アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

本田竹廣( 本田竹彦の魅力)

2015年12月22日 00時23分19秒 | ジャズ









本田竹彦は本田竹廣の別名である。実はどちらも芸名で本名は本田竹広である。録音は1969年4月、銀座ヤマハホール。レーベルはtrio。trioレコードのジャズシリーズ第一弾である。本田竹廣の記念すべき初リーダーアルバムだ。とにかく強靭なタッチで渡辺文男のdrumsに負けない音量と力強さに圧倒される。全編疾風怒濤の如く吹き荒れ押しまくり、本田節全開といったところだろうか。「力」だけでなくソロパートでの巧みな演奏もみ魅力的でどんどん引き込まれる。

アルバムタイトルの英語のcreditは、T.Honda meets rhythm section featuring S.Watanabe。つまりはナベサダのリズムセクションとの邂逅というわけだ。御大ナベサダも加わって。ちなみに本多竹廣はナベサダの義弟である。このリズムセクションが強力、とりわけ渡辺文男のdrumsがすごい迫力。bassの鈴木良雄も負けじとガンガン弾く。増尾好秋のguitarも燻し銀の音色で要所要所でビシッと決まっている。やはりナベサダのquartetは才能溢れる人たちだなぁ、と痛感した次第。

特筆すべきは音の良さ。それもそのはず、録音は菅野沖彦である。全体にクリアーで迫力満点微塵も古さを感じない。また各楽器の分離も素晴らしく、drumsの生々しさはちょっと例のないほどである。-M509はメンテナンスの旅に出ており、power ampは中華デジタルアンプ。P-309+M-509で聴いた音とは比較すべくもなく、元の音で聴いてみたい。


side A

1.Miton blues

2.Hey Jude

3.By the time I get phoenix

side B

1.Ain't tell you a good way but

2.Stella by starlight

3.Quiet sea


(personnel)



本田竹廣(piano)

渡辺貞夫(as)

増尾好秋(guitar)

鈴木良雄(bass)

渡辺文男(drums)