今宵の一枚は小曽根真のアフター、録音は1985年9月。レーベルはCBS Sony。日本のpianistといえばまず本田竹廣だが、internationalで活躍する人となると、まずこの人小曽根真だろうか。jazz fan以外の人にとってはあまり知名度がないかもしれないが、実力派だ。このアルバムが制作される前年の1984年、斑尾でライブを聴いたことがある。才能あるなぁ、と感じた次第。流れるような演奏は、どこかchick Coreaを彷彿とさせる気がするがいかがだろうか。? 全曲彼のoriginal、作曲の才能もある人だ。B面冒頭のKato's revengeが印象的、このアルバムの白眉だ。B面ラストのソロ、improvisationも甲乙つけがたい。他のメンバーではtsのBill Pierceが元気いっぱいでバリバリに吹きまくっている。 オーディオ的には可もなく不可もなくといったところか。ただ、このアルバムに限ったことではないが、1970年代、60年代の録音と比べ、全体にノッペリとしたsoundでどこ聴いていてワクワクしないのだ。今日のハイエンドアンプのような音といったところだろうか。マルチモノ録音の弊害だろう。
side A
1.Yellow fever
2.If you knew Sushi
3.After 4.Merry go around
side B
1.Kato's revenge
2,Waltz for ronko
3.Improvisation
(personnel)
小曽根真(piano)
Bill Pierce(ts)
Fddie Gomez(bass)
Tommy Cambell(drums)