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マリバール 文集・ギャラリー

1月6日 『ストロベリーフィールズ』

2007-01-30 05:14:10 | 抱茎亭日乗メモ
 高橋玄監督作品の常連俳優藤村忠生さんがマスターの阿佐ヶ谷『ストロベリーフィールズ』最終日。
阿佐ヶ谷はよく行く街ではないので私は常連ではないが、近くに用があれば必ず寄るし、藤村さんの舞台は何回も見ている。

藤村さんは、お店を10年半やって一区切りつけ、俳優活動に専念するとのこと。
1996年はお店ブーム? だったのか、昨年は『ミリバール』も『おまた』も10周年だった。
『ストロベリーフィールズ』は閉店するわけだが、お店を続けるのは本当に大変なことだ。

 小さなお店でライブって? と思いつつ22時前ぐらいに着く。
店から人が溢れていた。
一つ空いていた席があり、最前列。
常連客のいろんなミュージシャンが登場。
プロではないらしいがとても歌のうまい女性がオリジナル曲を演ったり。

ポカスカジャンのタマ伸也の歌はとても良かった。
中島らも作『いいんだよ』とか。社会派なのね。
名古屋だか、遠くから追っ駆けの女子らもいた。
タマさんは汗ダク。盛り上がった。床が抜けるのでは、と思うぐらい。

最後は藤村さんが歌った。
酒場『ストロベリーフィールズ』の歌と、ご本人が「暗いです」と言う、厭世的な歌。
これがラストというのは藤村さんらしいのかな。

 ライブ終了後、議員をやっているという若者に「この店にはどうして?」と話しかけられる。
彼もライブに出たらしいが私は見逃した。
タマさんに「お前の選挙ポスターの耳にタバコ描いてやる!」などといじられていて、気さくな雰囲気の人。

「藤村さんのファンで、もとは高橋玄さんのファンなんです」と私。
「玄さんの映画のファン?」
「映画もですが玄さんの大ファン」
「映画じゃなくて人物としてファンなんですか。それは変わってますね」
「そうですか?ほとんど愛してるんですけど。『カロン』見ました?」
「見ました」
「私は10回見ました」
のけぞって驚きの声を上げる議員君。
全くそんな感じはしないが、共産党だそうで「玄さんとは全く違うので」。

いろんな人がいて、面白い店だったんだなあ、『ストロベリーフィールズ』。

 そろそろ帰らないと終電が、という頃に玄さん登場。
いろいろお話しを聞きたかったのだが、挨拶をして、後ろ髪を引かれつつ帰る。

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