The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

香山リカ著『文章は写経のように書くのがいい』

2009-03-14 00:22:07 | 抱茎亭日乗メモ
 ブログの更新がなかなか出来なくなって、書きたい事はいろいろあるのに、なんで? どうしたらいい? と悩んでいたところ出会った本。

 香山リカさんの『ハッピー孤独死マニュアル』という講座に参加して、これまた面白いのだが、それについてはまた書くとして、そこでご案内頂いて一部読んで「これは私の求めていた指南本!」と思った。

 私には、日記を書くのに数時間は費やすだろうとか、正確な情報をあれこれ調べて準備しないと書けないという「構え」があった。

ところが香山さんは「細切れでいい」「深く考えず」「サクサク書く」のがいいという。
これで問題が整理されたり、心が落ち着いたり、ライティングハイが味わえたりするらしい。

 この本にある分析によれば私は小説家タイプではなく評論家タイプだった。

 また、本の中に、自分や周りの人の事を赤裸々に書き過ぎた作家が仕事も人間関係もうまくいかなくなった話が紹介されていた。
私への警告か?と思いつつ、そういうものだと知って、それでも書かずにいられないなら覚悟の上でボロボロになればいいと、「何を書くか」についての考えは変わらず。

香山さんは「事実を見つめ、客観的に書いていくことで、現実を少しでも良い方向に導きたいのか」、或いは「事実から多少、目をそらすことになっても、自分を励まし、夢を与えるようなことを書いて、一発逆転を狙いたいのか」という選択を迫る。
しかし、事実で一発逆転というのはないのかな? 励まされる事実だってあるよなあ、と思う。屁理屈?

 というわけで、とりあえず「香山流書き方」をやってみる。
写経の経験はないから効用があるやら、何が同じか違うかもわからないが。