がん検診の
必要性など女性の健康支援事業や、がん予防を見据えた生活習慣の普及などが盛り込まれる見通しで
癌予防、早期発見、早期治療を推し進める考えとのこと。

僕は、周りの人が癌患者であったり、癌で亡くなった人が多いので、このような取り組みに、
是非とも賛意を表明したい。
そして、癌治療の最前線を数回に分けてレポートしていきたいと思う。

医者でない人間が医療やら健康やらについてコメントすることは日本ではタブーと
されてきましたが、僕は、「命だけは平等だ」という立場に立って医療、命について
これから語っていきたいと思います。

ご参考)癌についての豆知識

癌というのは、上皮細胞からできた悪性腫瘍(あくせいしゅよう)のことを言います。
上皮細胞というのは、わかりやすくいえば、体の表面からつながった部分です。
表面つまり皮膚から口の中、胃の中は連続しているので、胃の内側にできる悪性腫瘍は胃癌と言います。
その先の十二指腸から胆管や膵管につながって肝臓や膵臓があるので、そこにできた悪性腫瘍は肝臓癌や
膵臓癌(すいぞうがん)と言います。
一方、血管や神経や骨は、体の表面から直接連続していません。ですから、血管や神経や筋肉からできた
悪性腫瘍は「癌」とは言わず、これらは「肉腫」(にくしゅ)と呼びます。
例えば、骨からできた悪性腫瘍を「骨肉腫」(こつにくしゅ)といいます。
心臓も血管からの連続はありますが、体の表面との連続はありませんので、上皮細胞はありません。
ですから、心臓にできた悪性腫瘍を「心臓癌」とは言いません。
因みに、心臓には、悪性腫瘍はできないと言われています。それは、心臓は横紋筋という筋肉から
成り立っていて、この横紋筋の特徴は細胞分裂がほどんど起きないためです。ですからガン細胞が発生し
にくいというわけです。
ただし、とてもまれですが、悪性腫瘍ができることがあります(血管肉腫、横紋筋肉腫など)。
ちなみに、中枢神経にも腫瘍ができます(脳腫瘍)。脳腫瘍の場合には、悪性の場合でも「肉腫」と
いうことはなく、「悪性○○腫」と呼びます。


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1 コメント

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大変勉強になります (医療マニア)
2010-04-05 20:37:11
命だけは平等だというタイトルに惹かれました。
いい言葉ですね
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