アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

本田竹廣( I love you)

2015年11月26日 23時47分36秒 | ジャズ







今宵の一枚は本田竹廣のI love you。録音は1971年4月30日、レーベルはトリオ。ちなみに録音エンジニアは菅野沖彦、言わずと知れたオーディオ評論家。彼の本業は?はレコード会社(オーディオラボ)の社長兼録音エンジニアである。当然ながら、音は抜群。さすがだ。

日本のpianistで一番好きな人が本田竹廣。とにかくpowerfulで元気、音が明るい。一音一音が明確で流れるが如くの演奏であり、しかもリリカル。ダイナミックでスケールの大きさは日本人離れしていて気持ちが良いくらいだ。ちょっと硬質な響きもないではないが、まったくにならない。全体にアップテンポな演奏でグイグイと引き込まれる。

bassが鈴木良雄、よく唄うbassで心地よい。村上寛のdrumsはサポートに徹する感じ。ハイハットの余韻が綺麗だ。

驚くべきはclearな音であること。スッキリクッキリなのだ。菅野録音は「The dialog」しか持っていなにだが、ずいぶんと印象が違う。とはいっても、20年ぐらい聴いていないから定かではないが。音像は非常に明確で左右奥行への広がりが素晴らしい。楽器の分離が半端なくそれがゆえか、音が重なっても混濁せず見事なハーモニーとなる。彼の録音の特徴は一発録り、マイクの数を極力減らし録音したら一切弄らない、とのこと。余計なテクニックを駆使した録音に比べ、嫌みがない。この辺りがスッキリ、クッキリ感に繋がっているのかもしれない。

liner notesとレコード盤で曲順が違うなぁ。なんで。?


side A

1.I love you

2.Here's that rainy day

side B

1.Sunny

2.Willow weep for me

3.Autumn leaves


(personnel)

本田竹廣(piano)

鈴木良雄(bass)

村上寛(drums)