The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

7月29日 引き籠もりの夏,中島義道著『カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ』

2009-08-05 16:26:44 | 抱茎亭日乗メモ
 徹夜で準備して8時半、入院先の病院へタクシーでGO!
そんな時間にタクシーを利用した事がないので、間に合うのか料金がどうなるのか不安ったが、予定通り9時半着。
タクシー運転手がいい人で、10%割引してくれた♪。その制度は運転手の裁量らしい。

 午前中は手続き、手術の打ち合わせなど。手術は明日9時から。
手術後はチューブだらけのフランケンシュタイン状態になる模様。結構痛いらしい。
なんだか大袈裟な事になっちまった! 深刻な病気でもないのに、とびっくりする。

頭蓋骨を無理やり骨折させてチタンで固定……なんて、何やってんだろ、私。バカか。
もし痺れなど出ても半年ぐらいで落ち着くそうだが、その時「手術して良かった」と思えるのか。
「私、きれい~?」って口裂け女になったりして。

 午後、駅周辺へ買い物外出。
駅前に、まるで昔の田舎町に1軒しかないような古い文具書店があり、数日後閉店するそうで「文具全て半額です」と手書きの張紙。
古い埃だらけの店内では近所の人が「閉めるんだって?」「ハイ、ご主人が高齢で病気して」「残念だねえ」などと会話が交わされている。
ノック式ボールペン黒が欲しかったが棚はもうスカスカだった。

本屋は続けるのか、定価で、しかし埃だらけ。
比較的埃が薄く、入院中気軽に読めそうなナンシー関『天地無用 テレビ消灯時間6』と中島義道『カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ』を買う。

全くこじつけだが、『カイン』を読んだら、私と恋人はいいカップルだと気付く。
「真理を求め、(略:恋人の名前の由来)」これが生きる意味なのかも
うーむ、名前からして結ばれるべくして合体した私たち
恋人に報告したら「ハァ、語呂合わせじゃん」。でも「愛してる」。ウホホ。優しくて嬉しいなあ。

 18時のご飯後少し寝て、もう消灯。21時。

入院中退屈でしょうから、とメールをくれる友人数名。有り難い。

その中のMさんからは、近況で彼氏や家族との葛藤相談も。

私の返信。

「(中島義道『カイン』を)Mさんに読んで聞かせたいよ!
『親を捨てる』という章はMさんのために中島義道が書いてくれたかのようよ。
私は中島義道大好きで、全面賛成。必読!」

「中島義道の言葉。↓引用。

きみはこれ以上親に配慮すると、人生を棒に振ることになるだろう。そして、結局のところ親をはげしく憎むようになるだろう。殺すことになるかもしれない。だから、親を捨てねばならない。親のためにも。」

そんなやり取りを2時近くまで。
明日は6時起き。目がさえてしまうが、恋人の「俺がついてる。心配ないから」の励ましの言葉を抱いて寝る。
コメント
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