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7月15日 夢,映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』

2007-07-17 04:06:07 | 抱茎亭日乗メモ
 いかがわしい夢を見てしまった。
私はある人物と浮気をしている。
恋人に申し訳ない、と思いながらその罪悪感が激しく快感でもあり。
浮気現場の部屋には大きな窓があり、向かいはガラス張りのカフェで、そこからジーッとこちらを覗いているのは、あの詐欺師「俺は天下の色男」なのだった。
ああ、夢で良かった!

 映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を見る。

NHK『トップランナー』に本谷有希子が出ていた時は、なんだか本人が自意識過剰な嫌な感じがして、作品もつまらなそうだと思ったのだが、映画の予告編は面白そうだった。

映画、大変良かった。最近見た日本映画の中では一番いい。
号泣した『嫌われ松子の一生』よりも好きかも。
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』には涙は一滴も出ないが。

サトエリ頑張っていた。
永作博美は童顔笑顔に潜む毒の感じが前から好きだけど、やっぱり上手い。
漫画も音楽もピッタリ。呪い人形もいい。
舞台だとどんな感じになるのかも見てみたい。

私は兄弟姉妹もいないし、ハンパな田舎っぺだし、そういう葛藤はわからないのだが、妹の「お姉ちゃんは面白い」というのはよくわかる。
自分が不幸なめに遭っても虐められても「これ使える」と思ってしまう、「これをどう描いてやろうか」ワクワクしてしまう。
抑えられない感情、衝動。

ある人が「面白ければいい、という人は嫌い」と言っていた。
私は「面白ければいい、という人」なので、その人は私のことが嫌いだろうか。
面白くてもいけない事ってあるんだろうか?
それは全く面白くない事ではないのか? 屁理屈か? 意味が違うかな。
人も作品も世の中も面白ければ何でもどうでもいいんだけど。それってダメなのか?
本人と話してないので、常々そう聞いてみたいと思っていた。

この映画を見て、「面白ければいいってもんじゃない」というのは、この姉妹のようなことはしてはいけない、という意味なのかな、とふと思った。

映画を見る前、主人公の「自分は特別な存在、うまく行かないのはわかってない他人のせい」というのは、私がかつて仲良くしていた何とかちゃんみたいな感じ? と思ったら、キャラはちょっと違った。
澄伽(姉)なんて可愛いもんだ。
何とかちゃん、どうしているだろうか。
今も「日本は、東京はダメよ。私を理解できない」と言っているだろうか。
或いはニューヨークでバリバリ活躍してたりして?
元気で面白いことになっていれば、と祈る。

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