中国で2010年に実施された国勢調査で、中国には65歳以上の高齢者が、総人口の8.87％に当たる
1億1900万人に達していることが明らかになった。
また、衛生部の統計情報センターのデータによると2005年の疾病負担が同年のGDPの12.9％を占め、
うち慢性疾病の割合が8.1％に達している。そのうちの40％が高齢者だという。
衛生部北京老年医学研究所の張鉄梅副所長は、中国31の省・市のうち26の省・市が現在、高齢化の
状態になっていると指摘している。
そのうえで高齢者の病気による障害、寝たきり老人、死亡する高齢者の数の増加などで、中国の
高齢者医療は決して理想的な結果にはなっていないとした。
また、日常生活の世話の必要な高齢者の数は3～4倍以上に増加しているという。
一方、中国は一人っ子政策を背景に、各家庭では1組の夫婦が4人の高齢者と子供1人の世話を
しなければならないという家族構成になっており、高齢者への費用負担が家計を圧迫している。
今後、日本よりも高齢者問題は中国は深刻になるのは必至だといえる。