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4月16日 映画『つぐない』

2008-05-23 10:56:27 | 抱茎亭日乗メモ
 18:30に仕事が終わって、映画『つぐない』を見る。
ジョー・ライト監督の『プライドと偏見』はそんなに好きでもなかったが、『つぐない』は面白かった。

「過ちは誰にもある」とか「失敗は成功の元」とか、決して言えない「取り返しのつかない大失敗」の巻。
少女の行動に正義感はあるものの無垢なわけではないのが、尚更人生は厳しい、と思わせる。

私も今でも時々思い出して恐ろしくなることがある。
子供の頃、公園でブランコに立ち乗りしていた。
小さな男の子がブランコの下に出来た水溜りの水を掬っていた。
私の漕いでいたブランコが男の子の頭にぶつかった。
大声で泣き出す男の子。
気が動転した私は、「ごめんね、大丈夫?」と言ったかどうかも覚えていない。
泣いている男の子を残して、逃げた。

男の子は鉄の塊で頭を殴られたようなものだ。
まさか死んではいないだろうが……たんこぶ程度で済んだかどうか……。
怖くて誰にも言えなかった。今も胸が痛む。本当に申し訳ないことをした。

ってここで書いても何の「つぐない」にもならないよなあ。
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2 コメント

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怪我は治るもの。 (ししろう)
2008-05-23 19:41:17
子供は治癒力がすごいから、例え怪我をしたとしても大したことにはなっていないと思うよ。

そんなことってあるよね。
子供の頃、足の発達が悪い子がいて、5歳なのにようやく歩けるという具合だった。
土手でスキーそりに乗せ、遊ばせてやったんだ。
何回もそりを運び上げて。
そしたら、大怪我。
その子は怪我の痛みで泣きながらも、「遊んでくれただけで、ぼくが悪いんだ」と言ってくれた。

しかし、その子の兄も親も「けがさせた」と怒ってね。いじめられるからそう言ってるだけでわざとやったんだと。
うちの親も謝りに行った。

一生直らなかっただろうな。

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ししろう様 (桜井真理)
2008-05-25 16:17:49
優しいコメント&苦い記憶の告白ありがとうございます。

私はその場から逃走しちゃって、誰からも責められる事は無く。
卑怯者です。

しかしあの頃って、公園に大人はいなかったなあ。
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