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緑色の部屋から

2009-05-18 00:22:22 | Greenベランダジャングル記
黄金週間だバースデイウィークだとうかうかしていたら、幾つかの〆切が眼前に。
週末は桐島かれんさんのインタビューに行った以外は家で黙々と作業していた。
そういうとき、ふと気晴らしに眺めるベランダジャングルの緑が瞳に心に眩しい。

10年前、このマンションに越してきた年にはまだ幼木だった月桂樹↑も今は立派な目隠し役に。
若葉は香りがフレッシュですごく柔らか。料理の香り付け用に鍋に入れるのがかわいそうなほど。

2本(2種)のオリーブも相変わらずわさわさ縦横に繁茂し続けている。
ちょくちょく伐っては部屋に活けているのだが、伐っても伐っても まあよく伸びる伸びる。
かつて自転車で運んで来たなんて、どう見たって信じがたい。


やはり数年前に食べた後、でき心でまいた枇杷も、若葉がびゅんびゅん。
早速 虫にあちこちかじられているけど。。


ぐみも結実。しかし、ここのところずっと小鳥たちがぐみの木にたかっていたのは
どうやら実を食べていたからのようで、この一粒しかもう残っておらず。。
しかしひょっとしたら、一粒だけ残したのは、ことりたちのささやかな温情だったのかも。


まるきり植えた覚えのない金魚草も、純白とピンクの花が春から夏にかけて必ず咲く。
小鳥のふんに種が混じっていたり、植木の土に種が混じっていたりしたのだろう。
そういう身に覚えの無いサプライズも、ベランダガーデナーの密かな歓び。


サプライズといえば、雨の夜明けにカーテンを開けて緑を眺めていたら
ここ1,2年で妙に成長したワビスケの小枝にふわふわの泡が。。
小学生の時に読んだ「ファーブル昆虫記」に出ていたアワフキムシってこれのこと?

この泡に隠れて幼虫が身を護っている?? 悪さしないなら、まあそっとしておこう。

さらにサプライズといえば、、先日、風の強い日に上階で干していたらしいベッドパッドが
オリーブの木にひっかっかっていた。一番驚いたのはオリーブ自身だったかも。



マンション住まいもそうだけど、都心は一軒家でも庭がない場合が多いせいか
軒下がこんなことになっているおうちをよく見かける。軒下ジャングル、シンパシー覚える。

ヒトの緑への飽くことなき欲望と、緑自身のしたたかな生命力のなせる業。
緑のバロック、愛しい。

こちらは無添加シャンプーを買いに立ち寄ったHair Splashさんのエントランスに
生い茂っていたトネリコ。3月頃のブログで書いた名物(?)の「幸福の木」も花期を終え、
いまはトネリコが猛烈成長しているそう。成長中の植物が放つ気はつくづく快いなあ。



先週金曜は、桐島かれんさんが写真家 上田義彦氏と8年間住んでいた昭和初期の洋館
HOUSE OF LOTUSでインタビュー。↓彼女の著書『手作りのある暮し』の表紙や
上田氏が撮った一家のアルバム『at Home』にも登場する実に心地よい空間で
かれんさん独特のゆるぎない美意識の原点を伺い知る。上田氏が大切に育てているという庭の緑と
旧い洋館の佇まいも見事なまでにフォトジェニックで。詳細は6月末発売の『ROSALBA』をぜひ。

ご本人は謙遜していたけど彼女の手描きイラスト↑(『手作りのある暮し』より)にも独特の魅力が。


先日取材した林家木久扇さんの対談などが掲載されている『Kanon 華音』が届いた。
表紙は京都の東福寺にある重森三玲の傑作「方丈庭園」。私も去年訪れた大好きな庭だ。


重森三玲の孫である美術家 重森三明氏(この春訪れた重森三玲庭園美術館の館長でもある)が、
「日本人が枯山水に惹かれる理由」という文を寄せており、日本語の文法構造から、
「“曖昧な私”の国である日本において、枯山水は自己存在を探求するべく極めて有効な装置だった」
という主旨の論を述べており。「私見ながら」と前置きしたうえで、「自己存在の探求が希薄な
現代アートより枯山水の方がよほど新しく今もアクチュアルである」と云っているのが興味深かった。



今週の部屋花。本日18日は、ニキの一周忌「ニキキ」なので、あちこちに花を。


かつてニキリストランテだった辺りに挿していた百合の蕾が、申し合わせたように一斉に咲いた。

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コメント
 
 
 
二キキ (すみ太)
2009-05-18 20:27:43
私までもがニキ姫に頼って携帯の待受にさせてもらってました。。。
迷子になったら困りそうなのでそろそろ変えますね。
「ニキ姫、ありがとう!」
ニキ姫はお部屋にいますよ、きっと。(笑)
 
 
 
ニキキ (Lunasubito)
2009-05-19 01:04:34
ニキをいままで携帯の待ち受けにしててくれたんですね?! その画像、こんどメールしてください!

ニキはへやにはたぶんいないけど、
こころのなかでは元気に生きています。 
 
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