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AI主役スマホ失速 米家電見本市開幕へ 音声操作、車にも

2017年01月06日 | ロボット
AI主役スマホ失速 米家電見本市開幕へ 音声操作、車にも
日本経済新聞 2017/1/5 2:30

 米ラスベガスで5日(米国時間)から開かれる世界最大の家電見本市「CES」の主役がめまぐるしく変わっている。3日に始まった報道陣向け公開では、人工知能(AI)の技術が台頭。自動運転で存在感を示す自動車大手もAIに急接近する。スマートフォン(スマホ)の勢いは早くも失速し、「家電」の枠を超えたハイテクの勢力争いは複雑さを増している。




 「あなたの声だけで家の中の家電を自由に動かせます」。CES会場で大きめの水筒のような装置を前に、中国レノボ・グループの説明員は得意げに話した。



 披露したのは「スマートアシスタント」。米アマゾン・ドット・コムのAIサービス「アレクサ」を搭載。利用者と会話し、無線で照明やテレビを操作する。1台129~179ドル(約1万5000~2万1000円)で、5月から米国や欧州で販売する計画だ。

 アマゾンも自らAI搭載自動応答端末「エコー」を2014年から販売。米グーグルはアマゾン対抗の応答端末を16年11月に発売した。こうした動きを受け、世界の家電大手もAIに接近する。

 米ワールプールは3日、今年から洗濯機など自社家電をアマゾンの「エコー」経由で操作を可能にすると発表し、先行する米ゼネラル・エレクトリック(GE)に追随した。韓国サムスン電子は米マイクロソフトのAI技術を生かしたスピーカーを今年発売する。韓国LG電子もAI対応家電をCESで公開する。

 米民生技術協会(CTA)チーフエコノミストのショーン・ドゥブラバック氏は「声が利用者との間をつなぐ次の重要な窓口になる」と語る。自動応答端末の市場が17年に前年比52%増の450万台、売り上げは36%増の約6億ドルに成長すると予測。「音声認識精度はすでに人間と同等だ」という。

 2000年代のCESの主役はテレビだった。画質や薄型・大型化を競う時代が続き、ソニーやパナソニック、シャープなど日本勢の存在感も高かった。10年ごろにスマホやタブレット(多機能携帯端末)に主役が交代した。

 だが潮目はすぐに変わる。CTAが3日発表したデジタル家電市場予測によると、16年のスマホの世界販売台数は前年比6%増の13億9900万台。10年から14年まで2ケタ成長だったが、伸びは失速。17年の伸び率は3%増とさらに鈍る。タブレットはすでに前年割れ。ウエアラブル端末も勢いが落ちている。

 入れ替わるように自動車の存在感は増している。10年の米フォード・モーターの基調講演から展示が増え、14年から自動車ショーの色合いが強まった。今回、自動車関連は昨年を上回る145社が出展。完成車9社のうち3社は日本勢で、日産自動車は初参加だ。10年ぶりに出展するホンダは自動運転機能に加え、人の喜怒哀楽に反応するAIを搭載した小型電気自動車(EV)のコンセプト車を披露する。

(ラスベガス=香月夏子、兼松雄一郎)


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