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Buon Anno Nuovo 2008

2008-01-06 20:58:51 | Scene いつか見た遠い空
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
今年の年賀状には、三島由紀夫の短編『雨の中の噴水』に出てくる和田倉噴水公園で
昨秋撮影した写真を使ってみた(↑)。パレスホテルの向かいのこの公園は 私的お気に入りスポット。

☆☆☆
明日からいろいろ仕事が始まるというのに、まだほんのりお正月惚け状態。。
そんな中、年末年始の回想を少々。

新幹線から見えた夕暮れの川面。車窓を駆け抜ける一瞬の風景画は
二度とみることのできない偶然のロードムービー。

今年も「トンネルを抜けると、雪国だった。ⓒYasunari」
実家の玄関に茂っている南天の赤い実が、雪の中でつやつや輝いていた。


家の至るところにある亡父の書棚。実家に帰るたび、父の膨大な蔵書をしげしげと眺める。

毎回、おもしろそうな本を拝借してくるのだが、今回は開高健のヴェトナム短編集『歩く影たち』、
植物文化史学者ドッジの『世界を変えた植物―それはエデンの園から始まった』をピックアップ。
父に生前、面白いからぜひ読んでみて、と貸していたアゴタ・クリストフの『悪童日記』も
10年ぶりに返していただくことに。久々に読み返してみたくなったので。

大晦日、昔からそんなにアウトラインの変らない近所をちょっと散歩してみた。
雪がうっすら積もった校庭に、かわいらしい雪だるま。


お正月明け、また小学校の周りを散策していたら、
融けて幾分ほっそりした雪だるまが、100mトラックのスタートラインにスタンバっていた。

昔、この小学校に転校してきたばかりのとき、その広さに唖然としたのを覚えている。
それまで通っていた新宿の小学校にあったのは、猫の額ほどのアスファルト校庭だったから。
(夏には、そのグラウンドに消防車が放水してドジョウが放たれるというシュールなイベントがあり
翌日、干からびたドジョウがアスファルトの所々に張り付いていて悲鳴をあげた記憶が(笑))。

☆☆☆
お正月早々、竜ちゃん(弟)の結婚を祝って両家族のお食事会が催された。

その日に水揚げされた新鮮な魚介の数々が美しく盛り付けられたお料理をいただきながら
笑い声のたえない楽しい祝宴を満喫。撮影担当の私は、ファインダーの中に
みんなのいい笑顔を発見できて何よりだった。
弟夫婦は、ふたりとも1970年代 杉並生まれで、共に社会学の学者。
いまは大学教師として岡山に赴任しているなど、シンクロする点も多々あり、すごくお似合い。
おじいさんおばあさんになるまでにこにこ仲良しでいる未来画が ふと眼に浮かんだ。

それにしても。。。竜ちゃんは赤ちゃんのときからほとんど雰囲気が変らない(髪型もままだし)。
大学では先生と思われず生徒に間違えられてしまうらしいが、姉の目からはさもありなん(笑)。
幼児期は、漢和辞典や歴史書など学術的な本の中身をすらすら覚えるなぞの“神童”だったが、
いまや完全に とっつぁんぼうや(笑)。なので、赤ちゃん時代の写真をひとつ。

↑こんな子供が生まれたら、おもしろいね。末永くおしあわせに!

☆☆☆
いつものように、母の美味しいお雑煮や手作り御節をたっぷりいただき、大満足で帰る途上、
昼下がりの車窓から垣間見えた冬の海。ニキをキャリーバッグから出してあげると
なにげに冬旅情を満喫(?↓)。
♪North Marine Drive
ベン・ワットの歌声がどこからともなく聴こえてくるよう。
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コメント
 
 
 
羨ましい!お正月 (宮川順子)
2008-01-07 09:54:06
昨年「スロー展」でお目にかかった宮川です。ご丁寧にお年賀有難うございました。大晦日ぎりぎりまで引越しの後片付けにおわれた私には眩しいお正月の風景です。手作り御節が味わえるなんて、素晴らしい!お母様からlunasubitoさんのお人柄が透けるようですね。又お目にかかれるのを楽しみにいたしております。
 
 
 
またぜひ! (lunasubito)
2008-01-07 16:55:33
こんにちは!昨年の『スロー展』では、
とても興味深く貴重なお話をたくさん伺えて
大変感謝しております。今年は宮川さんの教室に
ぜひ参加させていただきたいです!

PS*母の手料理はスローというより、
手早くちゃちゃっと作っちゃうんですけど、、
ものすごく美味しいんですよ(笑)。
あやかりたいです私も。
 
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