アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

渡辺貞夫(Sadao Watanabe at Montreux Jazz Festival)

2015年11月16日 23時44分45秒 | ジャズ






今宵の一枚は渡辺貞夫のSadao Watanabe at Montreux Jazz Festival。録音は1970年6月10日、レーベルはCBS Sony。ナベサダがヨーロッパ、Monteuxに乗り込んだ記念すべきライブ録音である。まだまだ日本のJazzが世界では認められていなかった時代、いったいどんな気持ちでMontreuxへ乗り込んだのか。演奏からも緊張感がヒシヒシと伝わってくる。全力疾走、力の限り全員が突っ走る。御大はもちろん、全員の力が結集され熱気あふれる演奏となった。とりわけ、角田ひろ!のplayが素晴らしい。失礼ながらこんな硬質で攻撃的な演奏をする人とは思わなかった。脱帽である。個人的にはsopraninoの音色はあまり好きではない。soprano saxよりさらに高い音域で少し耳障りかな。

1970年のライブ録音、オーディオ的には取り立てて書くことはないがひとつだけ、残念なのはナベサダの演奏がなぜかオフ気味に録られているここと。特にA面、ライブ録音の難しさだろうか。

圧巻はB面のオリジナル曲、東京組曲。このflの凄味は聴かないとわからない。素晴らしい。


side A

1.
Round Trip going and coming

side B

1.Lament

2.東京組曲

3.Pastoral


(personnel)

渡辺貞夫(alto saxophone, flute, sopranino)

増尾 好秋(guitar)

鈴木 良雄(bass)

角田ひろ(drums)

ELP(Works)

2015年11月16日 00時00分11秒 | ロック






今宵の一枚はELPのWorks。レーベルはAtlantic、録音は1977年。このアルバムもよく聴いた。ただKing Crimsonと違い本来の意味のprogressiveでさはなく、progressive rockという様式の中でのバンドではないだろうか。?たしかにシンセサイザーの使い方や、classic音楽への接近という意味では目新しかったがあっと驚くような革新性はなかった気がする。Keithのセンスとテクニックは素晴らしく、classic pianistととしても十分やっていけるのではないだろうか。彼のパートはなんせピアノ協奏曲第1番の名称である。Greg Lakeのパートはどうも冴えませんなぁ。ほとんど針を落としたことがない。

個人的にはCarl Palmerのパートが一番progressiveな気がする。パワフルさではJohn Bonhamにはかなわないが、攻撃的なdrummingは気持ちが良い。Joe Walshのguitarとの絡みが素晴らしい。L.A. Nightsがこのアルバムでは一番好きだ。

オーディオ的には悪くないがPink Floydほど凝った音創りではなく、想定の範囲内といったところ。


side A

1. Medley: Piano Concerto No.1: A) First Movement: Allegro Giojoso/B) Second Movement: Andante Molto Cantabile/C) Third Movement: Toccata Con Fuoco

side B

2. Lend Your Love To Me Tonight
3. C'est La Vie
4. Hallowed By thy Name
5. Nobody Loves You Like I Do
6. Closer To Believing

side C

1. The Enemy God Dances With the Black Spirits
2. L.A. Nights
3. New Orleans
4. Two Part Invention In D Minor
5. Food For Your Soul
6. Tank

side D

7. Fanfare For the Common Man
8. Pirates



(personnel)

keith emerson(keyboardis)

Greg lake(vocal、guitar、bass)

Carl Palmer(drums)